他人の幸せを自分のことのように思える人もいれば、他人の幸せを喜べない人もいます。
他人の幸せを喜べない人は、何故自分に関係のないことでも嫉妬してしまうのでしょうか。
他人の幸せが許せない人の特徴や心理を解説します。
他人の幸せが許せない人の心理
嫉妬心がある
他人の幸せを許せない人は、嫉妬心があるのが特徴です。
嫉妬心がある人は、自分が叶えていないことを他人が叶えると「おめでとう」でなく「羨ましい」と感じます。
嫉妬心があるときの行動として、羨ましいと思った相手の悪口を言ったり距離を置くようになるなどが特徴的です。
または「どうせあの人の幸せは長続きしない」のように、相手がそれ以幸せになることはないと思い込むことで、嫉妬心を抑えようとします。
自己肯定感が低い
他人の幸せが許せない人は、自己肯定感が低いのが特徴です。
自己肯定感が低い人は自分を認めていないので、自分と他人を比較します。
そして自分より優れている人を見ると自信を失ったり、羨ましいと感じる傾向があります。
「自分もあの人のように幸せになれる」のように前向きに考えられないので、人の幸せを妬んでしまうことがあります。
コンプレックスを気にする
他人の幸せを許せない人は、コンプレックスを気にするのが特徴です。
誰でもコンプレックスは抱えているものですが、他人の幸せを許せない人は特に気にする傾向があります。
例えば他人の幸せを許せない人が自分の容姿で悩んでいる場合、美人に嫉妬して悪口を言うなどが分かりやすい例です。
自分のコンプレックスを刺激するような人を見ると嫉妬したり、攻撃的になってしまうことがあります。我慢している
他人の幸せを許せない人は、普段から我慢しているのが特徴です。
普段から我慢している人は、他人が幸せそうだと「自分はこれだけ頑張って(我慢して)いるのに、どうしてあの人の方が報われるんだ」と思い、他人の幸せが許せなくなります。
これは努力家や完璧主義の人などに現れやすい特徴です。
他人の幸せが許せない人の理由
人生が上手くいっていないから
身近に幸せそうにしている人がいると、嫉妬心が起こりやすくなるタイプの人がいます。
特に、普段から自分と他人を比較するタイプの人に多い傾向です。
こうした人は仕事や人間関係が上手くいかないなど、自分の人生が上手くいっていないときに他人の幸せが許せなくなります。
相手が嫌いだから
他人の幸せが許せない人は、何らかの理由で相手を嫌っている可能性があります。
嫌いな相手の幸せを喜べる人は、そう多くはないと思います。
ただ、嫌いな相手のことはどうでもいいと思う人は、相手が幸せでも不幸でも興味がありません。
嫌いな相手が幸せそうにしているとき、嫉妬したり、不幸を願ってしまうのが他人の幸せが許せない人です。相手を見下しているから
他人の幸せが許せないのは、相手を自分より下だと思っているからです。
他人の幸せが許せない人は、自分より下だと思っていた相手が出世、結婚などしたときに「自分は負けた」と考えます。
こうしたタイプの人は負けたと思いたくない気持ちからマウントを取ろうとしたり、距離を置くようになるなどの行動が特徴です。
我慢を強要されてきたから
他人の幸せが許せない人は、誰かから我慢することを強いられてきた可能性があります。
例えば、子どもの頃から親などに「ああしなさい、こうしなさい」と厳しく育てられてきた人は、今まで多くの我慢をしてきています。
自分が我慢することを強いられてきた人は、他人が自分のやりたかったことを我慢せずやっている姿を見ると嫉妬心が起こることがあります。
そして「自分も我慢してきたのだから、あなたも我慢しなさい」というように、自分のされてきたことを身近な人に強要してしまうことがあります。
被害者意識が強い
他人の幸せが許せない人は、被害者意識が強いのが特徴です。
被害者意識が強い人は、他人から「頑張ってね」「あなたならできるよ」のように言われると「応援してくれている」と考えるのでなく、「あの人は私を見下している」のように解釈します。
人の言葉をネガティブに捉える傾向があり、その怒りから相手の幸せを喜べなくなる特徴があります。
他人の幸せが許せない人への対処法
距離を置く
他人の幸せが許せない人とは、なるべく距離を置きましょう。
他人の幸せが許せない人は何らかの心の問題を抱えていたり、人の言動をネガティブに捉える傾向があります。
その問題を解決するのは本人の課題であり、他人が解決できる問題ではありません。
家族の場合は、離れて暮らすことも視野に入れた方が良いでしょう。
幸せを喜べない原因を知る
他人の幸せが許せない人に嫌味や悪口を言われたときは、相手の心の問題を知るヒントになることがあります。
例えば母親が娘がおしゃれするのを見て、「あなたがおしゃれしても似合わない」のようなことを言ったとします。
我が子を傷つけるようなことを言えてしまうのは、母親が自分の心の問題に気付いていないからです。
この場合、母親も自分の母親におしゃれを禁止されたり、同じことを言われてきた可能性が高いです。そして「自分も我慢してきたので、あなたも我慢しなさい」と娘に強要してしまっています。
他人の幸せが許せなくなった原因を知ることで、相手のコンプレックスを刺激するようなことを避けるなど、自分が対処しやすくなります。相手の問題だと考える
他人の幸せが許せない人から攻撃されたとき、「自分が何か悪いことをしたのか」と思うかもしれません。
しかし思い当たることがないのであれば、それはコンプレックスなど、相手の心の問題です。
あなたが相手の問題に介入しようとすると人間関係のトラブルになり、お互いにストレスを溜めるようになります。
他人の幸せが許せない人から何か言われたとしても、「この人は何か心に問題を抱えているんだな」と思って、相手にしないことが大切です。自分の話をしない
他人の幸せが許せない人には、なるべく自分の仕事やプライベートの話はしない方が良いでしょう。
特に、自分に起きた良い出来事について話すのは注意が必要です。
他人の幸せが許せない人は自分と他人を比べるため、「他人が自分より良い思いをしている」と思うと嫉妬する可能性があります。
たとえ相手の方から訊かれたとしても、話の方向を逸らすなどで自分のことを相手に伝えないようにしてみてください。
褒める
他人の幸せが許せない人から「いいな」「羨ましい」のように言われたときは、褒めるのも対処法です。
他人の幸せが許せない人は、自分に持っていないものを持っていると思うので嫉妬してきます。
そのため「あなたにも良いところがありますよ」と言うように、相手を褒めてバランスを取りましょう。
相手も人から言われることで、自分が持っている幸せに気付くきっかけになります。幸せになる
他人の幸せが許せない人を自分から遠ざけたい場合、自分が幸せになるのが効果的です。
他人の幸せが許せない人によっては、身近に幸せな人がいることが耐えられないため、相手の方から離れていく場合があります。
もし他人の幸せが許せない人に嫌味などを言われたとしても、「幸せなので何を言われても気になりません」という態度でいれば、相手も何を言っても無駄だと思うようになります。
類は友を呼ぶので、幸せそうな人には幸せそうな人、不幸そうな人には不幸そうな人しか寄り付かなくなります。