仕事先やパートナーなどに、気が利かないと思う人がいないでしょうか。

身近に気が利かない人がいると、イライラしてしまうこともあると思います。

気が利かないと思われる人に共通する特徴や、対処法などを解説します。

「気が利かない」の意味は?

気が利かないとは、細かい配慮ができないことを意味します。

反対に細かい配慮ができる人のことは「気が利く」と言います。

気が利く人は言葉で説明されなくても、相手の表情や態度などを見て、相手がして欲しいことを察することができます。

例えば具合が悪そうな人がいたら「大丈夫?」と声をかけたり、薬をあげるなどの配慮ができる人は、気が利くと思われます。

こうした配慮に欠ける人が気が利かないと言われますが、気が利かない人にはどのような特徴があるのか解説します。

気が利かない人の特徴

周りが見えない

気が利かない人は、周りが見えない人です。

自分の気持ちだけで行動しており、相手が何をしているかを気にかけていません。


普段から人に道を譲らない、他人の部屋の扉をいきなり開けるなど、相手の気持ちを考えない行動をしがちです。

言われたことだけやる

気が利かない人は言われたことはやりますが、それ以外のことはしないのが特徴です。

例えば仕事では上司から指示されたことはやりますが、自分から質問しない、仕事を取りに行かないなど受け身な姿勢です。

受け身な姿勢なので、誰かに対して自分が何かしようと思う気持ちが起こりにくくなります。

仕事・家事ができないと言われる

気が利かない人は、仕事や家事をすると、何かしら注意されることが多いです。

ケアレスミスのような小さなミスが多く、注意力が足らないと言われます。


注意されたときは気を付けるのですが、また同じことを繰り返してしまう場合もあります。

行動が遅い

気が利かない人は、マイペースで行動が遅いのが特徴です。

本人は自分のペースで動いているだけなのですが、他人といるときもぼうっとしていると、気が利かない、協調性がないと思われてしまうことがあります。


テキパキ行動するよう言われても、今までマイペースで生きてきた人なので、なかなか直らない傾向があります。

思いやりがない

気が利かない人は、思いやりがない人です。

他人に関心がないので、誰かが困っていても気付かなかったり、関わりたくないので無視します。


日頃から人に気を遣う機会がないため、気を利かせようという意識も起こりにくくなっています。

気が利かない人の原因・理由

疲れやストレスがある

気が利かないのは、疲れやストレスがあることが理由と考えられます。

特に、以前は気遣いができた人が自己中心的になった場合、何かしらトラブルを抱えているのかもしれません。


疲れやストレスがあるために、気を利かせる余裕がなくなっている可能性があります。

育ち

気が利かない人は、育ちが理由かもしれません。

親が何でもやってくれた、ミスしても注意されなかったなどの環境で育った場合、身の回りのことに注意を払う必要がなくなります。


自分のことだけ考えていれば良かったので、それが気が利かない原因になっている可能性があります。

一人っ子・末っ子

気が利かない人は一人っ子、あるいは末っ子で育ったのが原因とも考えられます。

弟や妹がいれば面倒を見る過程で、自分以外の存在に配慮する意識が身につきやすくなります。


一人っ子や末っ子は人のそうした機会がないため、自分以外に気を遣う心が育たなかった可能性があります。

発達障害

気が利かない理由は、発達障害が関係している場合もあります。

発達障害には相手の表情から気持ちを察したり、空気を読むことが苦手、注意力不足などの症状があるからです。


普段からその場に合わせた態度や発言ができない人の場合、先天的なものが原因とも考えられます。




気が利かない人への対処法

接し方を変えてみる

気が利かない人が身近にいるときは、自分の考え方や接し方を変えるようにしてみましょう。

気が利かない人を、気が利く人にしようとして色々注意するのは、あまり効果がありません。

もし自分の欠点を他人に指摘されて、それを直すよう日常的に言われたとしたら、相手を嫌いになったり、反発したくなるのではないでしょうか。

他人を変えるのは難しいことであり、変えようとする人間も強いストレスを感じるため、人間関係が悪化しやすいです。


相手を変えようとするのは、相手をコントロールしようとすることでもあります。

気遣いを要求し過ぎるとモラハラやパワハラになる可能性もあるので、注意が必要です。

相手に期待しない

気が利かない人に対してイライラするときは、相手に期待しないことが大切です。

相手が自分の望みを叶えてくれるという期待があるので、それが裏切られると失望や怒りに変わります。

つまり相手に対して気が利かないと思うのは、勝手な願望であるともいえます。

相手が気が利かない人と分かっているときは、そういう人だと認識した上で、自分はどうするかを考えてみましょう。

例えば気が利かない人に仕事や家事を任せるなら、相手がミスしそうな点を予想しておく、細かい点に気付かない人であれば、事前に詳しく説明しておくなどです。


前もって対策しておけば、トラブルが起こっても冷静に対処しやすくなります。

駄目出ししない

気が利かない人に何かしてほしいときは、駄目出しするような言い方を避けてみましょう。

「どうして気が利かないの?」「○○してといつも言ってるでしょ」などの言葉は、言われた方は責められたように感じるため、お互いにストレスを溜めることになります。

相手が気を利かせないのは、「怒られたり、駄目出しされるくらいなら何もしない方が良い、言われたことだけやっていれば良い」と考えているからかもしれません。

何かしてほしいことがあるときは「~してくれると助かる(嬉しい)」のように言ってみましょう。その後お礼を言うことも大切です。


これをしたら相手の助けになる、喜んでもらえると分かれば、気が利かない人も何をすれば良いのか分かりやすくなると思います。

言葉で詳しく説明する

気が利かない人でも、言われたことはきちんとやる人もいます。

そうした人に何かを任せるときは、細かく説明することが大切です。

言わなくても分かるだろうと思うようなことでも、相手が理解しているか確認しましょう。


または分からないことがあればすぐに質問するよう言っておくのも対処法です。

質問の内容によって、どれほど説明したことを覚えているか、理解しているか、こちらも把握することができます。

簡単なことから任せる

気が利かない人には、最初は簡単なことから任せてみましょう。

気が利かない人は丸投げされると、何から始めたら良いか分からず、かえってトラブルを起こすことがあります。


例えば料理を作ってもらうとしたら、最初はレトルトでも良いので用意してもらう→目玉焼きなど簡単なもの→カレーなど複数の材料を使う料理など、段階的に覚えてもらうようにしてみましょう。

自分の欠点やミスを許す

他人に対して気が利かないとよく思う人は、固定観念が強かったり、自分に対して厳しい傾向があります。

自分の価値観やルールを、無意識に他人に当てはめてはいないでしょうか。


あなたにとっての当たり前は、他人にとっては当たり前ではありません。

何でも厳しくすれば良いというものでもなく、自分にも他人にも寛容になる心も大切です。

誰にでも欠点はあることを自分が受け入れていれば、人の失敗や欠点に対しても寛容な心を持てるようになります。

距離を置く

気が利かない相手を許せないなら、距離を置くことも考えてみましょう。

例えば恋人が気が利かないのであれば、一度距離を置いて理想の相手について考えたり、他の異性にも目を向けてみましょう。


ただし異性に対して気が利く人は恋愛上手、あるいは本人にその気がなくてもモテる傾向があります。

ハードルの高い相手を探すか、気が利かない面があってもそれを受け入れられるか、考える時間を作ってみましょう。