搾取する人とは、他人のものや感情エネルギーなどを奪っていく人のことです。
搾取する人といると自分が疲れるようになり、いつの間にか色々なものを奪われてしまうため注意が必要です。
搾取する人の特徴や対処法について解説します。
搾取する人の特徴
自分から与えない
搾取する人は自分から何かを与えることはせず、人から貰うことばかり考えています。
人からプレゼントを貰っても自分はあげない、人に助けられても自分は助けないなど、誰かのために何かしようとは思いません。
お金を使いたくないので人に払わせる、無料にこだわるなど、自分が損することは避けるようにしているのが特徴です。
自分と他人を比べる
搾取する人は自分と他人を比べる癖があります。
そして自分より優れていたり、自分の欲しいものを持っている人から何かを奪おうとします。
自分にないものを努力して得ようとするのではなく、人から取ろうとするのが特徴です。
質問が多い
搾取する人は、初対面のときから質問が多いのが特徴です。
自分のことはあまり話しませんが、相手の職業からプライベートなことまで、色々なことを質問します。
自分にとって利用価値があるかどうかを知るために、質問して相手のことを探ろうとします。
感謝できない
搾取する人は、人から何かしてもらうことを当たり前だと思っているので、お礼を言わないことがあります。
お礼の言葉を言えない、文章が書けない、借りたものを返さないなど、マナーが身についていないのが特徴です。
目的を果たせば後はどうでも良いという気持ちが、気遣いのなさに表れています。
時間を守らない
搾取する人は遅刻しても罪悪感がない、ドタキャンするなど時間を守らないことがあります。
人の時間を奪っている意識がないので、遅刻したとしても謝らない、注意されても何が悪いのか分からないので繰り返すなど、相手の気持ちを考えられません。
愚痴・悪口が多い
搾取する人は愚痴や悪口を人前で話すことが多いです。
愚痴や悪口が好きな人同士では話が盛り上がるでしょうが、そうでない人にとっては気分が悪くなるものです。
愚痴や悪口を言った人はすっきりするかもしれませんが、聞かされる方は精神的負担となり疲れてしまいます。
嘘をつく
搾取する人は相手から何かを奪うために嘘をつくことがあります。
自分のことしか考えていないので騙す、裏切ることに罪悪感がなく、平気で嘘がつけてしまいます。
嘘がばれても言い訳して反省しないなど、その場しのぎで生きているので誠実さが感じられません。
一緒にいると疲れる
搾取する人は人から何かを取っていくので、一緒にいるとなぜか疲れることが多いです。
搾取する人は何かしてもらってもお礼は言わない、ネガティブなことばかり言うなど、自分優先で行動しているので、相手の気持ちは考えません。
そういう人に付き合い続けると、自分の体力や精神力を奪われていきます。
相手に尽くす
搾取する人は、最初は相手に尽くすこともあります。
この場合は最初に自分からたくさん与えておいて、恩を売るのが目的です。
そして後から「あのとき○○してあげたのに」というように、恩着せがましいことを言うようになります。
継続力がない
搾取する人は、仕事や人間関係が続かない傾向があります。
自分が得することだけを考えていたり、人を騙すこともあるので、他人と信頼関係を築けないためです。
利用価値がある人とは関係を続けようとしますが、そうではなくなったときに自分から関係を断ってしまうので続かないというのもあります。
搾取する人の心理
損得勘定が強い
搾取する人は損得勘定で物事を判断します。
利用価値がある人は側に置き、そうでない人は避けるというように、いつでも自分が得すれば良いと思っています。
無償で何かを引き受けることはしない、人から恩を受けても返さないというように、自分から何かを与えることはしません。
コンプレックスがある
搾取する人はコンプレックスを抱えていることがあります。
例えば貧乏な家庭で育ったのでお金や物に執着し、人のものも奪うようになることがあります。
今まで恵まれなかったので、人から奪っても良いと考えている可能性もあります。
試し行動
搾取する人は、試し行動としてやっている可能性があります。
試し行動とは、あえて相手が困ることをして愛情確認する行為のことです。
相手に様々な要求をすることで、どこまで受け入れてくれるのかを知ろうとしているとも考えられます。
共感性が低い・罪悪感がない
搾取する人は、人から奪うことに罪悪感がないことがあります。
自分が得するためなら人を騙しても良い、弱い人間からは奪っても良いというように、共感性が低い人は存在します。
奪うために平気で犯罪行為もする場合は、人格障害の可能性もあるでしょう。
自覚がない
搾取する人は、人から何かを奪っている自覚がないことがあります。
人に何かしてもらうことが当たり前と思っているので、それが相手から何かを奪っているとは考えていないことがあります。
例えばお礼が言えない人の場合、甘やかされて育ったなど、環境が原因とも考えられます。
搾取される人の特徴
尽くす・自己犠牲する人
搾取されるのは他人に尽くし過ぎる人です。
相手のために何でもやってしまうので、搾取する人には都合の良い存在になります。
自分さえ我慢すれば良いと、自己犠牲する癖がある人は注意が必要です。
自分の意見を言えない、断れない人
搾取されるのは、無理な要求をされても何も言わない人です。
言われたことがおかしいと思っても黙って従う人は、搾取する人には扱いやすい存在です。
相手が怖い、嫌われたくないからと従い続けていると、搾取する人は調子に乗って要求がエスカレートすることがあります。
真面目な人
搾取されるのは真面目で継続力のある人です。
いつまでも評価されなくても、「いつかは認めてくれるはず」のように頑張り続けてしまう人は注意が必要です。
その真面目さを、搾取する人は自分のために利用しようとします。
幸せそう、お人好しな人
搾取されるのは悩みがなさそうな人や、幸せそうな雰囲気がある人です。
搾取する人は自分にコンプレックスを抱いていることがありますが、その場合幸せそうな人に嫉妬して、相手の何かを奪い取ろうとすることがあります。
またお人好しな人も搾取する人の頼みを何でも引き受けやすく、ターゲットにされることがあります。
搾取する人への対処法
自分の話はしない
搾取する人は色々質問してくることがありますが、何でも正直に答えてしまうのは危険です。
搾取する人にとって利用価値があると判断されたり嫉妬されると、執着される可能性があります。
自分についてやたら質問してくる人には話題をそらす、本当のことは言わないなど、正直に答えるのは避けた方が良いでしょう。
無理な要求には応えない
搾取する人は自分ができないことを人にやらせようとしたり、無理な要求をしてくることがありますが、できないことはできないと伝えましょう。
搾取する人は相手の都合は考えないので、一度引き受けてしまうと振り回されるようになります。
断るのが難しい場合は、自分にできる、できない範囲を伝えるなど、こちらから提案してみましょう。
何も言わずに引き受けてしまうと要求がエスカレートすることがあるので、自己犠牲は避けることが大切です。
損得勘定で付き合う
搾取してくる人とは損得勘定で付き合うのも対処法です。
相手の願いを聞いてもメリットがないなら断る、あるいは条件付きで引き受けるなど、ただでは聞き入れないようにしてみましょう。
何も言わなければ一方的に利用されるだけなので、自分から交渉することが大切です。
親切過ぎる人には注意する
初対面のときから親切過ぎる人には気を付けた方が良いでしょう。
そういう人は人から良く見られたい、恩を売ろうとしているなど、何らかの見返りを求めていることがあるからです。
後から恩に着せることがあるので、こういう人に頼ることはしない方が賢明です。
付き合う期限を決める
どれだけ頑張っても評価してくれない人や環境に、尽くし続ける必要はありません。
ここまでしても評価してもらえないなら縁を切る、転職するというように、自分で見切りをつけるタイミングを決めましょう。
搾取する側から縁を切るのは利用価値がなくなったときなので、こちらから離れない限り、自分が搾取され続けることになります。