気分屋な人というと、我がままでめんどくさい人、自分勝手で嫌われるというように、あまり良いイメージを持たれる印象はありません。
ただ、気分屋な性格は自分の気持ちに素直であるということで、裏のない性格から人に好かれることもあります。
今回は、気分屋な性格の人の心理と気分屋な性格を直す方法についてご紹介します。
気分屋な人とは?
気分屋な人とは、自分の気持ちのままに行動する人のことです。
良い意味では自分の気持ちを率直に表せる人でもありますが、悪い意味では周囲の迷惑を考えず、我がままに振舞う人と解釈されます。
気分屋な人は後先を考えて行動するよりも、今の自分の気持ちに従って生きていたいと思う気持ちが強い特徴があります。
気分屋な男女の心理と特徴
好奇心旺盛
気分屋の人は気分が移り変わりやすい分、仕事でもプライベートでもさまざまなことに興味を持ちます。
行動力もあるので自分の興味があることは積極的に参加しますが、少しでもつまらないと感じたり、興味がなくなると今までの熱意が消えて一気に消極的になるところがあります。
熱しやすく冷めやすい
気分屋の人は仕事、趣味、恋愛など一つの物事を長く続けるのは苦手です。
仕事に飽きると転職し、趣味はたくさんあっても長続きせず、好きな人やタイプの人もそのときによってコロコロ変わります。
移り変わりやすい態度を取り続けていると周囲の人も困惑してしまい、我がまま、付き合いきれないと思われて人が離れてしまいます。
喜怒哀楽が多い
昨日は怒っていたのに、翌日には嘘のように機嫌良く笑っているなど、気分屋の人は喜怒哀楽の変化が多い特徴があります。
職場など公共の場所でこのような態度を取る人がいると、機嫌を損ねないように周囲にも気を遣わせてしまっている場合があります。
自分の気持ちを優先する
気分屋な人は人と意見が異なれば、自分の意見を優先します。正しいか、間違っているかではなく、自分の気持ちを一番大切にします。
良い意味では他人に流されない素直な性格の持ち主ですが、悪い意味では人の気持ちを考えず、自分の思いのままに行動する人になってしまうこともあります。
明確な理由・根拠がない
気分屋な人が行動を起こす理由は、「それがやりたいと思ったから」という理由であり、明確な理由はありません。
例えば転職するといえばスキルアップのため、さらに待遇の良いところを探すためといった理由が一般的ですが、気分屋の人は「転職したいと思ったから」「仕事に飽きたから」というように、気分的な判断で自分の行動を決めています。
本人の人生ですから、気分的な判断で生きても周囲に迷惑をかけなければ悪いことではありません。ただし、家庭があり家計を支える立場の人が気分屋では、家族まで気分屋の人のために振り回されて苦労する生活を送ることになりかねません。
裏表がなく素直
気分屋の人は自分の気持ちに正直な分、人に対しても正直に接します。気分屋な人はときに周囲を振り回しますが、裏のない素直なところが憎めない性格として、人から好かれることもあります。
気分屋の人は嘘を吐くことも苦手で、嘘を吐いたとしても表情や態度に表れたり、気分的な発言で嘘がバレたりと、相手に嘘が吐けない、吐いてもすぐにバレるところあります。
気分屋な性格を直す方法
人の意見を聞く
気分屋の悪い面が出る原因は、誰かと一緒にいても自分の気持ちだけで行動するところです。例えば自分が「日本料理と中華料理、どっちが食べたい?」と聞いて「日本料理が食べたい」と相手に言われたとします。
そして、日本料理のお店に向かっている途中で「やっぱり中華料理が食べたい」と相手に言われたら、何となく嫌な気分になりませんか?
気分屋な人はそのときの気持ちをありのまま発言することに抵抗がありませんが、これは相手の人からしてみれば、素直な人というよりも我がままで自分勝手な人と捉えられます。
店が混んでいたなどの理由があれば別ですが、誰かと行動するとき、一度決めたことを変更するときは、自分の気持ちだけでなく相手の意見を聞くことも大切です。
機嫌が悪い態度を人前で出さない
気分屋な人は機嫌が悪くなると、機嫌の悪さが表情や態度、言葉遣いに表れます。
気分屋の人は機嫌が悪いと八つ当たりのような態度を取ることがあるので、相手に「何か機嫌を損ねるようなことをしてしまったのかな?」と誤解される可能性もあります。
機嫌が悪い間は近寄りがたい雰囲気が出ているため、職場や公共の場所で機嫌の悪い態度を取られると、周囲の人にも気を遣わせてしまいます。
機嫌の悪い態度を出していると、人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。
どうしても機嫌を抑えられないときはその場から離れて、一人になれる場所で気が収まるまで過ごすなど、人に機嫌が悪い自分の姿を見せない心がけが必要です。
一つのことに集中する
気分屋な人は、興味を持てばあれもこれもやってみたいとさまざまなことにチャレンジしますが、一度何かを始めるときには、飽きればやめれば良いという考え方でなく、なるべく続けてみようと思う気持ちを持つことが大切です。
「やってみなければ、長続きするかどうか分からない」と始めてみるのは悪いことではありませんが、最初から長くやっていこうと思う気持ちがなければ、気分屋の人は簡単に挫折してしまいます。
目標を持つ
気分屋の人が行動を起こす理由は、そのときの自分の気持ちに素直に従っただけであって、明確な理由がありません。そのため気分屋で長続きしないときは目標を立てる必要があります。
目標とは、そのことを通じて自分が最終的にどうなりたいかという指針です。
例えばダイエットを始めるとき、気分屋の人は「ダイエット食品に興味があったから」「○○ダイエットの方法が流行しているから」という気持ちで行動する人がいますが、本来ダイエットの目標は「体重を落として健康的になること」です。
気分屋の人は自分の気持ちと目標が混同しており、そのことに自覚がありません。自分の気持ちではなく、これをしてどうなりたいか、何のメリットがあるかを考えられれば、無駄な行動や挫折を繰り返すことが減っていきます。
また、新しいことを始めようとして明確な目標やイメージがわかないようであれば、それは最初から自分には向いていないことだとも考えられます。
気分屋な性格は直す必要はない
気分屋な性格は良い意味では素直な性格であることなので、気分屋な性格は直した方が良いと考える必要はありません。
ただし、人の気持ちを考えずに気分的な行動を取るところが気分屋の悪い面でもあります。何かを決めるときは人の意見も聞いてみるなど、自分の気持ちだけで判断しないように心がければ、気分屋の悪い面を減らしていくことができます。