恋人や家族など、身近に独占欲が強い人がいると、何かと行動を束縛されれ困ることはないでしょうか。

また、自分が独占欲が強いところがあり、直したいと思っている人もいるでしょう。

独占欲が強い人の特徴や直し方、独占欲が強い人への対処法などを紹介します。

独占欲とは

独占欲とは、人や物などを自分だけのものにしたいと思う気持ちのことです。


独占欲は誰にでもある感情ですが、独占欲が強いと特定の人を束縛するなど、相手の自由を奪うことがあります。

独占欲を他人にぶつけてしまうと、人間関係のトラブルを起こす原因になってしまいます。

独占欲が強い人の特徴

自己中心的

独占欲が強い人は、自己中心的なのが特徴です。

相手の気持ちを考えないので、自分が独占したい人を束縛しようとします。

また、自分の好みや価値観などを他人に押し付けてしまい、人間関係のトラブルを起こしやすいのも特徴です。

感情的

独占欲が強い人は、感情的になりやすいのが特徴です。

好きな人が自分の思い通りにならないと怒ったり、泣いたりと子供のような態度を取ります。

好きな人が想う通りに動いてくれないことが不安となり、癇癪やパニックを起こすなど、感情をコントロールできない面があります。

また強い感情表現をすることで、相手を萎縮させたり、気を引こうとして、自分の思い通りにしたい意図があるとも考えられます。

支配的

独占欲が強い人は、支配的な性格が特徴です。

独占欲が強い人は、好きな人に自分の価値観を押し付けて、言うことを聞かせようとすることがあります。

そうして相手を自分の支配下に置くことで、独占欲が強い人は安心感を得ようとします。

行動を管理する

独占欲が強い人は、好きな相手の行動を管理するのが特徴です。

相手のことを何でも把握しようとするので、相手のスマホやパソコンを勝手にチェックする、スケジュールを訊いてくるなどの行動を取ります。


そうして相手が自分の知らないところで、自分以外の人と会っていないかを確認します。

依存心が強いのもありますが、ストーカー気質であるともいえるでしょう。

プライドが高い

独占欲が強い人は、プライドが高いのが特徴です。

独占欲が強い人は、自分の好きな人が自分以外の人と親しくしているのが気に入りません。

自分が蔑ろにされている気分になり、プライドを傷つけられたように感じます。


そのため、好きな人が自分以外の人と関わらないように束縛するなど、自分の手元に置いておこうとします。




独占欲が強い人の心理

家庭環境

独占欲の強さは、家庭環境が影響している可能性があります。

例えばあまり愛情を受けずに育った人の場合、愛情に飢える気持ちが独占欲となって表れることがあります。


結果、好きな人を束縛しようとしたり、自分の思い通りにしようとするなどの行動を取ってしまいます。

人間不信

人間不信の人は、独占欲が強くなることがあります。

他人を信用している人は、相手の行動をいちいち把握しようとは思いません。

他人を信用できない不安感が、好きな相手の行動を把握しようとする、束縛するなどの行動となって表れます。

相手をコントロールしたい

独占欲が強い人は、相手をコントロールしたい心理があります。

独占欲が強い人は、相手が自分の思い通りに行動してくれることで、安心感を得られます。


相手が思い通りにならないと、怒って言うことを聞かせようとするなど、とにかく自分の思うように相手をコントロールしようとします。

相手に依存したい

独占欲の強さは、依存心があるとも考えられます。

自分を見てほしい、構ってほしいなど、相手に依存する気持ちが強いほど、独占欲も強くなります。


相手を束縛したり、価値観を押し付けようとするのは、どれだけ自分を愛してくれているか(受け入れてくれるか)確認するためともいえるでしょう。

必要とされたい

独占欲が強い人は、相手に必要とされたい心理があります。

独占欲が強い人は、好きな相手にとことん尽くすことがあります。

相手のことを何でもやってあげるのは、相手の行動を把握したい、相手にとって必要な存在になりたいなどの心理があるからです。


また、身の回りの世話をすることで、自分がいなくては何も行動できない人にさせ、自分の思う通りにコントロールしたい心理があるとも考えられます。

トラウマがある

独占欲の強さは、過去のトラウマが関係しているかもしれません。

恋人に裏切られた、大切な人に愛してもらえなかったなど、何らかのトラウマが心の傷となっている可能性があります。

その心の傷が原因で、好きな相手が他人と接するのが嫌、自分だけ見てほしいのような気持ちが強くなり、独占欲となって表れることがあります。




独占欲が強いときの直し方

独占欲があることを認める

独占欲が強い人は、その気持ちを認めましょう。

「独占欲が強いのは駄目なこと」のように考えると、嫉妬心が起こる度に抑えようとして苦しくなります。

独占欲は誰にでもあるもので、なくせるものでもありません。

独占欲の強さは、それだけ相手を想う気持ちが強いことの表れでもあります。

独占欲が強くても、それを相手にぶつけない限りは迷惑になりません。

独占欲があること自体は、悪いことではないと認める気持ちが大切です。

自分の気持ちを伝える

独占欲が強い人は、素直に自分の気持ちを伝えてみましょう。

例えば恋人が異性と話していて不安を感じたときは、「他の異性と話さないで」ではなく、「他の異性と話していると、不安になる」と自分の気持ちも伝えることが大切です。

「他の異性と話さないで」と言われると束縛されているように感じます、「他の異性と話していると、不安になる」と言われれば正直な気持ちを伝えられているように感じます。


伝え方の違いで相手の受け止め方も変わるので、言葉選びにも工夫してみてください。

価値観を押し付けない

独占欲が強い人は、自分の価値観を相手に押し付けてしまうことがあります。

しかし誰でも価値観の違いはあるので、自分の考えだけを押し付けると、トラブルの原因になります。

自分には自分なりの考え方があること、それは自分も相手も同じです。

優しい性格の人であれば、最初は価値観の押し付けも理解してくれるかもしれません。

しかし、いずれは相手から嫌われたり、距離を置かれてしまうなど、相手の心が離れてしまうと思います。

価値観の違いを感じたときは、言うことを聞かせようとするのでなく、お互いに話し合って解決するようにしてみましょう。

別のことに集中する

独占欲の強さから嫉妬心が起こったときは、別のことに意識を向けましょう。

相手のことを考え続けるほど、嫉妬心やストレスも大きくなっていきます。

仕事に集中する、趣味に没頭する、別の人と会話するなど、相手のことを考える暇をなくして、考え過ぎないようにすることも大切です。

ルールを作る

恋人に対して独占欲が強い人は、どうしても守ってほしいことはルールを決めるのも対処法です。

何でもルールを決めると束縛になってしまいますが、どうしても守ってほしいことだけは、ルールを決めてお互いに守るよう話し合ってみましょう。

独占欲が強い人への対処法

自分の意見を話す

独占欲が強い人には、日頃から自分の意見を話してみましょう。

束縛されたくないときは「この日は予定がある」「今から一時間は一人で過ごしたい」など、前もって伝えてみてください。


予定が分かっていれば、独占欲が強い人も安心感を得られます。

愛情表現する

独占欲が強い人には、愛情表現をしてみましょう。

独占欲の強さは、愛情不足が原因になっていることがあります。

感謝や愛情の言葉を伝える、抱きしめるなどスキンシップを取るなど、愛情を伝える行動をしてみてください。


愛情不足の場合、そうして人から愛情を受けることで、独占欲が落ち着く場合があります。

共通の趣味を持つ

独占欲が強い人には、自分以外に熱中できるものを見つけさせるのも対処法です。

独占欲が強い人は依存心も強いので、他に集中できるものが見つかればそちらに集中してくれる可能性があります。


スポーツ、手芸、楽器、読書、ゲームなど、何でも良いので、何か集中できるものをすすめてみてください。

あるいは共通の趣味を持てば、趣味を通して一緒に過ごす時間を楽しむこともできるでしょう。

距離を置く

相手の独占欲の強さが重いと感じたときは、一度距離を置くことも考えてみてください。

「束縛されている感じがして辛い」「監視されているようでストレスが溜まる」など、気持ちを伝えてこちらから離れてみましょう。

相手は感情的になって引き止めてくるかもしれませんが、これ以上付き合い切れないと感じるなら、「思い通りにならないと感情的になるところも嫌だ」と伝えてみましょう。

独占欲の強い人の態度に振り回されず、今後も一緒にいたいと思えるか、距離を置くか考える時間を作ってみてください。