変わりたいのに変われないと悩んだことはないでしょうか。自分を簡単に変えられない原因には、潜在意識の思い込みが関係しています。

変わりたいのに変われない原因と理由を解説し、自分を変えるために必要な習慣についてご紹介します。

変わりたいのに変われない心理

失敗したくない

失敗を悪いことだと考える人は、失敗を恐れて行動できなくなっていることがあります。

また、失敗して馬鹿にされた過去があるなど、嫌な経験がある人も失敗をトラウマのように思いがちです。

失敗を恐れる人は、一度失敗しただけですぐ諦めることもあるでしょう。しかし失敗は成功の基と考えられる人は、成功するまで行動し続けます。

人目を気にする

人目を気にして行動できない人は、人に合わせて行動した方が安全と考えています。自分の考えで行動しないので、次第に自分のやりたいことが分からなくなっていきます。

変わりたいのにやりたいことが分からない状態が続くと、自分の意思で生きられていないので、不満やストレスを抱えやすくなります。

自信がない

「自分は何をしても駄目だ」のように、行動する前から諦めてしまう人は自信がない人です。

自信がない人は、変われるチャンスが巡ってきても「成功するはずがない」と考えてしまうので、いつまでも変わることができません。




変わりたいのに変われない原因

自分のやりたいことが分からない

子供の頃から親が何でも決めてしまう家庭で育った場合、自分のやりたいことが分からなくなることがあります。人に何でも決められてきたので、主体性が身に付かなかったのが原因です。

自分意思で行動したことがないので、自分は何もできないと思い込んでいる場合もあります。何か困ったときも、自分で解決しようとするのではなく、人に頼ってしまいがちです。依存的な態度が、性格を変えられない原因になっています。

本当は変わりたくない

変わりたいと思っても行動できない人は、本当は変わりたくないと思っています。「今は忙しいから後で」のような言い訳が出てくるのも、本当は変わりたくない気持ちがあるからです。

変わりたいのに変われない人も、いつか変わりたいとは思っています。ただ今は変わる必要がないと考えている人です。そして「いつか」が先延ばしになり、いつまでも行動に移せない原因になっています。

過去にトラウマがある

過去に挫折経験がある人は、トラウマになっており中々行動に移せないことがあります。大きなミスをすれば、誰でも自分を見失います。しかし、行動に移さなければ成功もできません。

トラウマがある人は過去は過去であり、今の自分に何ができるかを考える意識が必要です。

変わりたいのに変われないときの対処法

失敗を前向きに考える

失敗すること自体は、悪いことでも恥ずかしいことでもありません。失敗から学べることもあり、もう一度挑戦するときに同じことを繰り返さなければ良いだけです。そして目標達成を諦めなければ、いつかは成功するときがきます。

失敗を恐れて行動しなければ、現実は何も変わりません。人の目を気にして変わる勇気が持てない人は、自意識過剰にならないように注意してみましょう。

失敗したり、恥ずかしいことをしたと思っても、他人はあなたの失敗に気がつかないこともあります。

自分が自分のことに集中しているように、他人も自分のことを考えているからです。「他人はそれほど、自分のことを見ていない」と思って行動してみてください。

結果を重視しない

変わりたいのに変われない人は、失敗を極端に恐れていることがあります。しかし失敗を恐れて行動しなければ、結局「自分は何もしてこなかった」と後悔するのではないでしょうか。

成功するか失敗するかは関係ありません。やってみたいことがあれば、まず行動することが大切です。

「失敗するのが怖い」ではなく「自分にはできる」と自分に言い聞かせてみましょう。自分が成功しているイメージを思い描くと、思考は現実化しやすくなります。

時間は有限だと意識する

変わりたいと思っても先延ばしにしてしまう人は、時間は有限のものだと意識してみてください。人生には終わりが来ます。自分はまだ若いからと思っていても、いつ病気や事故で命や体の自由を失うとも限りません。

人間は毎日「今日のあなたはどう生きるか」を問われている存在です。何もしない人生、怠ける生活が悪いとは思いません。ただ、自分を変えたい人は、自分が行動しなければ変わりません。誰もあなたの人生を変えてくれる人はいません。

「いつか行動する」だと漠然とし過ぎているので、やる気を起こすには「〇日から始める」など、具体的にいつから行動するか考えてみてください。

コーチングしてもらう

コーチングとは専門のアドバイザーの指導を受けながら、目標達成を促すための支援です。どうすれば目標達成できるか、専門家と話し合いをします。その後、目標達成に向けて実際に行動します。自分一人では気づかないことを教えてほしい、新たなアイデアを発想するヒントがほしいという人は、専門家に相談してみるのもおすすめです。

家族や友人に相談できる人がいるのであれば、コーチングを頼む必要はないでしょう。ただしコーチングの指導員は、人の心に関する専門的な知識を持っている人です。専門家と話し合いながら目標を決めてみたい人は、一度コーチングを受けてみてはいかがでしょうか。

変わりたいのに変われないときに注意すること

変わりたいのに変われないときの対処法をご紹介しましたが、対処法を実践する中で注意しておきたいことがあります。

変わりたいときにやってはいけないこと・考えてはいけないことについても解説します。

自分と他人を比較する

「自分を変えたいときは、目標になる人物を探すと良い」というアドバイスを聞いたことがないでしょうか。目標となる人物を見つけた方が、理想の自分をイメージしやすいでしょう。ただし、人によっては逆効果になることがあります。自分と他人を比較しやすい人は要注意です。

自分と他人を比較して一喜一憂しやすい人は、比較するのをやめましょう。自分より優れている人を見ると「あの人に比べて自分は…」と自分を嫌いになり、やる気を失くす原因になります。自分と他人を比較するのでなく、自分はどうしたいのかを考えるようにしてください。

他人を見下すのもよくありません。「あの人のようになりたくない」と考えると、ネガティブな感情になりやすいからです。ネガティブな気持ちのまま行動しても、成功するイメージを引き寄せにくくなります。行動するときは、成功している自分をイメージして行動することが大切です。

悪い状況をイメージする

心配性な性格だと、自分が失敗した状況をイメージしがちです。するとイメージが現実化して、本当に状況が悪くなってしまうことがあります。不安にとらわれると冷静な判断もできなくなるので、更に失敗しやすい原因になります。

自分が失敗するようなイメージを思い浮かべるのはやめましょう。既に願いを叶えている自分の姿をイメージして行動してみてください。

例えばダイエットを成功させたいと思うなら、既に痩せている自分をイメージしながら運動する習慣を意識しましょう。

行動しない理由を思い浮かべる

変わりたいのに変われない人は「今から始めても遅い」「忙しいから後で」のように行動しない理由を選択しがちです。

行動しない理由を思い浮かべて、無意識に自分に言い訳をしています。今の状態から変わることを恐れる心理が、自分の行動を抑制する原因になっています。行動を変えるためには、潜在意識と顕在意識を知ることが大切です。

人間の意識には、潜在意識と顕在意識があります。潜在意識は無意識、顕在意識は自分で意識できる範囲のものです。

自分を変える必要はないと潜在意識で考えていると、いくら顕在意識で努力しようとしてもうまくいきません。自分を変えるには、潜在意識から変えていく必要があります。


「今から始めても遅い」のように自分に語り掛けるものは、潜在意識の考えです。潜在意識は安定を優先させるため、現状維持させようとします。

変わりたいと思うときは、潜在意識の言うことを聞くよりも、願いを叶えている自分をイメージしましょう。




変わりたいのに変われない状態をやめる習慣

変わりたいと思っても、行動しなければ何も変わりません。変わりたいのに変われないと悩む人は、これから紹介する行動習慣を、日々意識してみてください。

やってみたいことを書く

変わりたいのに変われない人は、自分が何をしたいのかも分からないことがあります。まずは、今の自分がやってみたいことを紙に書いてみましょう。

「資格を取得したい」「海外へ行ってみたい」「美味しい料理が食べたい」など、何でも良いので思いつくものを書いてみてください。

「資格を取得したい」など目標達成に時間がかかるものは、どうすれば目標達成できるかについても考えましょう。

書き終わったら、その中ですぐに実現できそうなものから順番に番号を付けます。そして最初のやってみたいことから、まず実践してみましょう。

やってみたいことを書いた紙は、いつも見える位置に貼っておくと意識しやすくなります。

実践する

紙に書いたことを、実践してみましょう。成功するか、失敗するかは考えないようにしてください。既に成功している自分をイメージして、とにかく行動することが大切です。

行動するときに邪魔になるものは、自分の側に置かないようにしてください。例えばついテレビや携帯を眺めてしまう人は、不要なものがない場所に移動してください。自分の部屋にいると怠けやすい人は、外へ出て実践してみましょう。

「途中で自信がなくなってしまいそうで不安」という場合は、目標を家族や友人などに話しておく方法があります。宣言すると目標達成への決意も高まり、周囲もあなたを応援してくれるでしょう。

目標を話したときに「やめた方がいいよ」「うまくいかないと思う」のように、ストップをかけてくる人もいるでしょう。

目標を達成するまで、不安になる言葉をかけてくる人とは距離を置くことをおすすめします。人の言うことを聞き入れやすい人は、自分の意思で行動することを心に決めてください。

反省点を振り返る

実践に成功したら、自分自身を認めてあげましょう。失敗した場合は反省点を振り返ります。反省しないまま行動しても、同じ失敗を繰り返しやすくなるからです。

何が原因で上手くいかなかったのかを考えたら、次はどう行動すれば良いか対策を考えましょう。そして再び実践し、成功するまで実践と反省を繰り返しましょう。

自分を認める

成功した自分を認めてあげると説明しましたが、失敗したときに自分を責める必要はありません。「自分は駄目な人間だ」と思ってしまうと、やる気を失ってしまいます。

何度失敗しても、諦めずに行動すれば成功に近づきます。努力している自分を認めて、前向きに考えることが大切です。

せっかちな性格の人は「早く成功したい」と焦るかもしれませんが、焦るのは良くありません。慎重さがなくなるので、かえって失敗する原因になります。

気分転換する

頑張り続けても疲れてしまうので、ときには気分転換しましょう。あえて目標とは関係のないことをしてみてください。

何もせず休憩するのも良いですが、音楽を聴く、読書するなどの気分転換は、目標達成に必要なヒントを見つけられることがあります。違った視点から何かを得るためにも、気分転換は大切です。

変わりたくても変われないときは習慣を変える

変わりたいのに変われないと悩み続けるより、まずやりたいことを実践してみてください。習慣を変えれば、意識も性格も変わってきます。

変わるための習慣で紹介した方法を実践して、イメージした自分になれるよう行動してみましょう。