誰でも人から怒られたことはあると思いますが、へこんでしまう人もいれば、怒られても平気な人もいます。

怒られて落ち込んだり、傷つきやすい人からすれば、なぜ怒られても平気な顔をしていられるのか、不思議に思うのではないでしょうか。

怒られても平気な人の心理や、怒られても平気になる方法を紹介します。

怒られても平気な人の心理

内容を聞いている

怒られても平気な人は、怒られている間は相手の話を聞くことに集中しています。

そして、自分が何の理由で怒られているのか、相手に何を求められているのかを考えています。


そのため相手の怒りの感情に振り回されず、冷静に対処することができます。

感情的にならないようにしている

怒られても平気な人は、あえて感情的にならないようにしているのかもしれません。

人前で怒られて泣いたり、怒り返すのはみっともないと考えて、ポーカーフェイスでいようとしているとも考えられます。


こうした人はその場では我慢しますが、一人になれる場所や帰宅した後で泣いたり、ストレス発散するタイプの人です。

普段からプライベートなことは話さない、ふざけたりしないなど、公私を分けている人は、あえて平気でいるような態度を取っている可能性があります。

自分が正しいと思っている

怒られても平気な人は、自分が正しいと主張したい心理があります。

人から怒られて悲しんだり、謝れば、自分が間違っていると認めることになります。

怒られても平気な顔をしていることで、「自分は間違っていない」「あなたに言われたくない」という気持ちを態度で表している可能性があります。


こうした人は普段から自信があり、プライドが高い、負けず嫌いなどの傾向があります。

周囲が見えていない

怒られても平気な人は鈍感な性格で、周囲が見えていない場合もあります。

自分のミスでどれくらいの遅れが出るのか、何人に迷惑を掛けるのかなど、他人への影響を考えない人です。


事の重大さが分かっていないので、怒られてもぼうっとしていたり、怒られている意味が分かっていないことがあります。

怒られることに慣れてしまった

怒られても平気でいるのは、怒られることに慣れてしまった可能性があります。

最初は怖かったことでも、繰り返し経験すれば慣れてしまうのが人です。

最初は怒られると怖がっていたのに、今では平気でいると言う場合、怒られることに慣れてしまったと考えられます。

心から反省していない

怒られても平気な人は、心から反省していない可能性があります。

口では謝っていたとしても、「すみません」と言っておけば済むと思っているのかもしれません。


怒られても同じ失敗を繰り返す場合、その場しのぎで謝罪しているだけで、反省していないと考えられます。




怒られても平気な人になる方法

怒られている内容を聞く

怒られたときは、相手が何の理由で怒っているのか、内容をよく聞いてみましょう。

怒りの感情に意識を向けていると、恐怖心やパニックに陥りやすくなります。

相手が怒っている理由をよく聞いて、怒りを収めるには自分が何をすれば良いかを考えるようにしてみてください。


すぐに対策を考えるよう集中すれば、相手の怒りに落ち込んだり、パニックになるのを防ぎやすくなります。

怒られることは悪いことではないと考える

怒られて落ち込みやすい人は、怒られるのは悪いことではないと考えてみましょう。

「怒られた=相手に嫌われた」のように考える人がいますが、必ずしも嫌われているとは限りません。

相手が怒るのは、あなたにならできると信じている気持ちの表れかもしれません。


成長する見込みがないと思われていれば、怒られたり、注意されることはないでしょう。

ポジティブな見方をすれば、怒られることは悪いことではないとも捉えられます。

納得できない意見も聞いてみる

相手との意見の違いから怒られた場合、とりあえず相手の話を聞いてみましょう。

自分には受け入れられない考え方でも「そういう考え方もある」と一つの意見として聞いてみてください。


相手の意見に納得できる場合は謝罪して、同じことを繰り返さなければ怒られずに済みます。

納得できない場合は、納得できなくても相手の考え通りにして怒られないよう立ち回るか、自分の意見やアイデアを提案してみましょう。

きちんと話を聞いてくれる人であれば、一度話し合いの機会を作った方が、相手が何を考えているのか分かりやすくなり、お互い納得できる答えを見つけやすくなると思います。

誤解されたときは説明する

怒られた内容が自分には関係ない、他人のミスである場合は、自分がしたことではないことを伝えましょう。

怒られるとパニックになって謝ってしまったり、自分が我慢すれば済むと思って謝ってしまう人がいます。

しかし、相手が勘違いしていることを伝えないと、その後も他人から責任を押し付けられるかもしれません。

自分に全く関係ないことで怒られたときは、自分がしたことではないこと、ミスした本人に注意してほしいことを冷静に伝えれば、相手も誤解していたと気付くでしょう。


ただし職場の場合、部下やグループの誰かがミスすれば、連帯責任として謝罪することもあります。

自己否定しない

怒られると「自分は生きている意味のない人間」のように、自分の価値を否定してしまう人がいます。

そうした人は、どんなに怒られても自分の価値は下がらないと考えてみてください。

怒る人は何かを改善して欲しいのであって、あなたの価値を下げようとしたり、人格を否定しようとして怒っている訳ではありません。


仮に人格を否定するようなことを言われても、それは相手が勝手にそう思っているだけのことです。

他人の言葉に左右されやすい人は「人に何を言われようと自分の価値は変わらない」という意識を持ってみてください。

感情を引きずらない

怒られたことを引きずると、次第に「なぜあんなに怒られなければならなかったのか」と相手への怒りや恨みが湧いてくる人もいます。

感情を引きずりそうになったときは、その気持ちから気を逸らすようなことをしてみましょう。

食事する、運動する、音楽を聴く、ゲームをするなど、自分が集中できることをすると、感情を引きずりにくくなります。


気持ちを切り替える習慣を作れば、怒られて落ち込んだり、イライラする時間を減らせるようになるでしょう。