不機嫌、ふてくされる態度を取る人が身近にいると、何かあったのか、自分が何か不快にさせるようなことをしたのかと不安になると思います。

また自分が不機嫌になりやすい人は、それを直したいと思うこともあるのではないでしょうか。

不機嫌、ふてくされる態度を取る人の心理や対処法、直し方などを紹介します。

不機嫌・ふてくされる人の心理

思い通りにしたい

不機嫌・ふてくされる人は、物事を自分の思い通りにしたい心理があります。

誰でも思い通りにならないとストレスは感じるものですが、大人になれば内心イライラしていても、それを態度に出すことはしません。

しかし不機嫌になる人は思い通りにならないと、すぐ表情や態度に出てしまいます。

自分の気持ちを察してほしい

不機嫌・ふてくされる人は、自分の気持ちを察してほしい心理があります。

不機嫌な態度を取ることで、人から「どうしたの?」と声を掛けてほしい、自分の気持ちに気付いてほしい気持ちがあります。


思慮深い人であれば、不機嫌な態度の裏にある本心に気付いてくれるかもしれません。

しかし、不機嫌な態度を取るだけで理由を言わないので、誤解されたり、嫌われる原因になってしまうこともあります。

プライドが高い・素直になれない

不機嫌・ふてくされる人は、プライドが高いです。

プライドが高いので素直になれず、自分の気持ちを正直に言えません。

そのためプライドが高い人がふてくされると、無口になる、物に当たるなどの傾向があります。


人から不機になっている理由を訊かれても、プライドが邪魔をして思っていることと反対の言動を取ってしまうなどで、誤解されてしまうこともあります。

責任転嫁・謝罪してほしい

喧嘩など、人間関係のトラブルの後に不機嫌になる人は、責任転嫁したい、謝罪してほしいなどの心理があります。

「私は悪くない」と思う心理があるので、反省や謝罪ではなく不機嫌な態度を取ります。


自分に余裕がなくなるとパニックになる人は、怒ったり不機嫌な態度を取ってしまうことがありますが、これも「自分は悪くない」「誰かどうにかして」など、責任転嫁したい心理が関係しています。

孤独感

不機嫌・ふてくされる人は、孤独を抱えている心理があります。

実際に孤独であるかは関係なく、家族や友人がいても孤独感がある人はいます。

孤独感がある人は「自分は本当に愛されているのだろうか」と人の気持ちを疑うことがあり、他人の愛情が本心かどうか、わざと不機嫌な態度を取って、相手を試すことがあります。




不機嫌・ふてくされる態度の原因

幼少期の環境

不機嫌な態度やふてくされる態度は、子供のうちに親に叱られたり、自制心が成長するなどで自然と収まっていくものです。

大人になっても直らないのは性格が原因の場合もありますが、不機嫌な態度を取れば家族や周囲の人が願いを聞き入れてくれたなどの経験から、不機嫌な態度を取っている可能性があります。

精神年齢が低い

不機嫌な態度を人前で出す人は、精神年齢が低いです。

大人になっても、子どもが駄々をこねているのと同じような態度を取ります。

精神年齢が相応に成長していれば、感情を率直に表すことはせず、言葉でしっかり自分の気持ちを説明できます。

大人になり切れていない面があるため、不機嫌な態度を取って自分の気持ちに気付いてほしかったり、思い通りにしようとする心理があります。

不機嫌・ふてくされる態度のデメリット

人から嫌われる

不機嫌な態度を取り続けていると、最初の内は態度の悪さを指摘されると思います。

しかし、次第に「付き合いきれない」と大切な人から距離を置かれてしまうなどのデメリットが考えられます。


また、人前で怒る、不機嫌な態度を取るなどマイナスな感情を見せる人は、社会的には幼稚な人、空気が読めない人と判断されてしまいます。

甘えだと思われる

不機嫌、ふてくされる態度は甘えだと思われることもあります。

不機嫌になると無口になる人は、言わなくても相手に自分の考えを察してほしいと思っていることがあります。

ですが、思っていることは言葉にしなければ相手に伝わりません。

それは家族はもちろん、友人や恋人であっても同じことです。

親しい相手には自分の気持ちが分かるはずと信じたいのは分かりますが、それは「態度で目に見えない気持ちを理解してほしい」と相手に強要していることでもあります。

自分は何もせず相手にだけ何かを求めるのは、甘えだと解釈されてしまうこともあります。




自分の思い通りにならないと不機嫌になる人への対処法

言葉で説明してもらう

自分の思い通りにならないと不機嫌になる人には、機嫌が悪くなると黙り込む人がいます。

何が理由で不機嫌なのか分からないときは、「言葉で言ってくれないと分からない」と伝えてみましょう。


最初はすぐに理由を言ってくれないかもしれません。

しかし、いつまでも機嫌が悪いままではいられないので、その内理由を言ってくれるようになると思います。

黙り込むタイプの人は、相手の気が済むまで放っておき、後で話し合うようにするのがおすすめです。


いつも通りに接する

機嫌が悪い人がいても、いつも通りに接するのも対処法です。

機嫌が悪い人に「その態度は良くない」のように注意すると、相手はさらに機嫌が悪くなる可能性があります。

また、不機嫌な態度を取ることで、自分のわがままを聞いてほしい心理があることも考えられます。

自分が相手の態度に反応しないことで、「この人の前では不機嫌になっても無駄だ」と相手に思わせることができます。

距離を置く

機嫌が悪くなると八つ当たりするような人からは、なるべく距離を置きましょう。

八つ当たりする人の近くにいると、責任転嫁されるなど、トラブルに巻き込まれやすくなります。

イライラし始めたら自分が別の部屋に行く、席を離れるなど、距離を置くことが大切です。

不機嫌・ふてくされるのを直したいときの対処法

一人になる・何かに集中する

不機嫌な感情を抑えられないときは、感情が収まるまで一人になりましょう。

一人になることで、他人に不機嫌な表情や態度を見られたり、八つ当たりしてしまうことを防げます。


または一人で仕事するなど、別のことに集中すると、怒りの感情を忘れやすくなります。

不機嫌な態度はみっともないと自覚する

不機嫌、ふてくされる態度を直したいときは、そうした態度を人前でするのはみっともないと自覚することが大切です。

自分が他人の前で、不機嫌になっている姿を想像してみてください。きっと大人げない態度に見えると思います。


不機嫌な態度を取りそうになったときは、その姿を思い浮かべてみましょう。

あるいはイライラしたら深呼吸するなど、自分が冷静になれる行動を探すのもおすすめです。

態度でなく言葉で示す

嫌な気分になったときは不機嫌な態度で示すのでなく、言葉で相手に伝えましょう。

言葉で話すのが苦手だから態度に表すという人もいますが、話すのが苦手であればメールなど文章でも構いません。

「こんなことがあって嫌な気持ちになった」「こんなことを言われて悲しかった」など、自分が何に対して不機嫌になっているのかを相手に具体的に伝えてみてください。


言葉にしないと具合が悪いのかなど、別の理由で不機嫌になっているのかと誤解されてしまう可能性もあります。

態度でなく言葉にすることで、相手も何が原因で怒っているのか明確に分かります。

全て相手のせいにするのを止める

不機嫌な態度を取れるのは、自分は何も悪くないと思う心理があるからです。

しかし人間関係のトラブルは、どちらかが100%悪いとは言い切れない場合があります。

例えば恋人に浮気をされて相手が100%悪いと考える人は、相手のことを徹底的に攻めて不機嫌になります。確かに浮気は裏切りですから、それは相手側も責められて仕方がないことです。

ただし「浮気をするような人を恋人に選んだ自分も未熟で、見る目がなかった」というように、自分で決めた選択についても反省する人は、落ち込んでも怒りの感情は少なく、時間が経てば次の恋を探し始めます。

相手のしたことだけでなく、自分の判断や行動についても反省できる人は、立ち直りが早いです。


不機嫌になりやすい人は相手だけが悪いと思っているため、いつまでも怒りや未練を引きずりネガティブになっていきます。

相手だけに責任があると考えず、自分にも反省点がなかったかを考えることが、気持ちを切り替えて前向きになれる考え方です。