自分のことしか考えない人に振り回されたことはないでしょうか。

他人に関心がない人は、無自覚に周りの人を振り回していることがあります。

なぜ他人を振り回してしまうのか、心理や対処法について解説します。

人を振り回す人の特徴

人の気持ちを考えない

人を振り回す人は、我が強いのが特徴です。

自分が何をしたいかを優先して他人の事情は考えないので、人を振り回します。

自分ばかり話して人の話を聞かないなど、何でも自分のペースに巻き込もうとします。

計画性がない

人を振り回す人は計画を立てて行動するのが苦手です。

無計画なので発言と行動が一致しなかったり、思いつきで行動するため、それが周囲にも影響することがあります。

自分の都合で遅刻やドタキャンすることが多いなど、約束を守らないこともあります。

話し合い・説明をしない

人を振り回す人は、独断で行動するのが特徴です。

他人と意見交換したり、自分が何を考えているのかを説明せずに行動します。

自分一人でいるときは良いですが、チームワークが必要なときにコミュニケーションを省くと、他人を振り回してしまうことがあります。

思い込みが激しい

人を振り回す人は、一度思い込んだことを簡単に変えないのが特徴です。

人から助言や指摘されても自分が正しいと思ったように行動するので、周囲の人を振り回すことがあります。

また自分の価値観を押し付けたり、勝手な思い込みから他人を攻撃することもあるので、トラブルメーカーとなっていることがあります。

突然縁を切る

人を振り回す人は、散々人を振り回した後に突然縁を切ることがあります。

自分が相手に飽きたり、利用価値がないと感じたら一方的に縁を切る、無視するなど、突然関わりを避けるようになります。

自分のことしか考えていないので、もう関わりたくないと思えば相手に何も説明もせず、一方的に縁を切ってしまいます。

魅力がある

人を振り回すことができるのは、それだけ人を引きつけるものを持っている場合もあります。

例えば容姿端麗であったり、カリスマ性があると、相手に自分の頼みを聞き入れてもらいやすかったり、他人をコントロールできてしまうことがあります。

振り回されている側も「この人になら振り回されても良い」と思っていることもあるので、搾取されているのではなく、お互いに幸せならそれはそれで良いと思います。




人を振り回す人の心理

精神的余裕がない

人を振り回す人は精神的に未熟で、他人のことを考える余裕がありません。

成熟している人は自分の発言や態度が周囲にどういう影響を与えるかを考えますが、自分優先の人はそういうことを考えません。

大人になっても子供のように、思いつくままに行動します。

自分は正しいと思っている

人を振り回す人は自分はいつでも正しい、何も悪くないと思っています。

本気で自分は悪くないと思っているので、他人を振り回している自覚がありません。

他人からすると逆切れしたり言い訳をして正当化しているだけに見えても、本人は自分の方が正しいと信じています。

自己愛が強い

人を振り回す人は自己愛の強さがあります。

「自分の言うことを相手が聞いてくれるのは当たり前」のように考えている人です。

自分は愛される、大切にされる存在という自己肯定感が高過ぎるため、周囲の人を平気で振り回すことができます。

自己愛が低い

自己愛が低いために、わざと人を振り回す行動を取る人もいます。

勝手なわがままを言って、相手がどこまで受け入れてくれるか試そうとします。

他人を信用できない、何らかのトラウマを抱えていることが多いです。

依存心が強い

依存心が強い人は、人を振り回すことがあります。

自分では何もできないと思っていたり、自分でやるのは面倒で人にどうにかしてほしい気持ちがあるので、頼ることで問題を解決しようとします。

依存心が強い人の頼みを聞き入れ続けていると、人生そのものを支配されて振り回される危険もあります。

自信・支配欲がある

「あなたは○○した方が良い」「あなたのためを思って~」のような言葉で振り回す人は、支配欲を持っていることがあります。

本当に相手のためを思っているなら、助言が聞き入れられなくてもその人の意思を尊重しますが、しつこく助言する人は支配欲があります。

自分の思い通りに相手に行動してほしい気持ちが強く、押しに弱い人はこういう人に振り回されやすいです。

優越感を得たい

人を振り回すのは、優越感を得るのが目的の場合もあります。

人を自分の思ったように動かすことで快感を得る人は、わざとわがままを言ったり、無理な要求をして人を振り回すことがあります。

自分以外を見下していたり、人を自分の手足のように扱う人に多い傾向です。

悪いと思っていない

人を振り回す人は、そもそも罪悪感がない場合もあります。

人を振り回していることに自覚がない人は、わがままを好き放題に言っても許される環境で育ったのかもしれません。

または人格障害などで、人の気持ちが分からない可能性もあります。

振り回す人に疲れるときの対処法

頼みや誘いは断る

人を振り回す人は相手の気持ちを考えないので、頼まれ事を引き受けるとわがままを言われ続ける可能性があります。

そういう人といると疲れるだけでなく、要求がエスカレートすることがあるので、なるべく距離を置くのがおすすめです。

また振り回す人は他の人にも煙たがられていることがあるので、安易に頼みを引き受けてしまうと依存されることがあります。

自分勝手な人だと感じたら、なるべく近寄らない方が賢明です。

自分の意見を言う

振り回す人が無理な要求をしてきたときは、自分の意見を言うことが大切です。

「あなたにはそういう事情があるのかもしれないけど、私はこうしたいと思っている」「あなたの要求を聞き入れるなら、私の願いも聞いてほしい」というように、自分の意見も付け加えるようにしてみてください。

振り回す人は納得してくれないかもしれませんが、自分の意見を言って流されないことを示すことが大切です。

それを続けていれば「あの人に頼み事をするのは難しい」と思われて、相手の方から離れてくれる可能性があります。

頼み事をする

人を振り回す人が自分をどう思っているか知るには、何か頼み事をしてみましょう。

普段こちらが相手の願いを聞き入れているのに、頼み事をしたときに断られた場合は、都合の良い存在と思われている可能性があります。

対等な関係を続けられないと感じた人の頼みは引き受けないか、徐々に距離を置くことをおすすめします。

説明してもらう

何でも独断で決めてしまう人には、行動する前に言葉で説明してほしいと伝えてみましょう。

特にチームワークが必要なことで単独行動されると、周囲にも影響を与えます。

疑問や不安を感じたことは事前に質問したり、確認を取ってほしいと日頃から伝えておくことが大切です。

自分の気持ちを伝える

人を振り回す人は自己中心的なので、自分が周りの人を振り回していることに自覚がないことがあります。

そこで「振り回されるのは疲れる」というように、正直な気持ちを伝えてみましょう。

あるいはその人の勝手な行動が、周囲にどれだけの影響を与えているのかを説明するのも良いと思います。

他人に言われて気付くこともあるので、自分勝手なことをしていたと気付いた場合は、態度を改めてくれる可能性があります。

できること・できないことを伝える

人を振り回す人は、他人のことを何でもできる、やってくれる人のように考えていることがあります。

そのため自分のできることと、できないことを伝えておくのも対処法です。

「今の私では、ここまでが限界です」「ここまでは協力できますが、これ以上は無理です」というように説明し、無理な要求をされないよう線引きしておきましょう。