あなたの家族や友達など、身近に話が長い人はいないでしょうか。
話す方は楽しいかもしれませんが、聞く側はストレスや疲れを感じる原因になってしまうときもあるでしょう。
また、自分が人から「話が長い」と言われることが多く、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで、話が長い人の特徴や話し方の改善策、会話を切り上げる方法などについて解説します。
話が長い人に当てはまる特徴
長話が好き
話が長い人は、おしゃべり好きな特徴があります。
話すことが好きな人はできるだけ長く会話を続けようと、仕事や世間話などあらゆる話をしようとします。
友達同士であれば、長話も面白いと思う人もいるでしょう。しかし職場や近所の人など、あまり親しくない人に長話をされるのは迷惑に感じる人もいます。
ただ、長話が好きな人は自分が楽しいので、聞き手がどう思っているか考えられないところがあります。
相手の気持ちを考えない
話が長い人は、相手の気持ちを考えられないのが特徴です。とにかく話好きで、聞き手の事情を考えず話し続けてしまう傾向があります。
また相手と会話のキャッチボールができず、自分ばかり話し続けてしまうのも特徴です。
聞き手は一方的に話されるだけなので「この人と話してもつまらない」と感じてしまいます。
自慢話が多い
話が長い人は、自慢話が多い特徴があります。
自分のことを長く話すのは、「自分は優秀な人間だ」と周囲にアピールしたい心理があるからです。
周囲から認めてもらいたい気持ちが強いほど、長々と自慢をする傾向があります。
自慢話をする人は、自分に酔っているナルシストな性格か、本当は自信がないため強がっている心理が関係しています。
寂しがりやな性格
話が長い人は、寂しがりやな性格であるのが特徴です。
構ってもらいたい心理から、会話の相手になってくれそうな人を常に探しています。
寂しがりやの人の話が長いのは、できるだけ会話を長引かせて自分の側にいてほしい心理があるからです。
長く話し続けるためにあれこれ色々な話をしますが、まとまりのない話をされると聞き手をイライラさせてしまう原因になります。
神経質な性格
話が長い人は、性格が神経質な特徴があります。
例えば仕事について説明するときに最初から細かいことまで説明するなど、一気に全てのことを話そうとする傾向があります。
要点をまとめて話すことができず、思いつく限りのことを伝えようとするので、話が長くなりがちです。
聞き手は膨大な情報を聞かされることになるので「説明されたことが、細かすぎてよく分からない」と混乱させてしまう原因になります。
細かいことまで説明するのは、一見すると丁寧に説明してくれているように思えるでしょう。
しかし神経質な性格から、一度に全てのことを話しておきたいという自己満足の可能性もあります。
または後で色々質問されるのが面倒なので、最初から全て説明しておきたいと考えているのかもしれません。
会話に集中していない
話が長い人は、そもそも会話に集中していない場合もあります。
例えば人の反応を過剰に意識する人は、相手の顔色が悪いと「自分の話が面白くないのかも」と思うことがあります。
そして別の話を始めたり、緊張して意味のない話をしてしまうので、話が長くなってしまうのが特徴です。
また、相手に恋愛感情があると、会話に集中していない場合もあります。
会話の内容はどうでもよく、ただ好きな人と一緒に話していたいので会話を長引かせようとすることがあります。仕事ができない
話が長い人は、仕事ができないと思われている特徴があります。
仕事は素早く効率的に終わらせる人の方が「この人は仕事ができる」という印象を持たれやすいです。
そのためプレゼンやスピーチなどで延々と話し続けていると、話にまとまりがなく、仕事ができない人と思われることがあります。
また、仕事に集中せず無駄話を続ける人も、仕事をさぼっていると周囲から思われるようになります。
長話をして仕事をさぼるような人は無能と思われるだけでなく、仕事の邪魔をする人として嫌われる原因にもなります。
話が長い人の心理
自分の話を聞いてほしい
話が長い人は、相手に自分の話を聞いてほしい心理があります。
長話が好きな人、寂しがりやな人などは話の内容はどうでもよく、とにかく自分と会話してくれればそれで良いと思っています。
また、自分ばかり話し続けてしまう傾向があるので、話が長いと思われやすいです。
一方的に話されると、聞き手はイライラしたり、疲れる原因になります。
長く話すことが優秀だと思っている
長く話せることが優秀だと思い込んでいる心理がある人は、話が長くなりやすいです。
一つの物事について色々と話すことで「自分はそれだけ知識がある」とアピールしようとします。
しかし、話が長過ぎると聞き手にストレスを与えてしまい「話にまとまりがない」と思われる原因になります。
聞き手が聞いていて疲れるような話し方は、「話すのが下手な人だ」と思われてしまうので注意が必要です。
自信がない
話が長い人は、会話の内容に自信がないことがあります。
自分がよく知らないことについて質問されたときに「とにかく説明しないと」と思う心理から、長々と話してしまうのが原因です。
また、長く話すことで「本当は自分がそのことについて詳しくない」ということを隠そうとしている場合もあります。
緊張している
仕事の会議やプレゼンなどで、話が長い人は緊張している可能性があります。
人前で意見を話すと緊張してしまい、自分が何を話しているのか分からなくなってしまうタイプの人です。
順序立てて話す余裕がないので、話をまとめられず長くなってしまう傾向があります。ストレスを発散したい
悪口や愚痴を長々と話す人は、自分のストレスを発散したい心理があります。
自分のネガティブな感情を話し続けることで、すっきりするタイプの人です。
話している方はストレスが解消されるかもしれませんが、聞かされている方は疲れる、暗い気持ちになるなど良い気持ちはしません。
話している時間が長いほど、聞かされている側は気分が悪くなってしまいます。
しかし、話が長い人は自分の話をしたい気持ちが強いので、相手の気持ちを考えられません。愚痴や悪口ばかり話していると人が離れていく原因にもなります。
話が長くなる原因
起承転結がない
話が長い人は、起承転結を意識せず話す傾向があります。
話の順序を考えて話すことで、自分の伝えたいことが相手にも理解しやすくなります。
順序を考えて話せないのは、事前に話す内容をまとめていないか、緊張して上手く話せなくなっているなどの理由が原因です。無駄な言葉が多い
会話の中に無駄な言葉が多いと、話が長いと思われる原因になります。
聞き手をイライラさせやすいのは、「ええと」「あの」「その」などの言葉です。
言葉がスラスラ出てこないのは、緊張している、口癖が多い、事前に何を話すのかまとめられていないなどが原因です。
無駄な言葉が口癖になっていると無意識に言ってしまうので、直したいと思うときは意識する必要があります。
伝えたいことが分かっていない
話している最中に自分の伝えたいことを忘れてしまうと、話が長引く原因になります。
色々と話しているうちに話が脱線してしまい、聞き手に「それで何が言いたいの?」と質問されて気付くタイプの人です。
話が脱線しやすい人は、事前に要点をまとめるなど伝えたいことを整理しておくことで、聞き手が疲れるような話し方を避けることができます。
自分ばかり話し続ける
自分だけ話し続ける人は、話が長い人だと思われやすいです。
相手の言ったことに対して、自分は二倍、三倍も長く話し続ける人は会話のキャッチボールができていません。
聞き手は話を聞かされているだけなので、一方的に話されると退屈を感じるようになります。
いつも自分だけ話し続けると「あの人と話してもつまらない」と思われてしまい、話し相手がいなくなる原因にもなります。
精神的なストレス
話が長い人は、精神的なストレスが関係していることもあるでしょう。
あがり症の人は人前で話すと緊張しやすく、伝えたいことが上手く話せず話が長くなってしまうことがあります。
また、うつのように精神的な病気の場合、思考力の低下から順序立てて話ができない、説明が上手くできないために話が長くなってしまう原因になることがあります。
話が長い人への対処法
話が長い人に近寄らない
話が長い人は、常に自分の話を聞いてくれる人を探しているのが特徴です。そのため話が長い人の側にいると、話しかけられやすくなります。
話が長い人だと分かっているときは、なるべく近寄らないようにしましょう。
また、話を聞いてしまうとその後も話しかけられやすくなります。長話に付き合いたくないときは、話しかけられても会話に乗らないようにすることも大切です。
理由を話して会話を切り上げる
話が長い人には、何らかの理由を話して会話を切り上げるのが対処法です。
「○時から用事があるので」「トイレに行ってきます」のような理由を話すと、会話を中断できます。
聞き手が席を外すと、話に夢中になっていた人も我に返って落ち着いていきます。
席に戻るときに「もうこんな時間ですね。そろそろ帰りましょうか」のように伝えて、その場を離れるようにしましょう。
忙しそうにする
職場で上司や同僚に話が長い人がいる場合は、普段から忙しそうに仕事するのが対処法です。
忙しそうに仕事していれば、話しかけにくい雰囲気を出すことができます。
雑談など無駄な話をされたくないときは、「自分は仕事に集中したい、忙しい」と行動でアピールしてみてください。
それでも相手が話しかけてくる場合は、仕事に支障が出るとして相手の上司に相談するのも対処法です。
アラームをセットしておく
話が長い人と話さなければいけないときの対処法として、事前にアラームをセットしておくのが対処法です。
相手と話す制限時間を決めておき、時間になったらアラームが鳴るようにセットしておきます。
会話中にアラームが鳴ったときに「すみませんが、この後用事がありまして…」と言うことで、会話を切り上げられます。
携帯のアラームを使えば着信が来たように装うこともできるので、「上司に呼ばれましたので、すみませんが失礼します」のように言えば席を外しやすくなるでしょう。
話題を変える
自分の話ばかりする人には、話題を変えるのが対処法です。
相手が話し終わったときに「ところで」と話題を変える言葉を挟んで、会話の流れを変えましょう。
例えば職場に雑談が多い同僚がいれば、「ところで○○の仕事は終わったの?」のように話しかけます。
すると遠回しに「仕事に集中して」と伝えることができ、会話を切り上げやすくなります。
何が言いたいのか質問する
色々な方向に話が飛んだり、話が脱線しやすい人は話が長引きやすいです。
そうした人には「結局何が言いたいの?」と質問してみましょう。こちらから質問することで、相手は自分が言いたかったことを思い出しやすくなります。
話が脱線し始めたなと思ったら、適度に質問を投げかけて話の流れを元に戻すようにしてみてください。
話が長いと言う
話が長い人が家族や友達などの場合は、正直に話が長いと言うのも対処法です。
相手は長話をすることが、お互いに楽しいことだと思い込んでいるのかもしれません。
身近な人には「自分は長話は好きではない」と伝えることも大切です。
自分の気持ちを伝えれば、相手も長話をすることを控えてくれる可能性があります。
話が長いと言われたときの改善策
制限時間を決める
話が長引きやすい人は、事前に制限時間を決めておきましょう。
プレゼンのように「伝えたいことを5分以内で話す」のように決めるのが改善策です。
話す時間を決めると、回りくどい言葉遣いや、余計な内容を省きやすくなります。結論から話す
「話が長くて、結局何を言いたいのか分からない」と言われる人は、結論を先延ばしにして話す傾向があります。
相手に分かりやすく伝えるためには、結論から先に話しましょう。
結論を言ってから、なぜそうなったのか理由を説明することで相手に伝わりやすくなります。
伝えたい要点をまとめる
順序立てて話すのが苦手な人は、事前に伝えたい要点だけはまとめるようにしてみてください。
要点をまとめると、どんな構成で話すか、話の流れを決めやすくなります。
「これだけは伝えたい」と思う内容を決めておくことで、話下手でも、相手に自分の言いたいことを伝えやすくなります。聞かれたことにだけ答える
会話をしているときに、つい相手より多く話してしまう人は話が長いと思われやすいです。
相手が一つのことについて話したら、自分も一つの返事をする程度の会話を意識してみてください。
相手の言ったことに対して、二つも三つも話題を盛り込むと、話が長い、くどいと思われてしまいます。
自分だけ話さないように、会話のキャッチボールを意識することが大切です。
自分の話を録音して聞く
人から「あなたは話が長い」と言われても自覚が難しいときは、自分の話を録音するのが分かりやすい改善策です。
スマホの録音アプリなどを使い、会議の報告やプレゼンなどで話す内容を録音してみましょう。
普段の自分がどのように話しているのか、客観的に分かりやすくなります。
自分の声を録音することで、話の内容だけでなく、言葉遣いや声のトーンや大きさなどを見直すこともできます。長話を終わらせて有意義な時間を
話が長い人と関わると、聞いている方は疲れるだけでなく時間も無駄にしてしまいます。
対処法で紹介したように、その場を離れる理由などを作り、会話を切り上げるようにしましょう。
自分の話が長いと言われる人は、自分が話したら相手の話も聞くなど、自分だけ話さないよう意識することが大切です。