家族や友人などに、自分一人では行動できない人がいないでしょうか。

一人で行動できない人は、どこへ行くにも、何をするにも、他人と一緒に行動したがります。

なぜ一人で行動できないのか、心理や対処法などを解説します。

一人で行動できない人の特徴

寂しがりや

一人で行動できない人は、寂しがりやなのが特徴です。

寂しがりやな人は、一人でいるとネガティブなことを考えてしまうので、普段から誰かの側にいようとします。

誰かと一緒にいれば困ったときも助けてもらえるなど、安心感があるので、誰かと一緒に行動したがります。

束縛する

一人で行動できない人は、人を束縛するのが特徴です。

外出するときは必ず家族や友人と出かけたり、日頃から連絡が多いなど、一人でいることを避けようとします。


一人でいることに不安感があり、日頃から家族や友人など、身近な人を自分の側に置こうとします。

他人の目を気にする

一人で行動できない人は、他人の目を気にするのが特徴です。

一人でいることは恥ずかしい、負け組のようなネガティブなイメージを持っており、友達がいないと思われたくないので誰かと一緒にいようとします。

コミュニケーションが苦手

一人で行動できない人は、コミュニケーションが苦手なのが特徴です。

コミュニケーションが苦手な人は、いつも社交的な人と一緒にいようとすることがあります。

そうすることで、自分が孤立するのを避けたり、色々な人と仲良くできるメリットがあるからです。

相手のいいなりになる

一人で行動できない人は、相手のいいなりになっているのが特徴です。

自分一人でいたくないために、自分の側に居てくれる人の願いを何でも聞き入れてしまうことがあります。


夫婦や恋人で、DVされてもパートナーから逃げない人は「自分は何もできない=相手がいないと生きていけない」と思っており、共依存の関係になっていることがあります。

一人で行動できない人の心理

恥ずかしい

一人で行動できない人は、一人でいることを恥だと思う心理があります。

一人でいる=友達がいない、孤立しているなど悪いイメージを持っており、群れることで安心感を得るタイプです。

自己肯定感が低い

一人で行動できない人は、自己肯定感の低さが関係していることがあります。

自分は無力、一人では何もできないと思い込むなど、自信のなさから、他人に頼ろうとして誰かと一緒にいようとすることがあります。


こうした人は自分の意見がなく、何でも人に合わせようとするので八方美人だと思われている場合があります。

楽だから

一人で行動できない人は、誰かと一緒にいる方が楽だと思っている心理があります。

例えば、社交的な人の側にいれば自分が話す必要がない、自分が孤立していると思われなくて済むなど、自分が行動しなくても良いメリットがあると考えられます。

トラウマ

一人で行動できない人は、過去にトラウマがあるのかもしれません。

例えば一人でいるときに不審者に遭遇した、一人でいるのを馬鹿にされたなど、そうした過去から一人で行動することに恐怖感があると考えられます。

自立性が低い

一人で行動できない人は、自立性の低さが関係していると考えられます。

例えば親に何でも決めてもらった人は、自立性が低く、自分で物事を判断できなくなっていることがあります。

自分では決められないので、誰かに決めてほしいと思う心理が無意識にあるため、誰かと一緒にいようとすると考えられます。

集団行動が当たり前と思っている

一人で行動できない人は、集団行動が当たり前と思っている可能性があります。

日本は集団行動を意識する社会のため、一人でいることは仲間外れであるような、良くないイメージを無意識に持っている人がいます。

集団に属していなければならない、生きていけないのような思い込みがあるために、一人でいることを避けようとして、誰かと一緒に居ようとすると考えられます。

一人で行動できないことのデメリット

自由に行きたい場所へ行けない

一人で行動できないことのデメリットは、自分が行きたい場所へ自由にいけないことです。

自分が行きたい場所があるときに人を誘っても、いつでも相手が一緒について来てくれるとは限りません。

一人で行動できればどこでも一人で行けますが、一人で行動できない人は誰もついてきてくれなければ、行きたい場所にも行けなくなります。

自分の意思で行動できなくなる

一人で行動できない人は、自分の意思で行動できなくなるデメリットがあります。

一人で行動できない人は、やりたいことがあっても一人ではできません。

それは我慢をしている状態でもあります。

我慢を続けていると「自分一人では無理」と諦めるようになったり、自分が本当にやりたいことが分からなくなっていきます。


自分一人では何もできないと思い込むと、自己肯定感が低くなる原因にもなります。

幼稚だと思われる

一人で行動できない人は、幼稚だと思われることもあるでしょう。

誰かが一緒にいなければ行動できないのは、保護者がいないと何もできない子供のように見えてしまう場合もあるからです。[/text]

また、自分が一人になりたくないからといって、いつも誰かについて回るのは、相手の自由を奪おうとしていることでもあります。


そうした他人に配慮できない面も、幼稚だと思われる原因になるでしょう。




一人で行動できない人の直し方

思い込みを変える

一人でいることに悪いイメージがある人は、そのイメージを変える意識を持ってみましょう。

一人で行動できることは「自立している」「自由である」など、前向きなイメージを想像してみてください。

また、一人で行動できる自分の姿を思い浮かべてみることも大切です。

自分の意識を徐々に変えていくことが、一人で行動することの抵抗感を減らすことにつながります。

一人で行動してみる

一人で行動できない人は、少しずつでも良いので一人で行動してみましょう。

まずは家の近くのお店で一人で買い物してみるなど、できそうなことから練習してみてください。


いきなり行ったことのない場所へ行くより、よく行く場所の方が安心感があると思います。

慣れてきたら、自分が行ってみたい場所へ一人で行ってみましょう。

行ったことのない場所へ行くときは、その場所への行き方や目印などを調べておくと、落ち着いて行動しやすくなります。

損していると考える

一人で行動できないときは、損していると考えてみましょう。

例えば行きたい場所があるのに、一人では不安なので行くのをやめたとします。

それは自分が見たいもの、買いたいもの、食べたいものなど、全てを諦めていることになります。


一人で行動できる人は、その反対です。

自分の行きたいときに好きな場所へ行き、欲しいものを得ることができます。

一人で行動できないことで、様々な体験のチャンスを失うと考えれば、一人でもできそうなことはやってみようという気持ちになるのではないでしょうか。

コミュニケーションを学ぶ

コミュニケーションが苦手で人に頼りがちな人は、コミュニケーションのやり方を学んでみましょう。

コミュニケーションが取れるようになれば、自主的に行動できるようになるので、人に依存することもなくなっていきます。

コミュニケーションが上手いとは、自分の考えを言葉で伝えられることだけではありません。

人の話を聞いて理解する、相手の表情から気持ちを察する、相手がどう表現したら良いか分からないことを代弁するなど、コミュニケーションの上手さといっても、様々なものがあります。


自分にできそうなことをやってみて、自分はどんなコミュニケーションが得意であるのかを探してみてください。




一人で行動できない人との付き合い方

理由を訊いてみる

一人で行動できない人がいつも自分についてくるときは、理由を訊いてみましょう。

もしかすると、過去に何らかのトラウマがあるのかもしれません。

そうした事情があれば、誰かと一緒にいようとする気持ちも理解できるのではないでしょうか。

理由を訊けば、一緒にいても良いと思えるか、距離を置きたいと思うのか判断しやすくなると思います。

相手が興味のなさそうな話をする

一人で行動できない人と距離を置きたいときは、相手が興味のなさそうな話をしてみましょう。

例えば恋愛話が好きな人に仕事の話をするなど、興味のなさそうな話をすれば、話が合わないと思われて、相手の方から離れてくれる可能性があります。

理由を話して距離を置く

一人で行動できない人と一緒にいたくないときは、理由を話してその場を離れましょう。

今から用事がある、電話をしてくるなど、その場を離れる理由を作って、関わる機会を減らすようにしてみてください。

自分と一緒にいてくれないと分かれば、別の人を探すために自分から離れてくれる可能性があります。

忙しいふりをする

一人で行動できない人は、特定の人に依存して一緒に行動を取ろうとすることがあります。

常につきまとわれているようでストレスを感じるときは、忙しいふりをしてみましょう。

「忙しいので付き合えない」「集中してやりたいことがあるから、一人にしてほしい」など理由を言えば、相手も離れてくれる可能性があります。


それでもついてくる場合は、何か用があるのか訊いてみてください。用が無いのであれば、一人にしてほしいと言って、こちらから離れるようにしてみましょう。

自分のやりたいことをする

一人で行動できない人が自分についてくるとしても、自分のやりたいことをしてみてください。

相手のペースに合わせて行動すると、相手からも依存されやすくなります。

依存する人は放っておかれるのが嫌なので、自分のやりたいことをやっていれば、他に自分の相手をしてくれる人を探すか、相手は相手で自分のやりたいことをやるようになっていきます。

途中で別行動を取る

家族が一人で出かけられない場合は、出かけた途中で別行動を取ってみましょう。

例えば買い物に行くなら、目的地までは一緒に行き、到着したら別々の場所で買い物するなどです。


付き添いしつつも、徐々に一人で買い物できることに慣れてもらえば、一人で出かけられるようになる可能性もあるでしょう。

趣味を持たせる

一人で行動できない人が家族の場合、相手の興味があることで、趣味になりそうなことをすすめてみましょう。

趣味ができれば、それに一人で没頭したり、上達したい気持ちから自主的に行動するようになるかもしれません。


自分で判断して行動する練習にもなるので、相手の興味がありそうなことを考えてみて、紹介して見てください。