職場や家族、友人など、身近に勝ち負けにこだわる人はいないでしょうか。

勝ち負けにこだわる人は、何でも勝負事のように考えることがあり、知らない間にライバル視されている場合もあります。

勝ち組・負け組にこだわる人の特徴や心理、対処法などを解説します。

勝ち組・負け組にこだわる人の特徴

上下関係で人を見る

勝ち組・負け組にこだわる人は、上下関係で人を見るのが特徴です。

世間常識(年収、結婚歴など)で見て勝っているか負けているか、自分より優れているか劣っているかなどで他人を判断するのが特徴です。

白黒思考で判断する

勝ち組・負け組にこだわる人は、白黒思考で判断するのが特徴です。

白黒思考で判断する人は、何でもはっきり決めないと気が済まない人です。

そのため、物事の結果(勝ち負け)もはっきりつけておきたがる傾向があります。

負けず嫌い

勝ち組・負け組にこだわる人は、負けず嫌いなのが特徴です。

負けず嫌いな人は、何でも勝負事として捉える傾向があります。

自分が一番でないと気が済まない人も、負けず嫌いになりやすいです。

他人に負けたくない気持ちが強いため、マウントを取ろうとしたり、人を見下すことがあります。

ブランドを好む

勝ち組・負け組にこだわる人は、ブランドを好むのが特徴です。

ブランド品を買える自分=勝ち組だと思っており、ファッション、家具、食品、車など、自分の使うものには高級品を選びます。

勝ち組・負け組にこだわる人の心理

承認欲求がある

勝ち組・負け組にこだわる人は、承認欲求がある人です。

勝負に勝つことで、自信や賞賛を得ようとする心理があります。


承認欲求が強い人ほど、何でも勝負事のように捉える傾向があります。

優越感に浸りたい

勝ち組・負け組にこだわる人は、自分が勝っていると思うことで、優越感に浸りたい心理があります。

人を見下すことで精神的安定を得ようとしているので、心に余裕が無い状態でもあります。

努力すべきと思っている

勝ち組・負け組にこだわる人は、人は皆努力すべきと思っています。

努力することが素晴らしいことと思っているため、努力しない人は負け組であると考えます。


それを自分で思っているだけなら個人の自由ですが、こうした考えを持つ人は他人に努力を強要することがあります。

依存症

勝ち組・負け組にこだわるのは、依存症が原因かもしれません。

勝ち負けにこだわる依存症として考えられるのは、ギャンブル依存やゲーム依存などです。

ギャンブルやゲームにはまる傾向がある人は、他の物事でも勝ち負けにこだわる可能性があります。

世間の価値観に振り回されている

勝ち組・負け組にこだわる人は、他人の価値観に振り回されているともいえます。

特に、世間的な価値観を基準にして勝ち負けを決めている人はそうでしょう。

年収がいくら以上、結婚しているか…こうした基準は人の競争心や不安感を煽るために広められたものです。

なぜそんな基準を作り、広める人がいるのかといえば、人の競争心や不安を煽れば、それによって利益を得られる人がいるからです。

もしこうした基準を信用しているなら、自分軸がないということであり、他人の価値観に流され、利用(洗脳)されやすい性格であるといえるでしょう。




勝ち組・負け組にこだわる人が基準にするもの

仕事

勝ち組・負け組にこだわる人が基準にするものの一つは、仕事です。

働いているかいないか、職種、年収などを勝ち負けの判断基準にしています。


また、仕事を通してどれだけ人に貢献できているかなど、実力に関しても勝ち負けの基準となります。

能力

故人の能力も勝ち組・負け組の基準の一つになるでしょう。

自分にできないことができる人、自分より優れた結果を出す人など、優れた能力を持っている人は、ライバル視されることがあります。

恋愛・結婚

勝ち組・負け組にこだわる人は、恋愛・結婚も勝ち負けで判断します。

パートナーはいるかいないか、自分のパートナーより(仕事、能力などが)優れているか、劣っているかの基準で勝ち負けを決めます。

友人関係

友人関係を勝ち負けの判断基準にすることもあると思います。

何人友達がいるか、どれだけ優秀な友達がいるかなどで、勝ち負けを判断していると考えられます。

お金

お金を勝ち負けの判断基準にする人もいるでしょう。

収入や財産、土地を持っているかなど、財力によって勝ち負けを判断する人です。

容姿

美容にこだわる人の場合は、容姿で勝ち負けを判断していることがあります。

世間的に見て美人であるか、あるいは自分より美人であるかなど、見た目で勝ち負けを判断する人です。

家柄、家族関係

家柄、家族関係を勝ち負けの判断基準にする人もいます。

家柄が良い、家族に恵まれている(仲が良い、健全な家庭環境)などを、勝ち負けの基準にする人です。

SNS

SNSを利用している場合は、SNSでも勝ち負けを判断していることがあります。

何人にフォローされているか、どれだけセンスのある言葉、画像をアップしているかなどで勝ち負けを判断しています。

勝ち組・負け組にこだわる意識の直し方

勝ち負けで判断しない

勝ち組・負け組にこだわる人は、何でも勝ち負けで判断しないことを意識してみましょう。

自分が思っている勝ち負けの基準は、自分、あるいは世間(他人)によって作られた思い込みのものです。

勝ち負けにこだわり過ぎると、負けたくない気持ちから心に余裕がなくなります。


それが焦りやストレスの原因になったり、人にマウンティングしてしまう原因になります。

自分にも他人にも悪影響になるため、何でも勝負事と考え過ぎないことが大切です。

自分の価値観を意識する

世間的な価値観で勝ち負けを判断する人は、自分の価値観を意識してみましょう。

世間の価値観を気にし過ぎると、人目を気にしてやりたいことができなくなったり、人を型にはめてみるようになります。


世間がどう思うかより、自分がどう思うかを考えることが、自分の価値観を意識することにつながります。

自分の基準を押し付けない

勝ち組・負け組にこだわる人は、自分の基準を押し付けないことが大切です。

例えば「皆努力するべき」と思っている人は、それも自分の基準の押し付けです。

他人が努力しようがしまいが、それは他人の自由です。

人に自分の考えを押し付けるのは、そのつもりがなくても、相手の自由意思を奪おうとすることでもあります。


自己主張が強い人は、その意思の強さがトラブルの原因になることもあるので、相手の話を聞くことも大切です。

相手より自分に勝つ

勝ち負けにこだわることがやめられない人は、他人に勝つより自分に勝つことを意識してみてください。

勝負に依存する、自分の考えを押し付けてしまうなど、自分の弱さや傲慢さに勝つことを考えてみましょう。


本当の敵は自分と思っていれば、他人をライバル視する気持ちはなくなると思います。




勝ち組・負け組にこだわる人への対処法

不幸な人だと思う

勝ち組・負け組にこだわる人に見下されたときは、相手を不幸な人だと思いましょう。

勝ち組・負け組にこだわる人は、人を上下関係でしか見られない人です。

そして自分が下の人間にならないよう、常に不安を抱えている人でもあります。

こうした人は負け組になるまいと戦い続ける人生で、気が休まることがありません。


勝ち負けにこだわる人は、勝手に優越感に浸らせておき、可哀想な人だと思って放っておきましょう。

勝負に参加しない

勝ち負けにこだわる人にライバル視されたときは、勝負に参加しないようにしましょう。

相手が勝負と思っていても、こちらが戦いに参加するつもりがなければ、勝負にはなりません。

自分の信じている勝ち負けの基準に振り回され、勝手にライバル意識を燃やしている、独り相撲の状態です。

「勝手に一人で勝負して、一喜一憂している」と思い、同じ土俵には乗らないようにしましょう。

圧倒的な差をつける

勝ち組・負け組にこだわる人には、圧倒的な差をつけるのも対処法です。

相手と大きな実力差をつけることができれば、勝ち負けにこだわる人は「自分は負けた」と感じるでしょう。

「この人には勝てない」と思わせることができれば、相手の方から下手に出て来たり、関わらなくなってくると思います。

距離を置く

勝ち組・負け組にこだわる人が家族など身近な人の場合は、距離を置くことも考えてみましょう。

そうした人と一緒に過ごしていると、ストレスが溜まったり、見下すようなことを言われ続けて、自己肯定感が低くなることも考えられます。

同居しているなら別居する、あるいは顔を合わせないようにするなど、会話する機会を減らすことを意識してみてください。

褒める

勝ち組・負け組にこだわる人にライバル視されたくないときは、褒めるのも対処法です。

相手を褒めたり、自分が謙遜するなどして、こちらから相手が勝者であると伝える態度を取ってみましょう。


また、自分の失敗談などを話すことで自分を引き下げておき、自分の能力が低いように思わせると、相手からライバル視されにくくなります。

頼る

勝ち組・負け組にこだわる人には、頼み事をしてみましょう。

勝ち負けにこだわる人は、承認欲求が強い人でもあります。

承認欲求が強い人は、人から頼られると「頼られるのは、自分が優れているから」「相手に期待に応えて、自分が優秀だと証明したい」のように考える傾向があります。


そのため頼み事をすると、引き受けてくれる可能性が高いです。

頼み事をしてくれた後には「さすが○○さんですね」のように褒めておけば、相手から敵視されにくくなるメリットもあるでしょう。