自分のことを色々尋ねてくる、気付けば近くにいるなど、何となく付きまとわれているような気持ちになる人が側にいませんか?

同性でも異性でも、その人はストーカー気質の人かもしれません。

ストーカー気質の特徴や心理、対処法などを紹介します。

ストーカー気質の人の特徴

独占欲が強い

ストーカー気質の人は、独占欲が強いのが特徴です。

ストーカー気質の人は嫉妬深く、同性・異性関係なく気に入った相手を独占したがります。

あなたが他の人と話しているのを遠くから見ていたり、後で何を話していたのか、どこに行っていたのかなど詮索してくる人はストーカー気質の可能性があります。

連絡が多い

ストーカー気質の人は、連絡が多いのが特徴です。

ストーカー気質の人は、相手が仕事中でも関係なく、マメに連絡を取りたがります。

相手のことがよく分からないうちは、几帳面な人と思うだけかもしれません。

しかし、電話に出てほしい、メールの返信をしてほしいなどやたら返事を催促してくる人はストーカー気質の可能性があります。

詮索する

ストーカー気質の人は、何かと詮索してくるのが特徴です。

ストーカー気質の人は気に入った相手を見つけると、やたら連絡したり付きまとったりと、しつこく詮索するようになります。


たとえ相手から「しつこい、関わらないでほしい」と言われても諦められず、何かと関わろうとしてきたり、逆恨みして嫌がらせしてくる場合もあります。

真似をする

ストーカー気質の人は、好きな人の真似をするのが特徴です。

例えば同性のストーカーの場合、好きな相手の服装や仕草をチェックして、真似ることがあります。


真似をするのは自分を好きな相手と一緒の状態に近付けることで、好きな人のようになりたいと思う心理が関係しています。

プライドが高い

ストーカー気質の人は、プライドが高いのが特徴です。

プライドが高いので、自分から告白して振られたときに、プライドを傷つけられたと思って逆恨みすることがあります。

そして相手に付きまとったり、恨み言を言う、嫌がらせをするなどストーカー行為をするのが特徴です。

思い込みが激しい

ストーカー気質の人は、思い込みが激しいのが特徴です。

ストーカー気質の人は好きな人が別の人と話しているだけで「アプローチされている」「好きな人を奪われる」など過剰な妄想を抱きます。


好きな人が他の人と仲良く話していれば誰でも少しはモヤモヤした気持ちになるかもしれませんが、ストーカー気質の人はその嫉妬の度合いが強いのが特徴です。




ストーカー気質の人の心理

自信がない・依存的

ストーカーになりやすいタイプには2種類の人間がいます。

1つは自信がないタイプのストーカー気質です。自信のなさを他人に依存することで埋め合わせようとする心理があります。

ストーカー気質の人は、自分の不満や不安を取り払ってくれる人、癒してくれる人などに依存してつきまといます。


「あなたがいないと生きていけない」のようなことを言うことがありますが、それは愛情ではなく、自己中心的な心理のために生まれています。

自信過剰

ストーカーになりやすいもう1つのタイプが自信過剰タイプの人です。

自信過剰な場合、「自分が相手を好きなんだから、相手も自分を好きでいてくれている」のように考えていることがあります。

自信過剰タイプは何でも都合の良いように解釈するので、相手に好意を拒否されても「照れ隠しに違いない」「誰かに命令されて嫌いだと言わされている」など、常識では理解できないようなものの考え方をします。

嫉妬心・憧れ

同性からストーカーされる場合、嫉妬されているか、憧れを抱かれている可能性があります。

自分にないものを持っている人がいると、どうしてそれを手に入れられたのか気になるため、相手のこと詮索しようとする人がいます。


その詮索がしつこいものであるほど、無自覚のストーカーになっていることがあります。

ストーカーされやすい人の特徴

笑顔が多い人

男性でも女性でも、笑顔が多い人は少ない人より魅力的に見える分、ストーカーにも狙われやすい傾向があります。

ストーカーは何でも都合よく解釈するので、笑顔を向けられただけで「この人は自分のことが好きなんだ」のような突飛な思い込みをすることがあります。


特に男性は女性から向けられる笑顔を好意だと勘違いしやすいので、必要以上に笑顔を向けない、なるべく無表情でいるだけでも効果があります。

危機感がない

「まさか自分がストーカーに遭うわけがない」、「この人がストーカーになるわけがない」のように、ストーカーについて他人事のように考える人もストーカー被害に遭いやすいタイプです。

危機感がないので、嫌な予感をなかったことにしようとしたり、被害に遭っても「無視すれば良い」と思ってそのまま放置してしまいます。


ただ、一度狙われるとストーカー側から引き下がることはあまりないので、そのままストーカーがエスカレートするのを助長させてしまうことになります。

同情心がある・優しい

同情しやすい性格の人は、ストーカー気質の人でも受け入れようとするため、依存されやすくなります。

また分け隔てなく人に優しいタイプの人も、自分を受け入れてくれる人だと思われるのでストーカー気質の人から依存されやすい傾向があります。

自分の意見を言わない

ストーカーに狙われやすいのは、自分の意見を言わない人です。

自分の意見を言わない人は、相手の言うことに流されやすく、ストーカー気質の人から嫌なことを言われてもはっきり断れないことがあります。

自分の意見を言わないと、ストーカーは都合良く解釈するので「断らない=OK」のような、勝手な解釈をされてしまうことがあります。

見た目が大人しそう

見た目が大人しそうで目立たないタイプの人も、ストーカーに狙われやすいです。

ストーカーは自分を受け入れてくれそうな人をターゲットにするので、派手で威圧感がある、堂々としている人にはあまり近寄りません。


ただし、見た目が大人しそうでも自分の意見をはっきり言う人、冷静で賢そうに見える人などは、気が強そうに見えるためストーカー被害には遭いにくいでしょう。




ストーカーへの対処法

距離を置く

ストーカー被害の80%以上は顔見知りによるものといわれており、ストーカー気質の人と知り合いになることから被害に遭いやすくなります。

何となく詮索されているような感じがしたら、仲良くなる前に距離を置きましょう。

嫌な予感がしたらなるべく話さない、薬指に指輪をはめる、恋人の話をする、好きな人がいることを話すなどで、脈なしであることを伝えましょう。

相談する

現在はストーカー規制法が施行されているので、被害に遭ったときはまず警察や弁護士へ相談してください。

ただし、相談するときには確かな証拠が必要です。証拠がなければ警察は動きません。

電話やメールの履歴、送り主の不明な手紙や荷物などは証拠品として残しておきましょう。


付きまといなど、証拠集めが難しいものは探偵社に協力してもらう方法もあります。

また、探偵に相談しておくことで探偵社のネットワークに規制がかかり、ストーカー側が探偵社を使ってあなたの住所などを調査をできないよう予防する効果もあります。

身近な人に解決してもらおうとしない

ストーカーの被害を身近な人に相談した場合、間に入って解決してもらおうとするのは危険です。

例えば職場の上司や同僚、家族などに相談してストーカー本人に注意してもらったとしても、ストーカーは反省するどころか「二人の仲を引き裂こうとしている」という妄想から逆恨みすることがあります。

ストーカーにとって「自分の好意を阻む人間は全て敵」と見なされるため、被害者だけでなく被害者の関係者にまで危険が及ぶ可能性があります。

また、職場に相談してストーカーする人が異動・解雇されたとしても、それで諦めるとは限りません。かえって逆恨みされる可能性もあります。

ストーカーのトラブルは簡単に解決できる問題ではないので、ストーカーされていると自覚したら早めに警察や弁護士、探偵社などへ相談しておきましょう。

逃げない

ストーカー被害に遭ったときは、ストーカーから逃げないことも一つの対処法です。

ストーカーへの対処法といえば、まず会わない、連絡拒否する、引っ越しするなど相手と距離を置く対処法がよく挙げられますが、それはストーカーとまだ深く知り合っていないときに有効な対処法です。

恋人、友人、職場の人などお互いの名前や電話番号、アドレスなどを知っている関係の場合、そこから距離を置こうとするとストーカーから逆恨みされる可能性があります。

引っ越しをしたとしてもストーカーに住所を調べられる可能性もあり、その後も「いつか見つかるのでは」という不安を抱えながら、隠れるような生活を送ることになります(ただし、命の危険性を感じる場合は引っ越しするのも応急的ですが有効です)。

しつこいストーカーほど逃げれば逃げるほど追ってくるので、あえて逃げないことでそれ以上詮索されないようにするのも一つの方法です。

ストーカーに出会いそうな場所に行かない、会ったときはわざと普通に接する、聞かれたくないことは相手が納得するような口実(嘘)を言うなど情報を与えないようにし、エスカレートしてきたときには警察や弁護士などに相談してみましょう。

嫌われようとしない

ストーカーへの対処として、あえて下品な言葉、態度をする、はっきり「嫌い」と言うなどの対処法がありますが、危険なのでおすすめできません。

ストーカー気質の人は、たとえ嫌われるような態度を取られても「自分を意識してくれている」「自分の好意を試しているに違いない」のように、都合良く考えを捻じ曲げることがあります。

また、本当に幻滅して目が覚めたとしても「自分のイメージを壊された」のように逆恨みされる可能性があります。

はっきり「嫌い」と言った場合、ストーカーはプライドが高いので、振られたことで自分のプライドが傷付けられたと怒りを持ち、逆恨みしてくることがあります。

感情的な言動を取るより、「あなたのやっていることはストーカーで、犯罪です」「しつこいと警察に相談しますよ」のように、忠告することが大切です。

SNSをやらない

ストーカー被害を避けるなら、ツイッターやインスタなどSNSはやらないのがおすすめです。

特に自分の私生活を公開していると、見知らぬ人から住所を特定されるなど、ストーカーされる可能性があります。


自分でトラブルを招く原因になるので、自分の情報は不特定多数の人に見られる場所で公開しないようにしましょう。

ストーカー気質を直す方法

相手の気持ちを考える

ストーカー気質の人は、相手の気持ちを考えることが大切です。

「こういうことを自分、もしくは自分の大切な人がされたらどう思うか」を考えてから行動してみましょう。


自分がされて嫌だと思うことは、他人にもしないことを習慣づけるよう意識してみてください。

仕事や趣味に没頭する

ストーカー気質の人は、仕事や趣味に没頭するのも対処法です。

ストーカー気質の人は好きな人のことを考えれば考えるほど、その人のことがもっと知りたいと思うようになり、相手のことを詮索したくなります。

好きな人のことを意識して考えないようにするのは難しいと思うので、仕事や趣味に打ち込み、好きな人以外のものに関心を向けるようにしてみましょう。

相談する

ストーカー気質を自分で直すのが難しいと感じた場合、病院やカウンセリングの相談をする方法もあります。

ストーカー気質になるのは、その人の性質や育ってきた環境によって作られたものなど原因は様々です。

本気でストーカー気質の性格を直そうとするなら、価値観や考え方の歪みを正していく治療を受けるためにも、専門家の力を借りてみましょう。