自分の殻に閉じこもる人は、自分と他人との間に一線を引きますが、その原因は様々です。

自分自身が殻に閉じこもりがちで、原因が分からない、改善したいと思っている人もいるのではないでしょうか。

自分の殻に閉じこもる人の心理や原因、改善方法などを解説します。

自分の殻に閉じこもるとは?

自分の殻に閉じこもる人とは、他人と深く関わらないよう心を閉ざす人のことです。


自分の殻に閉じこもる人は、人と会いたくないので家に引きこもる人いれば、人と会話しても自分のことや本音は話さないなど、様々な人がいます。

なぜ自分の殻に閉じこもるのか、その心理や原因を解説します。

自分の殻に閉じこもる人の心理

疲れているので休みたい

自分の殻に閉じこもる人は、疲れているので休みたいと思っている人です。

多忙な日々でストレスが溜まっていると、会話でストレス解消する人もいますが、誰とも関わりたくないと思う人もいます。


あるいは何かトラブルを抱えており、誰とも話したくないと思っている場合もあるでしょう。


そうした人は疲れが取れたり、問題が解決するまで、人と関わることを避けたり、自分の部屋に閉じこもることがあります。

人間嫌い

自分の殻に閉じこもる人は、人間嫌いなので心を閉ざします。

人間嫌いなのは、繊細な性格で人の悪い面がよく見えたり、人間関係のトラブルに巻き込まれたなど様々な原因が考えられます。

「人と関わると、また嫌な思いをするかもしれない、傷つきたくない」と思う心理から、自分の殻に閉じこもります。

人に会うと緊張する

自分の殻に閉じこもる人は、人に会うと緊張してしまうので、人と距離を置きます。

人に会うと何を話せば良いか分からない、動悸がするなど、不安感から人を避けるように行動します。


緊張や恐怖心が強いと外出を避けるようになることがあります。その場合は対人恐怖症など、社交不安障害の可能性もあります。

挫折感

自分の殻に閉じこもる人は、何かに挫折した過去があるのかもしれません。

就職の失敗、人間関係が上手くいかないなど、何らかの強いショックで心を閉ざしていると考えられます。

二度と嫌な思いをしたくない気持ちが強いため、自分の殻に閉じこもり、家に引きこもることもあります。

完璧主義

完璧主義な人も、自分の殻に閉じこもることがあります。

完璧主義の人は自分の現状が完璧ではないと思うと、人を避けることがあります。

「完璧な自分以外は、人に見られたくない」という心理から、人前に出ようとしなくなります。

自分の殻に閉じこもる人の原因

内向的な性格

自分の殻に閉じこもる人は、内向的な性格の人が多いです。

内向的な人は誰かと一緒にいると気を遣いやすく、一人で過ごした方が気楽に過ごせます。


創造性のある人は自分の世界に没頭し、創作や研究に励むなど、自分の性質を長所として活かすことができます。

責任感が強い

責任感の強さが、自分の殻に閉じこもる原因になることがあります。

責任感が強い人は普段からトラブルがあっても一人で抱え込もうとするなど、人に頼ろうとしません。人から手を差し伸べられても自分で解決しようとします。

人に頼らないのは、自分が人に頼るのは申し訳ないと思っているか、他人を信用していないので、自分で解決するしかないと考えているなどの原因が考えられます。


他人からは、そうした態度が心を閉ざしているように見えることがあります。

感受性が強い

自分の殻に閉じこもる人は感受性が強く、人の言葉や態度に敏感です。

他人が何気なく言った言葉にも深く傷ついてしまい、落ち込んで心を閉ざしてしまうことがあります。


また自分が繊細な性格であることを自覚しており、傷つきたくないので他人を避けることもあります。

家庭環境

自分の殻に閉じこもる原因は、家庭環境が影響している場合があります。

親が厳しく、褒められたことがない人は自己肯定感を持ちにくくなり、本当に思っていることを言えなくなることがあります。


また自分の意見を親に無視されて育った人は「自分が何を言っても無駄」と思うくせがついており、自分の意見を何も言わない人になることがあります。


そうした環境で育ってきた人は、今までその考え方で生きてきたので、自分の殻に閉じこもっている自覚がないことも多いです。

自己肯定感が低い

自己肯定感が低いことも、自分の殻に閉じこもる原因になります。

自己肯定感が低い人は自分に対する評価が低いため、「本当の自分を見せたら嫌われる」と思っています。


そのため人前では心を閉ざし、自分のことを話したがりません。そのように壁を作るような態度が、自分の殻に閉じこもっている印象を与えます。

プライドが高い

自分の殻に閉じこもるのは、プライドの高さが原因になることもあります。

プライドが高い人は自分の現状に不満があると、人を避けるようになることがあります。

「本当の自分はこんな人間ではない」という自己否定感や、今の自分を他人に見られたくない気持ちから、他人を避けます。


誰とも関わりたくない、現状にも向き合いたくないという気持ちが強い人は、家族とも話さず部屋に引きこもることがあります。

一人が好き

一人で過ごすのが好きな人も、自分の殻に閉じこもる傾向があります。

趣味が手芸や読書など、一人で楽しめるものが多いと、自然と一人で過ごす時間が増えます。


時間を忘れて楽しめる趣味がある人ほど、自分の殻にこもりがちになります。

頑固な性格

自分の殻に閉じこもる人は、頑固な性格です。

いつも自分が正しいと思っていたり、誰かにアドバイスされても聞き入れないなど、協調性がない面があります。

そのため他人から外に出るよう誘われても断るなど、自分から変わるきっかけをなくしてしまいます。




殻を破るための改善方法

原因を考える

自分の殻に閉じこもる原因が分からない人は、なぜ心を閉ざすようになったのか原因を考えてみましょう。

親との関係、友人関係など、過去に人と関わりたくなくなる原因があったのかもしれません。


今まで抱えていたトラウマや価値観を、すぐに手放すのは難しいと思います。

しかし過去に原因があるとすれば、それを自分が理解することで、的確な改善方法を見つけやすくなります。

また「過去は過去、今は今」と次第に考えられるようになり、心の整理をつけやすくなります。

疲れているなら休む

自分の殻に閉じこもりがちな人は、疲れているなら休息が必要です。

自分の殻にこもる人は内向的な傾向があるため、一人で休む方が回復しやすいと思います。


家で趣味を楽しむ、一人旅でゆっくり過ごすなど、自分に合った休憩で心を回復させましょう。

外に出る理由を作る

人間嫌いで引きこもりがちな人は、外に出る理由を作ってみましょう。

運動不足解消のため家の周りを散歩する、自販機で飲み物を買ってくるなど、人と話さなくても良いものなら始めやすいと思います。


少しずつ外出することに慣れていき、外出することの抵抗感を少なくしていくことが大切です。

アウトドアの趣味を持つ

インドアで引きこもりがちな人は、外で楽しめるものを見つけてみましょう。

漫画やゲームが好きな人はイベントが開催されたら行ってみる、音楽が好きな人はライブに行ってみるなどです。


外で楽しめるものを見つけると、自然と外に出たいと思う気持ちが高まるでしょう。

完璧にこだわらない

完璧主義な人は、完璧にこだわりすぎないことが大切です。

完璧かそうでないかの二択で考えるのでなく、「八割くらいできていれば良い」のように、許せる基準を少しずつ下げてみましょう。


その意識を持ち続けることで、少しずつ完璧主義が改善されていきます。

新しいことを始める

自分の殻に閉じこもり、引きこもりがちな人は、何か新しいことを始めてみるのがおすすめです。

毎日が同じようで何の変化もないときは、自分から変化を起こす行動をしてみましょう。

ずっとやりたかったのに、自信がないなどの理由でやらなかったことなどはないでしょうか。

やりたかったことを少しずつでも始めてみると、それが仕事や趣味となり、現状をを変えるきっかけになるかもしれません。

人の話を聞く

自分の考えだけで行動しがちな人は、人の話を聞いてみましょう。

人からのアドバイスを聞いてみると、自分では思いつかない良いアイデアをもらえることもあります。


引きこもりがちな人は、どこかに出かけないか誘われたときは、断ってばかりではなく、たまには参加してみましょう。

出かけた先で興味が湧くものを見つけたり、新しい出会いがあるかもしれません。

自分の話をする

自分の殻に閉じこもっている自覚がないのに、人から指摘された場合は、自分の話をしてみてください。

会話の中で「私は~が好き、嫌い」「私は~だと思う」など、自分の考えや価値観を外に出していきましょう。


そうした話し方が普段からできていれば、自分の殻に閉じこもっているとは思われにくくなるでしょう。