扉や引き出しを乱暴に閉める、タイピングの音が大きいなど、職場や家族に物音がうるさい人はいませんか?
身近に物音がうるさい人がいるとイライラする気持ちが出てくると思います。
物音がうるさい人の特徴や心理、物音を気にしない方法などを紹介します。
生活音・物音がうるさい人の特徴
自己中心的
生活音・物音がうるさい人は周りに配慮できない自己中心的な性格です。
周囲に配慮できる人はうるさい音を立てないようにしようと気にかけますが、物音がうるさい人はそういうことは考えず、自分の気持ちだけで行動しているので気にせず物音を立てます。
例えば自己中心的な人には普段から足音が大きい、声が大きいなど動作がうるさい人がいますが、本人にとってはいつものことなので、うるさいという自覚がありません。
育ち
生活音・物音がうるさい人は、うるさい音を立てることを親に注意されなかった可能性があります。
親が注意しないのは、親が子に対して甘かったり、親も同じように物音がうるさい人であるなどの理由が考えられます。
また、親に教えられなくても学校などの共同生活で「うるさい音を立てるのは迷惑だ」と気付く人もいますが、気付けない人は大人になってもうるさい物音を立てて生活します。
うるさい音を立てている自覚は本人にもなく悪気はないかもしれませんが、周囲からは常識がない人、育ちが悪い人と思われてしまいます。
大雑把
生活音・物音がうるさい人は大雑把で、行動に雑な性格が表れています。
引き出しや扉を乱暴に閉める、物を乱暴に置く、物を使いっぱなしなど、がさつ・だらしない行動が目立ちます。
また大雑把な人はそのときの思い付きで行動していることが多く、1つのことを片付けてから次のことを始めることができません。
あれこれ手を付けてほったらかしにするので、仕事机など普段使っている場所が散らかっている傾向があります。
音を立てる癖がある
ペンを鳴らす、机を爪で叩くなどの癖がある人は、生活音がうるさい人だと思われやすいです。
癖で物音を立てる人は考え事をしているときなどに、無意識に音を立てています。
癖には特に意味がないものもあれば、無意識にストレス発散のためにやっているものもあります。
ただし本人も原因を自覚していなかったり、癖なので音を立てていること自体に気付いていないことがほとんどです。
力加減が分からない
物音や生活音がうるさい人は、物を扱うときの力加減が分かっていません。
何でも力任せで解決しようとするなど、物を壊すこともあります。
例えばガラス製品のように「これは乱暴に置いたら壊れる」という物でも乱暴に置くなど、物に対する注意力がありません。
身の周りのものを乱暴に扱うのは、物を大事にしようとする気持ちがないことの表れとも言えるでしょう。
生活音・物音がうるさい人の心理
存在感のアピール
生活音・物音がうるさい人は、物音を立てて自分の存在感を周囲にアピールしたい心理があります。
自分が目立ちたい、自分を大きく見せたいなど理由は色々ありますが、周囲の人にとっては迷惑でしかありません。
自己中心的な面が、こうした心理に表れています。
ストレス発散・気持ちを伝えたい
生活音・物音がうるさい人の中には、イライラしているときに物音が大きくなる人がいます。
これは物に当たることで自分のストレスを発散したい心理の表れです。
一人になったときに物に当たる人もいますが、周りに人がいようと構わず、物に当たる人がうるさいと思われます。
また、喧嘩をしたときに物を投げる、扉を乱暴に閉めるなどの行動は、ストレス発散と同時に、怒っている自分の気持ちを伝えようとしている場合もあるでしょう。
例えばプライドが高く自分から話したくない人、言葉で説明するのが苦手な人などは、物音をうるさく立てて相手に自分の気持ちを伝えようとすることがあります。
病気・悪気がない
物音や生活音がうるさい人のほとんどは無自覚です。
人に注意されても、今までの生活態度を急に直すのも難しいでしょう。そのため同じことを繰り返します。
あるいは自分がうるさい音を立てている自覚がないので、「うるさくなんかしていない」と反論することもあります。
また、自覚がないのは病気である可能性も考えられるでしょう。
例えば難聴の場合は音が聞こえにくいので、話し声が大きかったり、うるさい音を立てても本人は気付かないこともあります。
ADHDのような発達障害の場合、じっとしていられずに動き回り、うるさい音を立ててしまうことも考えられます。
物音・生活音がうるさい人への対処法
うるさいと言う
物音がうるさい人は、自分がうるさい音を出していることに自覚がありません。そのため、誰かに言われなければ自分がうるさい音を出していることに気付くことができません。
「うるさいので静かにしてください」と誰かに言われて、初めて自分の立てる物音を意識するようになります。
まずは静かにしてほしいことを相手に伝えましょう。
本人に反省する気持ちがあれば、うるさい物音を立てないよう気を付けてくれると思います。
理由を聞いてみる
イライラしているときに物音がうるさい人の場合は、何を怒っているのか尋ねてみてください。
物音を立てるのは、自分の気持ちを察してほしいのかもしれません。
「話してくれなければ何もわからない」と尋ねて、相手に怒っている理由を訊いてみましょう。別の原因を考える
ある特定の人が出す物音が気になる場合、物音が気になるというよりは、元々その人のことを嫌っている可能性があります。
例えば子供が遊ぶ声をうるさいと感じる人は元々子ども嫌いであったりしますが、子どもが好きな人は子どもがうるさくしていても、賑やかで良いというように、捉え方は正反対になります。
つまり、嫌いな人が物音を立てることで、その人のことを意識してしまうので物音にストレスを感じている可能性があります。
嫌いな相手とはなるべく関わらないようにし、職場の場合は物音がうるさいと上司に相談して席を替えてもらうなど、距離を置くことを考えましょう。
責任者に相談する
会社であれば上司、お店、図書館など公共の場であればスタッフに「うるさい音を立てる人がいて迷惑している」ことを伝えましょう。
会社であれば、「業務に集中できない」とも言っておきましょう。業務に差し支えるなら物音がうるさい人から席を離す、別室に移すなど、場所替えをしてもらえるかもしれません。
生活音がうるさい場合は周囲の人も迷惑しているはずなので、職場の場合はうるさい人の近くにいる人にも事情を話をしてみて、一緒に上司に相談してみるのも対処法です。
公共の場であれば、責任者が物音がうるさい人に注意してくれるか、お店では席を替えてもらうなど、何らかの対応をしてもらえると思います。
距離を置く
家族に物音がうるさい人がいるときは、なるべく一緒の部屋で過ごさないようにしましょう。
別室で過ごす、イヤホンで音楽を聴くなどで、うるさい生活音が聞こえにくくなります。
物音がうるさいことに耐えられないときは、家にいる時間を減らすか、別々に暮らすことも検討した方が良さそうです。
物音がうるさいときに自分でできる対処法
耳栓をする
物音がうるさい人に自分でできる対処法としては、耳栓をするのが効果的です。
人の話が聞こえなくなるのが嫌であれば、完全に耳栓をせず少し外す、片耳だけ耳栓をする、耳栓を短く切って隙間を作るなどで話し声が聞こえやすくなります。
耳栓以外にはパーテーションを立てる、本や資料を積み上げるなど物音がうるさい人との間に仕切りを作ることで、ある程度物音をシャットアウトする効果があります。うるさい音に慣れる
物音がうるさい人を避けられない場合は、うるさい音を異質なものと考えるのでなく、そういうものだと思って慣れる対処法があります。
「静かなのが当たり前」「うるさい人を静かにさせたい」などの気持ちが自分にあると、その気持ちに捉われてますます物音が気になるようになります。
うるさいと迷惑になる場でも、あえてうるさいのが普通だと思うか、もしくは物音が気にならなくなるくらい仕事に集中するなど、自分の考えを物音から逸らすようにしてみましょう。自分の性格・病気を考える
周囲の人の生活音が全て気になる場合は、自分が音に神経質な性格である可能性があります。
特に、他の人は気にしていないのに自分だけ物音が気になる場合は、自分に原因があるとも考えられます。
音に神経質な気質としてHSPが挙げられます。HSPの特徴として、音や光など、外界からの刺激に敏感な性質を持っています。
音がうるさくて仕事、家事などに集中できない、外に出たくなくなるなど日常生活に支障が出る場合は、聴覚過敏になっている可能性もあります。
もしくは難聴など耳の病気にかかっている可能性もあるので、自分の感覚に疑いを持ったときは、一度病院に相談した方が良いでしょう。