あなたの家族や職場などに、精神年齢が低いと思う人はいないでしょうか。

大人げない行動を取ってしまうのは、性格だけでなく、幼少期の家庭環境などが原因になっていることがあります。

精神年齢が低い人の特徴や対処法について解説します。

精神年齢が低い人の特徴

人からもらうことばかり考える

精神年齢が低い人は、与えられることばかり考えているのが特徴です。

自分から人に与えるという考えはなく、「~してほしい」と要求したり、「~してくれない」と不満を言う傾向があります。


親にものをねだる子供のような態度に見えるため、精神年齢が低いと思われてしまいます。

自己中心的

精神年齢が低い人は、自己中心的なのが特徴です。

周囲の雰囲気や相手の顔色を気にせず、自分の考えを優先する傾向があります。

他人の気持ちも考えるよう注意されても「なぜ自分が注意されなければならない」と思うので、態度を変えることがありません。

また、人のミスは厳しく指摘しても、自分のことは棚に上げるなどの特徴もあります。

だらしがない

精神年齢が低い人は、だらしがないのが特徴です。

髪型や服装を整えないで人前に出るなど、だらしない様子が目立ちます。それが、相手に失礼に当たるとは考えられません。


また、使ったものを片付けない、部屋が汚いなどの特徴もあります。

常識・マナーを守らない

精神年齢が低い人は、常識やマナーを無視するのが特徴です。

遅刻する、期限を守らないなど、相手の迷惑を考えずに同じことを繰り返します。


また、精神年齢が低い人は、感謝や謝罪、挨拶なども自分からしないのが特徴です。


態度の悪さを指摘されても謝罪せず言い訳したり、責任転嫁しようとするため、精神年齢が低いと思われてしまいます。

落ち着きがない

精神年齢が低い人は、普段から落ち着きがないのが特徴です。

じっとしていられない、うるさい物音を立てる、順序立てて話さない、思いついたことをすぐ口に出すなど、子供っぽい行動が目立ちます。


一つのことに集中するのが苦手で、周りの迷惑を考えず、自分本位に動き回るのが特徴です。

計画性がない

精神年齢が低い人は、行動に計画性がないのが特徴です。

今が楽しければ良いと考えており、そのときの気持ちで行動します。

楽観的なのが悪い訳ではありませんが、その後問題が起こったときに責任を取らないので精神年齢が低い人だと思われます。

精神年齢が低い人は予想外のことが起こるとパニックを起こす、責任逃れしようとする、危機感がなく問題に対処しようとしないなど、問題に向き合おうとしないので幼稚だと思われます。




空気が読めない

精神年齢が低い人は、空気が読めないのが特徴です。

余計なことを言って場を白けさせたり、人を怒らせてしまうなど、相手の気持ちを考えることができません。


本人に悪気がないため謝ることができず、幼稚と思われるだけでなく、他人から嫌われてしまう原因にもなります。

支配的・依存的

精神年齢が低い人は、他人に対して支配的、もしくは依存的なのが特徴です。

支配的なタイプは他人を自分の思い通りにしようとして、他人にあれこれと自分の理想(わがまま)を押し付けます。


依存的なタイプは親離れできない子供のように、依存している相手に何でもしてもらおうとするなど、他力本願な態度が特徴です。

視野が狭い

精神年齢が低い人は、視野が狭いのが特徴です。

精神的に成熟した人は自分のことだけでなく周囲にも関心を持ち、自分と違う考えを持つ人の意見も聞き入れることができます。

精神年齢が低く、視野が狭い人は自分の経験や価値観を基準に考えるため、自分と違った考えを持つ人を受け入れられない特徴があります。


また世間に対する関心が低く、政治・流行などに関する話を振られても答えられないない、いつも同じようなジャンルの話ばかりしているなどの特徴があります。




怒りを抑えられない

精神年齢が低い人は、怒りを感じると表情や態度に出るのが特徴です。

カッとなるとすぐ相手に暴言を吐く、関係ない人に八つ当たりするなど、精神年齢が低い人はその場で怒りを抑えることができません。


本人も後で気まずくなるので後悔している場合もありますが、つい同じことを繰り返してしまうため、忍耐できない、幼稚な人だと思われてしまいます。

言い訳する

精神年齢が低い人は、言い訳が多いのが特徴です。

精神年齢が大人であれば、自分がミスした場合すぐにそれを認め、すぐ問題に向けて対処しようとします。

しかし精神年齢が低い人は、自分がミスしても言い訳する、人のせいにしようとするなど、とにかく自分は悪くないと責任逃れしようとします。


人によっては自分が不利にならないよう嘘をつくこともありますが、そうした態度を繰り返すことで信用を失っていきます。

責任感の無さが、精神年齢が低いと思われてしまう原因です。

トラブルを起こす

精神年齢が低い人は、トラブルが多いのが特徴です。

人間関係のトラブル、仕事でミスを繰り返すなど、トラブルメーカーだと思われている傾向があります。

それは自己中心的な性格であったり、計画性のなさなど、様々なものが原因です。

精神年齢が低い人は自分が原因でトラブルが起こっていることに気付かないため、同じことを繰り返します。


または人から注意されたとしても、自分が悪いと認めたくないので反論し、更に人間関係のトラブルを増やしていく場合もあります。

悪口や愚痴を言う

精神年齢が低い人は、人前で悪口や愚痴を言うのが特徴です。

まともであれば、悪口や愚痴を聞いて良い気分になる人はいません。他人が不快に思うことを平気で言うので幼稚だと思われます。


また同じように悪口が好きな人間と集まって悪口を言ったり、いじめや嫌がらせをするなど幼稚な行動も特徴的です。




精神年齢が低い原因

自分と他人の境界線がない

精神年齢が低い人は、自分と他人の境界線が曖昧です。

精神的に自立している人は「自分は自分、人は人」と分けて考えることができます。

精神年齢が低い人は、他人を自分と同じ人間のように思い込んでおり、自分の価値観で他人を判断します。


そのため「言わなくても分かるだろう」と大事なことを言わなかったり、自分が失礼なことを言っても「これくらいのことで怒るなんて」と相手の気持ちに立って物事を考えることができません。

「相手には相手の価値観がある」と理解できていないことが、人間関係のトラブルを起こす原因です。

親子関係

精神年齢が低い人は、親から充分な愛情を受けられずに育った可能性があります。

愛情不足で育った人は精神的に自立していない場合があり、漠然とした不安感(不足感)を抱えていることがあります。


そうした不安感が他人に対して支配的、依存的になる原因です。

他人に支配的、依存的になるのは自分から離れて行かないようにするためであり、親から得られなかった愛情を他人から得ようとする心理があります。

発達障害

精神年齢が低い人は、ADHDなど発達障害の可能性もあります。

ADHDの特徴として、不注意、落ち着きがないなどの症例があり、それが幼稚な態度に見えている場合があります。


何度も同じことを繰り返してしまう、本人も自覚があってもなかなか直せない場合は、発達障害の可能性も考えられます。




精神年齢が低い人への対処法

子供だと思う

精神年齢が低い人は、大きな子供だと考えてみましょう。

まともな大人だと思って関わると、幼稚な態度を取られたときに自分もイライラしやすくなります。


「この人は、心が大人になれない人なんだ」と割り切って接するよう意識してみてください。

相手にしない

精神年齢が低い人は、まともに相手しようとしないことが対処法です。

精神年齢が低い人と張り合っても自分がイライラしたり、周囲から同レベルだと思われてしまうなど、良いことはありません。


なるべく距離を置くか、まともに話し合おうとせず受け流すようにしてみましょう。

相談する

精神年齢が低い人に自分が迷惑を掛けられていたり、仕事に支障が出る場合は、相談するのも対処法です。

職場の場合は、自分だけでなく他の人も迷惑を掛けられている場合があります。「こういうことをされて、皆困っている」と上司など責任者に相談することも考えてみましょう。


家族など身近な人の場合は発達障害の可能性もあるため、一度病院に相談することで、性格、家庭環境、障害など何が原因なのか分かります。

自分と相手は違うと伝える

精神年齢が低く、自己中心的な人には、自分と相手は別の人間であることを伝えてみましょう。

自己中心的な人は「自分さえ良ければそれで良い」「他人も自分と同じ考えを持っている」のように考えていることがあります。

「相手の気持ちも考えて行動してほしい」「大事なことはちゃんと口で言ってほしい」など、皆同じ人間ではないことを、日常的に伝えていくことが大切です。


自己中心的な人は自覚がないため、改善するのには時間がかかります。ただし身近な人に注意され続けることで、本人も直そうと意識してくれる可能性もあります。

デメリットを話す

精神年齢が低い人の態度を注意するときは、デメリットを話してみましょう。

「責任感のない人は出世できないよ」「自分勝手な人はモテないよ」など、今の態度を変えないことで起こるデメリットを話すと、態度を改めようと考えてくれる可能性があります。