感受性が強い人は、相手の言葉や身の回りの物事から、感じ取るものが多いのが特徴です。

些細な言動から相手の気持ちを察することができますが、同時にストレスを抱えやすい面を持っています。

感受性が強い人の特徴やメリット・デメリット、付き合い方について解説します。

感受性が強い人の特徴

共感性が高い

感受性が強い人は、共感性が高いのが特徴です。

感受性が強い人は、相手が何も言わなくても、雰囲気や様子で相手の気持ちを察することができます。

機嫌が良さそう、体調が悪そう、と何となく相手の気持ちが分かるので、相手の気持ちが強いほど、良くも悪くも自分も影響を受けやすい面を持っています。


優しい性格であるほど細やかな気遣いができますが、相手から「自分の気持ちを分かってくれる人」と思われて、依存されやすいこともあります。

気分屋

感受性が強い人は、理性より感覚で物事を見る傾向があり、そのときの気分で態度や行動が変わることがあります。


それはわがままな態度と見ることもできますが、常識に縛られない芸術家気質と見ることもできます。

そのため常識を尊重する環境より、クリエイティブな分野で優れた能力を発揮できる可能性が高いでしょう。

繊細

感受性が強い人は繊細で、大体の人が気付かないような細かい点にもよく気が付きます。

そのためすぐにミスに気付くなど、大きな失敗になる前に防ぐ能力を持っています。

人間関係では、些細なことでも人の良い面に気付くことができますが、同時に嫌な面にも気付きやすく、人間不信になりやすい面も持っています。

第六感が鋭い

感受性が強い人は、雰囲気を読むなど、見えないものを感じ取ることに優れています。

感受性が強い人は様々な情報を受け取りやすいため、それらを人に伝えようとすると、言葉で表現しきれないことがあります。

感受性が強い人が会話中に黙ったり、言葉に詰まっているときは「どう表現すれば相手に伝わりやすいのか」が分からない状態になっているだけで、何も考えていない訳ではありません。

言葉で表現するのが苦手な分、自分の頭の中にあるイメージを伝える手段として、絵画や音楽など、言葉以外の手段で人に気持ちを伝える能力が優れている人もいます。

孤独感がある

感受性が強い人は、孤独感を抱えているのが特徴です。

感受性が強い人は様々な情報を受け取りやすい分、人とは違ったものの見方をしていることがあります。

独特の価値観、世界観を持っている人ほど強い個性を発揮できますが、一方で「自分は誰にも理解されない」という孤独感を抱えることがあります。


人から性格が変わっていると言われて、「人と違う自分はおかしいのでは」と不安に感じてしまう人ほど孤独を感じやすいでしょう。

環境が変わるとストレスを感じやすい

感受性が強い人は、環境の変化にストレスを感じやすいのが特徴です。

生活環境が変われば誰でも疲労やストレスを感じますが、感受性が強い人は共感性が高い分、人一倍強いストレスを感じることがあります。

元々精神が敏感、繊細なため、新しい人・場所などから次々に情報を受け取ってしまい、極度に疲れてしまう、イライラしてしまうなど神経質な面を持っています。


神経質な人ほど環境の変化を嫌うので、毎日規則正しい生活を送る、自分だけのルールを決めているなど、真面目・気難しい印象に見えることがあります。




感受性が強い人のメリット

思いやりがある

感受性が強い人は、人の気持ちを言葉や態度で察することが得意です。

人の気持ちを考えられるため、相手が傷つくようなことはしないなど、優しい性格の人が多いです。

その場の雰囲気を読めるので、場に合った発言、態度が取れるなど、調和を意識した行動を取ることができます。

創造性が発揮できる

感受性が強い人は人や物事の想いを汲み取る能力に優れている分、感覚を活かす分野に向いています。

自分の感じたものを表現するならば、芸術、デザイン、調理、工業など創造性を必要とする職業に向いていると考えられます。

様々なことに感動できる

感受性が強い人は、身の回りの様々なことに感動できます。

物語を読んだり、映画を観て感動するだけでなく、花を見て涙を流すなど、ただそこにあるものから想いや美しさなどを感じる感性を持っています。


喜怒哀楽どのような感情でも、感動するものに出会うほど様々なことを考えさせられるので、人として洗練され、教養を深めることにつながります。

感受性が強い人のデメリット

周囲の影響を受けやすい

感受性が強い人は、人の気持ちやその場の雰囲気などに敏感です。

そのため、良くも悪くも周囲の影響を受けやすい面を持っています。

感受性が強い人の身近にネガティブな人がいると、感情移入して具合が悪くなり、心の病気になる可能性もあります。

傷つきやすい

感受性が強い人は、人の言葉や物事を深く受け止める傾向があります。

他人に言われた何気ない一言でも、今の言葉はどういう意味だったのか後で考え込むなど、悩みやすい面を持っています。


悩み過ぎると相手に嫌われていると思い込むなど、被害妄想に発展してしまう場合もあります。

些細なことで傷ついたり、悩んだりするため、精神的に疲れやすいともいえるでしょう。

自分のことを後回しにする

感受性が強い人は、身の回りのことによく気が付くため、トラブルが起こったときもすぐに分かります。

困っている人がいれば相手を助けようとするなど、人のことばかり気にかける人ほど、自分のことを後回しにしがちです。

自分を疎かにしていると、自分が疲れていることに気付かずに無理をしてしまう可能性があります。




感受性が強い人との付き合い方

相手の性質を理解する

感受性が強い人は感情の起伏が激しかったり、情緒不安定に見えることがあります。

それは様々な人の想いや情報などを受け止め過ぎてしまい、ストレスを抱えやすい面を持っているからです。


感受性が強い人はそうした自分の性質を理解されないことがあり、孤独感を抱えていることがあります。

感受性が強い人と関わるときは、そうした性質を知っていると「繊細だから不安定になりやすいんだな」と理解しやすくなると思います。

傷つきそうな言葉は言わない

感受性が強い人には、傷つきそうな言葉は控えた方が良いでしょう。

感受性が強い人は繊細なので、冗談で言ったつもりの言葉でも真に受けてしまう可能性があります。


誤解を招きそうな言葉は使わず、素直な気持ちで接することが大切です。

共感する

感受性が強い人と会話するときは、共感する姿勢で話をしてみてください。

感受性が強い人は共感性が高いため、相手の態度から自分の話に興味があるか、ないかを見抜くことに優れています。

興味がなさそうだと思われると会話を止めてしまったり、落ち込んでしまう可能性もあります。

感受性が強い人と話すときは、相手の気持ちに寄り添うことを意識してみましょう。

返事を催促しない

感受性が強い人が会話中に言葉に詰まったり、黙り込んでいるときは、自分の中にあるイメージをどう伝えれば良いか考えているのかもしれません。

そうしたときは返事を要求するより、相手が話し出すのを待つか、言いたいことを予測して代弁するなど助言をしてみましょう。


感受性が強い人は返事を催促されると、焦ったり、気が削がれてアイデアが思い浮かばなくなる可能性があります。

言葉で説明するのが難しい場合は絵を描いてもらうなど、別のコミュニケーションを試すとそちらの方が分かりやすい場合もあります。