じっとしていられない、話が止まらない、物音がうるさいなど、慌ただしい行動が多い人は落ち着きがないと思われます。
落ち着きがないことは周りの迷惑になることもありますが、見方を変えればポジティブに捉えることもできます。
落ち着きがないと思われる人の特徴や改善法などを紹介します。
落ち着きがない人の特徴
集中力がない
落ち着きがない人は、集中力が低い傾向があります。
長時間作業が苦手で、飽きると別の行動を始めてしまうなど、一つのことに意識を向けるのが難しいです。
興味の対象がコロコロ変わるため、落ち着きがないと思われます。
その場にじっとしていられない
落ち着きがない人は、その場にじっとしているのが苦手です。
長時間座り続けるなど、同じ場所に留まることを苦痛に感じます。
仕事の場合はデスクワークよりも、動き回る仕事の方がストレスを感じにくい傾向があります。
せっかち
落ち着きがない人はせっかちな性格です。
すぐに結果が出るものを好み、完成まで時間がかかることは面倒くさいと思ったりストレスを感じます。
落ち着きがないため、のんびりしているマイペースな人とは相性が悪い傾向があります。
ミスが多い
落ち着きがない人はミスが多いのが特徴です。
落ち着きがないので行動が雑になったり、せっかちに行動するためミスが増えます。
ミスがないか一つ一つ確認をする、段階を踏んで行動するなど、コツコツと作業するのが苦手です。掃除が苦手
落ち着きがない人は掃除が苦手です。
集中力が続かないので、掃除を始めると片付けている本を読み始めてしまうなど、掃除していることを忘れてしまいます。
また落ち着きがない人は計画的な行動が苦手なため、順序立てて掃除できない人がいます。
そのため掃除をしているつもりでも上手く整頓できないなど、綺麗に片付けられないことがあります。
他人の行動を気にする
落ち着きがない人は他人が何をしているのか気にします。
何を話しているのか、どこへ行こうとしているのかなど、気にする人ほど周囲を見回すので、挙動不審に見えたり、落ち着きがないと思われます。人の話を聞かない
落ち着きがない人は、人の話を聞き続けるのが苦手です。
人の話を聞くときは相手の表情や言葉から内容を理解しようとするため、集中力が必要になります。
集中力が低いと、相手の話を聞くことに飽きてしまい、そわそわするなど落ち着きがなくなります。
話の内容を全部聞いていられないため、相手の言ったことをちゃんと理解していないなど、後でトラブルの原因になります。
物音が大きい
大きな物音を立てる人は落ち着きがないと思われやすいです。
扉や引き出しを乱暴に閉める、物を投げるように置くなど、物音に気を遣わないのでうるさい、落ち着きがない人と思われます。
おしゃべり・声が大きい
落ち着きがない人は人の話を聞くよりも、自分が話す方が好きです。
人の話を聞くのは退屈で、相手の話を遮ってでも自分が話したがる人もいます。
また落ち着きがない人は、静かな場所で大声で話すなど声の調節ができないため、騒がしい、落ち着きがないと思われることがあります。
早口・話にまとまりがない
落ち着きがない人は、話にまとまりがないのが特徴です。
思いついたことをそのまま口にするため、話に順序がなく、話題が飛んでしまいがちです。
また落ち着きがない人は早口で、話が聞き取りにくいことがあります。
こうした話の伝わりにくさから、何を言っているのか分からないと言われることがあります。
アウトドア派
落ち着きがない人は、インドアよりアウトドア派です。
家でテレビを観たり、読書するなどじっとしているのは退屈に感じます。
外へ買い物や遊びに出かけたり、運動するなどアクティブな活動を好む傾向があります。ミーハー・好奇心旺盛
落ち着きがない人は好奇心旺盛で、ミーハーの傾向があります。
ミーハーとは流行品など新しいものに興味を持つ人のことです。
一つの物事に傾倒するより新しいものに目移りしやすく、趣味がコロコロ変わるなど、熱しやすく冷めやすい性質を持っています。
放浪癖がある
落ち着きがない人は、放浪癖を持っていることがあります。
放浪癖とは家族に何も言わずに出かけてしまい、数日後に帰ってくるのを繰り返すことです。
家でじっとしていられない、とにかく外に出たいので、目的地を決めずにふらふらと出かけます。
また行きたい場所を見つけると早く行ってみたい気持ちで落ち着かないため、突然出かけてしまい帰ってこない場合もあります。
落ち着きがない人の心理・原因
退屈感がある
落ち着きがない人は、動かないことをとても退屈に感じます。
じっとしていると暇で仕方ないと感じるため、ゆっくり過ごすのは苦手です。
家にいても料理をするなど、動いている方が気分良く過ごせます。
ストレスが溜まる
落ち着きがない人は、じっとしているとストレスが溜まります。
精神的なストレスもありますが、じっとしていることで足腰が痛くなるなど、肉体的なストレスを感じやすい人は動いている方が楽に感じます。
デスクワークで貧乏ゆすりする人は、動かないストレスを無意識に解消しようとしている可能性があります。
眠らないようにしている
落ち着きがない人は、眠らないように動き回っているのかもしれません。
体を動かしたり話すことで頭がぼうっとするのを防ぎ、眠らないようにしていると考えられます。早く終わらせたい
落ち着きがない人は、物事を早く終わらせたい心理があります。
静かに行動できれば落ち着きがないとは思われませんが、焦ってバタバタと行動するので落ち着きがないと思われます。
焦って行動することでミスが生まれ、更に落ち着きがなくなる悪循環に陥っている場合もあります。
自信がない
他人の行動が気になって落ち着かない人は、自信がない人です。
自信がないので自分と他人を比べてしまい、人の行動が気になってしまいます。
自分に劣等感があるほど人の噂や流行などを気にし過ぎるなど、他人や世間の価値観に振り回される傾向があります。
寂しい
落ち着きがない人は、寂しいので動き回っている可能性があります。
外出が多い、人とよく話すなど毎日忙しそうに過ごしている人は、孤独を感じたくないからかもしれません。
一人でいることを嫌う人は、寂しさを紛らわすためにあえて忙しく動いていると考えられます。
落ち着きがない人の改善・対処法
計画を立ててから行動する
ミスが多い場合は、計画を立ててから行動することを意識してみましょう。
思いついたことはすぐに実践してみたくなるかもしれませんが、思わぬミスやトラブルで台無しになる可能性もあります。
「①□□をやる、②△△をやる…」のように、簡単でも良いのでステップを決めてから行動してみましょう。
またあらかじめ起こりそうなトラブルについて対策を考えておくと、落ち着いて対応しやすくなります。
集中力を妨げるものを置かない
勉強や仕事などに集中したいときは、集中の妨げになるものを置かないようにしましょう。
集中力が低い人は、近くに食べ物やスマホなどが置いてあると、やることを忘れてそちらに興味が向いてしまいます。
集中の邪魔になるものが視界に入らない場所で、作業する習慣を作ることが大切です。興味のあるものを探す
集中するのが苦手な人でも、夢中になれるものを見つけると、そのことには高い集中力を発揮することがあります。
自分が興味のあることで、時間を忘れて取り組めるような趣味などはないでしょうか。
そうしたものが自分の適職や生き甲斐になる可能性があります。
ポジティブに考える
落ち着きがないことをポジティブに考えてみましょう。
- じっとしていられない→活発、行動的
- 集中力がない→好奇心旺盛
- 一つのことを継続できない→様々な体験ができ、視野が広まる
など、落ち着きがないのは見方を変えれば長所にもなります。
自分の性質を長所として活かせる環境を選べば、落ち着きがないとネガティブな印象を持たれることも減っていくでしょう。フィールドワークを選ぶ
じっとしていられない人は、デスクワークよりフィールドワーク(体を動かす仕事)に適性があると考えられます。
デスクワークは長時間座って仕事に集中することが求められます。
そのため落ち着きがない人にとっては、仕事時間が苦痛に感じられるかもしれません。
飲食業、建築作業、スポーツ関連の業務など、体を動かす仕事はたくさんあるので、自分が興味のある仕事を探してみてください。相手の気持ちを考える
話の内容が分かりにくいと言われるときは、相手の気持ちを考えて会話してみましょう。
話の主語や内容が飛んでしまうと、聞き手は何の話をされているのか分からなくなってしまいます。
順序立てて話をする、相手が自分の話を理解してくれているか表情や態度を見るなど、相手の様子を見ながら話すことを意識してみてください。静かに行動する
物を乱暴に扱いやすい人は、静かに行動することを心掛けてみましょう。
自分以外の人がいる場所では、大きな物音は周りの迷惑になることがあります。
静かに扉を閉めるなど、なるべく音を立てないようにすれば、落ち着きがない人とは思われなくなるでしょう。
自分の価値観を見直す
他人の意見や常識を気にし過ぎる人は、自分の価値観を見直してみましょう。
他人の考えに振り回されて自分を見失っている状態では、自信は得られません。
他人の言う成功や幸せではなく、自分にとっての幸せとは何なのかを考える時間を作ってみましょう。
自分の心と向き合う習慣を作ることが、より自分を知ることにつながります。
相談する
何度も同じミスを繰り返してしまうなど、自分で改善するのが難しい場合は、性格の問題ではないかもしれません。
落ち着きがなく不注意になるのは、発達障害や病気が関係していることもあります。
仕事内容を忘れてしまう、計画的に行動できないなど生活に支障が出ているときは、専門機関に相談することも検討してみましょう。