ネガティブな話が多い、すぐに嫉妬するなど、一緒にいて疲れる人が身近にいないでしょうか。

一緒にいて暗い気持ちになったり、面倒だと感じてしまう人はメンヘラの可能性があります。

どのような人がメンヘラになりやすいのか、特徴や付き合い方などを解説します。

メンヘラとは?

メンヘラとはメンタルヘルス(心の健康)が略され、メンヘル→メンヘラと変化した語とされています。

そのため心を病んでいる人や精神不安定な人を、メンヘラと呼ぶようになりました。

誰でも落ち込むことがあればメンヘラになることはありますが、日常的にメンヘラな態度を見せる人がメンヘラな人と思われます。

どのような性格の人がメンヘラだと思われるのか、特徴を解説します。

メンヘラな人の特徴

ネガティブ

メンヘラな人はネガティブな性格、考え方をしています。

何でも悪い方向に考える癖があり、「私には無理」「どうせ上手くいかない」のように消極的に考えます。

自分で不安を生み出しては延々と悩み続けるなど、ネガティブな妄想をする癖を持っている人もいます。

思い込みが強い

メンヘラな人は思い込みが強いのが特徴です。

例えば少しでも人に冷たい態度を取られると、「あの人は私のことが嫌いなんだ」のように思い込んでしまう面があります。

一度思い込むとその考えにはまってしまい、自分に冷たい態度を取った人をその後も敵視してしまうなど、人間関係のトラブルを生むことがあります。

嫉妬心が強い

メンヘラな人は嫉妬しやすいのが特徴です。

自分より幸せそうな人がいると強い嫉妬心を覚えて、相手の幸せを邪魔しようとすることがあります。

自分にないものを持っているという不公平感に敏感なため、嫉妬が起こりやすくなります。

情緒不安定

メンヘラな人は感情の起伏が激しく、情緒不安定です。

特に自分が傷つく出来事があると泣く、怒るなどネガティブな感情表現が強いのが特徴です。

また、少し嫌なことがあるだけで何日もその感情を引きずったり、くよくよ悩んだりします。

感受性が強い

感受性が強い人はメンヘラになることがあります。

感受性が強い人は繊細な面を持っており、細かいことによく気が付きます。

そのため人より嫌なものに気付いてしまい、心を病んでしまうことがあるからです。

自己肯定感が低い

メンヘラな人は自己肯定感が低く、自分は価値のない存在のように思っています。

自分に価値がないと思っているので、自分が何をしても無駄だと考えています。

自分を変えようとする意識を持てないので、自分にないものを持っている人に依存します。

依存心がある

メンヘラな人は、人やものに依存しやすいのが特徴です。

依存するものは好きな人、お酒やギャンブル、買い物など様々です。

自信のなさから生まれる不足感を、周りに求める人が依存的になります。

束縛する

メンヘラな人は好きな人を束縛します。

恋人や友人には自分だけを見ていて欲しい気持ちが強く、自分以外の人と仲良くするのが許せません。

自分から離れて行ってしまうのではという不安感が、束縛を強める原因になります。

人間不信

メンヘラな人は他人を信用することができません。

大切な人でさえ信用できないので、束縛して行動を把握しようとします。

自分を信じていないため、他人のことも信用できないのが人間不信の原因です。

かまってちゃん

メンヘラな人はかまってちゃんで、人を試すのが特徴です。

例えば「私なんていなくても良い」のように自虐的なことを言い、「そんなことないよ」と言ってもらうことで安心感を得ようとします。

試すような態度を取り、相手がどれだけ自分を大切に思ってくれているかを量ろうとします。

自傷行為をする

メンヘラな人は自傷行為をすることがあります。

自分の体を傷つけることで自分を罰する、ストレス解消するなど、不安感が高まったときに自分を傷つけてしまいます。

自分を傷つけることで安心感を得ようとすると、繰り返し自分を傷つけてしまう人もいます。




メンヘラな人の改善方法

思い込みを止める

他人の態度を悪いように考えがちな人は、その癖を見直してみましょう。

例えば人に冷たい態度を取られても、それは相手があなたのことが嫌いなのではなく、そのとき嫌なことがあってイライラしていただけかもしれません。

相手の態度を自分の性格と関連付けるのではなく、相手にも様々な事情があることを想定してみましょう。

相手の気持ちを考える

好きな人を束縛してしまう人は、相手の気持ちを、自分の身になって考えてみましょう。

もし自分が四六時中誰かに束縛されるとしたら、それが好きな人であっても、ストレスを感じるのではないでしょうか。

たとえ親しい間柄でも、人には一人の時間も必要です。

どうしても相手の行動が気になるなら、時間を決めて連絡するなど、ルールを決めるようにしてみましょう。

SNSを見ない

メンヘラを悪化させる原因の一つに、SNSがあります。

メンヘラな人はSNSを見て自分と比べてしまったり、好きな人をストーカーしてしまうなど、SNSに依存しやすい性質を持っています。

特に情緒不安定になっているときは、SNSから離れるようにした方が良いでしょう。

自分を客観視する

嫉妬心を持ちやすい人は、自分を客観視する視点を持ってみましょう。

嫉妬が起こったときには「ああ、今自分は嫉妬しているんだな」と、自分の心を見つめる意識を持ち、それを受け入れてあげることが大切です。

嫉妬しているのに嫉妬していないと無理に考えようとすると、余計に嫉妬は深まります。

自分の心を他人ごとのように見る意識が持てるようになると、冷静さを取り戻しやすくなります。

感情的になって人間関係が上手くいかない人は、自分の心を客観視する習慣を意識してみましょう。

暇な時間を作らない

メンヘラな人は暇な時間があると、嫌なことを延々と考えてしまう癖を持っています。

人は誰でもそうした性質を持っていますが、メンヘラな人は特にその傾向が強いです。

仕事を頑張る、趣味を持つなど、余計なことを考える時間を持たないよう意識してみてください。

ネガティブな考えが浮かんだら、「自分は忙しい、余計なことを考えている時間はない」と言い聞かせて行動すると、考える時間が減っていきます。




メンヘラな人との付き合い方

なるべく近寄らない

メンヘラな人に付きまとわれたくないときは、最初からなるべく関わらないようにしましょう。

メンヘラな人の特徴に当てはまる雰囲気を感じたら、早めに距離を置くようにしてみてください。

そうすることで依存されるのを防ぐことができます。

親切にし過ぎない

メンヘラな人は優しさや愛情に飢えているため、少しでも親切にしてくれる人がいると依存することがあります。

親切にし過ぎると、好意を持たれて執着される可能性もあるため、中途半端に優しくしないことが大切です。

メンヘラな人に勘違いされないようにするには、笑顔を向ける、自分から近くに寄るなど、好意的な態度と思われる行動を避けるよう意識してみてください。

強い言葉で注意しない

メンヘラな人に何か注意するときは、強い言葉や大声で注意しない方が良いでしょう。

メンヘラな人ははっきり言われると深く傷ついて心を閉ざしてしまったり、逆恨みされる可能性もあります。

注意するときは淡々と話すようにし、感情的にならないことが大切です。

否定しない

メンヘラな人は自分が否定されることに敏感です。

傷つきやすい性格のため、「あなたのその性格は良くない」のように、はっきり否定的すると恨みを買うことがあります。

改善してほしいところがあるときは「○○してみたら良いと思うんだけど…」のように提案する形で言ってみましょう。

徐々に距離を置く

仲良くしている人がメンヘラで関わりたくないときは、徐々に距離を置くようにしてみてください。

「今は仕事が忙しい」のように理由を付けて、会話や誘いに乗らないようにしてみましょう。

メンヘラな人はかまってちゃんな面があるため、相手をしてくれないと分かると、自分から離れてくれることもあります。

ネガティブな話を聞かない

メンヘラな人がネガティブな話を始めたら、話に乗らないことが大切です。

メンヘラな人は悪口や愚痴などネガティブな話が多いですが、それに乗ってしまうと話し相手として依存されるようになります。

ネガティブな話を始めたらその場を去る、連絡をやめるなど、距離を置くようにしてみましょう。

付き合うリスクを考える

メンヘラな友達でも仲良くしたい、好きな人がメンヘラだけど一緒にいたいと考える人もいると思います。

ただし、メンヘラな人との人間関係はストレスが溜まり、長続きしない可能性が高いです。

メンヘラな人は情緒不安定であったり、心を病んでいる人です。そしてその心の問題は、その人自身にしか解決できない問題です。

そうした人と付き合い続けるには、自分にもそれだけの度量が必要になります。

メンヘラな人と付き合うなら、ネガティブなことを言われ続けても影響されないか、依存されてもそれを受け入れられるかなど、相手を見守れるほどの余裕があるかを考えてみましょう。