自分がミスをして叱られたのに逆切れする、というように都合が悪くなると逆切れする人がいないでしょうか。
逆切れする人は自分を正当化するので話にならず、トラブルメーカーになっていることがあります。
なぜ自分が悪くても切れるのか、逆切れする人の心理や対処法について解説します。
逆切れする人の特徴
プライドが高い・話を聞かない
逆切れする人はプライドが高く、人から指摘されることを嫌います。
たとえ自分が間違っていたとしても、それを人から注意されたくないと思っているので逆切れします。
自分以外を見下しているので、人の話も聞かず、自分がいつでも正しいと思っています。
アドバイスを嫌う
逆切れする人は、人からアドバイスされるのを嫌います。
適切なアドバイスを受けたとしても、感謝するどころか怒ったり、不機嫌になるのが特徴です。
たとえ相手の言ったことが良案だったとしても、自分のやり方にあれこれ言われたくないと思っています。
言い訳が多い・嘘をつく
逆切れする人は、自分の非を認めないので言い訳が多いです。
自分が悪くても素直に謝ることはなく、言い訳して自分を正当化しようとします。
また都合が悪くなると、嘘をついてでも自分は間違っていないと主張することもあります。
責任転嫁する
逆切れする人は自分は悪くないと思っているので、責任転嫁するような発言が多いです。
自分がミスしたとしても、それを自分に任せた人が悪いというように考えるので、自分が悪いとは考えません。
それでも本当は自分が悪いと思っていることもありますが、本気で悪くないと思っていることもあります。
感情的
逆切れする人は、言葉ではなく感情的に物事を解決しようとする癖があります。
逆切れする人の場合は、都合が悪くなると怒って相手を威圧し、無理矢理解決しようとします。
また逆切れ以外にも、思い通りにならないと騒いだり泣くなど、感情的になって相手を丸め込もうとすることがあります。
逆切れする人の心理
自分は正しいと思っている
逆切れする人は自分が正しいと思っており、自分が悪いとは考えません。
そのため自分に何か指摘してくる人がいれば、自分を攻撃してくる人、陥れようとしてくる人のように考えます。
本人は逆切れしているつもりはなく被害者意識があり、自分を守るために感情的になります。
怒れば解決できると思っている
逆切れする人は、怒ったり泣いたり、騒いだりと、感情的になれば何とか解決できると思っていることがあります。
事実が明らかで自分の罪をごまかすことができなかったり、言葉で説明するのが苦手な人は、最終的には感情に訴えてどうにかしようとします。
なぜ叱られているのか理解できない
自分のミスを叱られて逆切れする人は、そもそも自分が悪いと思っていなかったり、状況を把握していない可能性があります。
あるいは人から怒られたり叱られたことが少なく、自分を否定されたと感じて、そのことに対して怒っているのかもしれません。
本人はなぜそこまで言われるのか分からないので反論しているつもりですが、他人から見れば逆切れしているように見えます。
相手を見下している
逆切れする人は、自分より下と思っている人に何か言われるのが気にいらないと思っている場合があります。
たとえ正論を言われたとしても、見下している人には言われたくない気持ちがあるので逆切れします。
劣等感がある
逆切れする人は何らかの劣等感を抱えていることがあります。
それは自分では直そうとしても、なかなか難しいものなのかもしれません。
そのコンプレックスを刺激されるようなことを言われると、たとえ自分が悪いと分かっていてもどうしようもないので、感情的になる人もいます。
プレッシャーがある
逆切れする人は強いプレッシャーを抱えている可能性があります。
例えば職場では、役職が高い人ほど仕事ができて当たり前というプレッシャーを抱えていることがあります。
そのため適切な助言を受けたとしても、仕事ができないと遠回しに言われたと感じたり、自分のやり方を否定されたように受け止めることがあります。
そうした被害妄想があると、相手に感謝するのではなく切れてしまう人もいます。
自己愛が強い
最初は謝っていたとしても、相手が許してくれないと逆切れする人は、自己愛が強い可能性があります。
自己愛が強い人の根底には「自分が何をしても周りは許してくれる、受け入れてくれる」という思い込みがあるためです。
あまり怒られたことがなかったり、甘やかされて育ったので「すみませんでした」と言えば許してもらえると思っていたり、反省の仕方が分からない可能性もあるでしょう。
そのため相手が許してくれないときは「これだけ謝っているのに何で許してくれないの?」というように結局逆切れします。
逆切れする人への対処法
逆切れに反応しない
逆切れする人は感情に訴えればどうにかなると思っているので、逆切れされて許してしまうと同じことをするようになります。
相手のペースに流されず、ミスしたら責任は取らせるというように、やることはやってもらうようにしましょう。
この人に逆切れしても効果がないと思わせることが大切です。
話をそらさせない
逆切れする人は感情的になったり、言い訳してどうにか話をそらそうとします。
話をうやむやにしようとしたら、そちらに流されないことが大切です。
「その話は置いておいて、今はこの話をしましょう」とこちらが主題に引き戻し、ごまかそうとしても無意味だと示しましょう。
ルールを決める
ミスして逆切れする人には、逆切れしたら更に面倒なことになるようなルールを決めるのも対処法です。
職場なら反省文や経緯報告書を書いてもらうなど、手続きが増えることになれば、素直に謝罪するようになるかもしれません。
また、ミスが多い人は感情的になれば何でもごまかせると思っているかもしれないので、そもそもミスしないように気を付けてくれる効果も期待できます。
人前で注意しない
逆切れする人を注意するときは、一対一で話をした方が良いでしょう。
逆切れする人を人前で注意すると、「皆の前で言わなくても良いじゃないですか!」のように逆切れする可能性があります。
またその場では逆切れしなくても、「あれは嫌がらせだ」「恥をかかせるためにやった」というように恨みを持たれる可能性もあります。
恨まれた場合はその後に仕返しされる可能性もあるので、逆切れする人に言いたいことがあるときは、人目を避けた場所で話すことをおすすめします。
確認という形で質問する
逆切れする人が何か間違っているときに、「これは間違いではないですか?」とそのまま指摘すると逆切れされる可能性があります。
「もう一度確認しておきたいのですが、ここはこれで間違いないでしょうか?」のように質問してミスに気付いてもらうと、指摘されたとは思わないでしょう。
下手に出る
逆切れする人には、へりくだる態度を取るのも対処法です。
例えば上司の指示がよく分からないときに「何を言っているのか分からないのですが…」とそのまま言うと、自分の説明が下手と言われたように感じて逆切れされる可能性があります。
「私の勉強不足で理解が及ばないのですが、もう一度詳しく教えていただけないでしょうか」のようにへりくだって質問すると、相手の気分を損ねずに済みます。
相手の意見を受け入れてから提案する
「それは間違いだよ」のように、いきなり注意されると自分を否定されたと思い込んで逆切れする人もいます。
そういう人には「そういう考えも良いと思いますが、こういうのもあると思いますよ」というように、相手の考えも受け入れつつ、注意というより提案するような言い方をしてみましょう。
話を聞く
逆切れする人は怒って言い逃れしようとしているのではなく、その人なりの理由を持っていることがあります。
そのためなぜ怒っているのか、話を聞くのも対処法です。
相手の理由を聞いてみると、その人の立場からの意見や、性格や価値観などが分かってくると思います。
また何度も同じことを注意される人は何らかの障害や疾患を抱えており、信頼されているならそういう事情も話してくれるかもしれません。
ただ責めるのではなく、相手の事情を聞いてみることも大切です。