身近に意地悪だと思う人はいないでしょうか。どんな気持ちから、意地悪なことをするのか疑問に思ったこともあるのではないかと思います。

そこで、意地悪な人の特徴や心理について解説します。

意地悪な人の特徴

悪口・愚痴が多い

意地悪な人は悪口や愚痴が多い特徴があります。不日頃から人の悪い面ばかり見る癖があり、良い面に目を向けられません。

嘘をつく

意地悪な人は、自分が優位になるため嘘をつくことがあります。例えば、職場では嫌いな人に対し、わざと間違った仕事のやり方を教えるなどの嘘です。

ライバルがいるときは、相手のありもしない噂を広めて、相手の評価を下げようとします。

人により態度を変える

意地悪な人は権力者の前では大人しくなり、立場が弱い人には偉そうな態度を取ります。意地悪な人は、どんなに気が強そうに見えても実は小心者です。そのため、自分より弱そうと思う相手にしか意地悪しません。

外面が良いのも、意地悪な人の特徴です。外では人のよさそうな態度を取りますが、家族には偉そうな態度を取ります。家族には何を言っても許されると考えているからです。

人相が悪い

意地悪な人は目つきが悪い、口角が下がっているなど、意地の悪い感情が顔に表れていることがあります。

暗いオーラがある、普段から笑顔が少ない、笑顔でも目は笑っていないなど、雰囲気や表情にも特徴があります。

言葉遣いが悪い・きつい

言葉遣いが悪い人には、無意識に言葉遣いが悪い人と、わざと意地の悪い言葉を言う人がいます。わざと意地の悪いことを言うのは、相手が嫌いか、本当は相手に興味があるなどの理由があります。

言葉がきつい人の場合は、相手のためを思ってきつい言い方をする人もいます。普段意地悪でなければ、性格が厳しい人であると考えられます。




意地悪する人の心理

恐怖心がある

意地悪な人は人を上下関係で見ており、自分がいつも上の立場でいたいと思っています。そのため自分より弱そうな人を見下したり、自分より優れている人を悪く言って、相手の評価を下げようとします。

つまり、自分が下の立場になることを恐れている状態です。

いじめっ子が逆にいじめられるようになることがありますが、これはただ仕返しされている訳ではありません。いじめっ子の潜在意識にある「下の立場になるといじめられる」という恐怖心が現実化している状態です。

誰でも潜在意識で考えていることは、良いことでも、悪いことでも現実化しやすくなります。無意識に、潜在意識で考えているように自分が行動してしまうからです。

不満・ストレスがある

不満やストレスがあると、自分では抱えきれないので、人や物に八つ当たりしてしまう人がいます。それが癖になっていると、意地悪な人と思われやすくなるでしょう。

八つ当たりでしかストレスを解消する方法を知らず、別の解消法を見つけることができない人です。相手の気持ちを考えられない点で、自己中心的な人とも言えるでしょう。

自己中心的

自己中心的な人は、相手の気持ちを考えず発言するので、意地悪く見えてしまいます。人から注意されても自己中心的で話を聞かないので、更に人から嫌われる原因になります。

性格が自己中心的でなくても、心に余裕がなくなると意地悪なことを言ってしまうことがあります。不満を抱えているときに自分より幸せそうな人を見ると、悪口を言ってしまうなどです。

相手が気になる

うらやましいと感じる人に、嫉妬で意地悪なことを言う人がいます。それは自分より優れている人がいることが許せないからです。

本当はうらやましい人のようになりたいと思っていますが、嫉妬から「あんな人、大したことない」のように意地悪なことを言ってしまいます。

寂しがりの人も、わざと人に意地悪をすることがあります。相手を困らせることで気を引き、構ってもらいたい心理があります。

恋愛感情がある

男性に多いですが、好きな人にわざと意地悪する人がいます。寂しがりの人と同じで、相手の気を引いて自分を見てもらいたい心理があります。

好きな人に冷たくする人がいますが、自信のなさや恥ずかしさ、好きだと知られたくないなど、様々な理由で好き避けしてしまいます。

しかし、相手は避けられている理由が分からないので、嫌われていると誤解されやすいです。距離を縮められないので、恋愛成就も難しくなります。

自分に似ている

なぜか自分を嫌ってくる人がいた場合、相手の心の問題かもしれません。

自分を好きでない人は、自分に似ている人を嫌いになります。あるいは、自分のコンプレックスを刺激してくる人を嫌いになることがあります。

自分の嫌な面を思い出させる人を憎いと思い、つい攻撃的な態度になってしまうことがあります。




意地悪されやすい人の特徴

意地悪する人は、誰にでも意地悪するのでなく、相手を選んで意地悪しています。どんな人が意地悪されやすいのか、特徴を紹介します。

大人しそうに見える

見た目が大人しそうに見える人は、意地悪しても反抗してこなさそうと思われやすいです。しかし、見た目が大人しそうでも意見をはっきり言える人であれば、意地悪されにくくなります。

意地悪されたときに、すぐ「やめて」と言えない人も、意地悪されやすくなります。拒否しないでいると「この人には何をしてもいい」と意地悪がエスカレートしやすくなります。

純粋な性格

純粋な人は、意地悪な人に嘘を言われても、信じ込みやすい特徴があります。また純粋な人は、意地悪な人に傷つくことを言われると、真に受けやすいです。

感情表現が豊かな人だと、意地悪されて怒ったり泣いたりしやすくなりますが、それが意地悪される原因になっている場合があります。意地悪する人には、相手が困っているほど、面白いとからかう人がいるからです。

自慢が多い

自慢が多い人は、人の反感を買って意地悪されやすくなります。

また、自慢しなくても仕事ができる、モテるなど人気のある人も嫉妬から意地悪されやすいでしょう。

意地悪する人は、自分の劣等感を刺激する人を排除したい気持ちから意地悪します。

責任感が強い

責任感が強い人は、意地悪されても悩みを一人で抱え込んでしまうことがあります。「自分さえ我慢すればいい」と思っていますが、責任を感じる部分を間違えています。

責任感とは、場を収めるために我慢することではありません。不当な目にあったら、自分(ひいては他人)を守るため行動できるのが、責任感のある人です。悪を放置せず、二度と同じことが起こらないよう立ち向かえる人を、責任感が強い人といいます。




意地悪な人への対処法

距離を置く

意地悪な人と関わっても嫌な気分になることが多いので、なるべく距離を置いた方が良いでしょう。

意地悪な人はやがて孤立していきますが、自業自得です。そのとき初めて、意地悪な人も反省するかもしれません。

同調しない

意地悪な人の悪口や愚痴に同調しないように気を付けてください。同調すると余計なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

意地悪な人に悪口や愚痴を言われても、「詳しいことを知らないので、何とも言えません」のように、肯定も否定もしない態度を取って、相手にしないようにしてください。

注意しない

意地悪な人に嫌なことをされたときは「やめて」と拒否した方が良いです。ただし「あなたのそういう態度が良くない」のように注意すると、逆切れされて喧嘩になる可能性があります。

意地悪な人は自己中心的なので、注意されても態度を変える可能性は低いです。意地悪なことを続けて孤独になるのは本人なので、無理に関わろうとせず放っておきましょう。

相手の心の問題は、相手が解決する問題です。あなたが介入する必要はありません。

感情的にならない

意地悪されたときには、冷静に迷惑であることを伝えましょう。意地悪な人には、感情的に怒ったり泣いたりする反応を面白がる人がいるからです。

人に意地悪することがどれだけ恥ずかしいことか説明する、呆れた目で見る、哀れむような目で見るなども効果的です。

相手を認める

意地悪な人には承認欲求が強い人もいるので、適度に褒めて対立しないようにするのも対処法です。

意地悪な人に「あなたの○○がうらやましい」のように嫉妬されたときは、相手を褒め返してください。褒め返すことで、意地悪な人と敵対するのを避けられます。

相手にしない

意地悪な人の言葉を真に受ける必要はありません。言い返すと、かえってしつこく関わってくることがあります。

寂しがりやは相手の気を引くために意地悪することがあります。しかし相手が無反応だと面白くなくなり、自然に離れていくことがあります。




意地悪が酷い場合の対処法

相談する

意地悪されたときに「やめて」と言わないと、エスカレートしていじめ、パワハラになることがあります。一人で対応できないと思ったときは、信頼できる人に相談してください。

意地悪の中には、誰がしたのか分からない嫌がらせなどもあると思います。そういう被害があったときこそ、一人で抱え込まずに誰かに相談してください。身近に相談できる人がいなければ、電話相談、労働基準監督署に相談できます。

特定の人に意地悪されているときは、日頃から相手に何をされたのか、日記のように記録として記しておくと、法的にも証拠として認められる場合があります。

相手との連絡をやめる

意地悪な人の連絡先を知っている場合は、消去やブロックしてみてください。意地悪なことを言ってくる人はあなたに何を言ってもいいと思っている可能性があります。

返信が来ないことに気付けば、相手も反省するかもしれません。謝罪しなかったり、直接悪口を言ってくるようになったら、その人は自己中心的な人なので距離を置くことをおすすめします。

意地悪な人とは距離を置く

意地悪な人と関わっても良いことはないので、自分を守ることを優先してください。意地悪をされたときはエスカレートする前に、はっきり拒否する姿勢を示すことも大切です。

意地悪な人を自分に近寄らせないためには、自分の行動を変えることも意識してみてください。