本当辛いときに人に頼れない、甘えられないと悩むことはないでしょうか。

人に頼れないのは性格的なものや、幼少期の親子関係などが原因になっていることがあります。

人に頼れない、甘えられない人の心理や改善方法を紹介します。

人に頼れない人の心理・原因

プライドが高い

人に頼れないのは、プライドの高さが原因になっていることがあります。

プライドが高い人は「人に頼ること、甘えること=恥」のように考える傾向があります。


そのためプライドが高い人は、何でも自分で解決しようするところがあります。

本当は助けを借りたくても、プライドの高さから、人に「助けて」と言うことができません。

自分に厳しい

人に頼れない人は、自分に厳しい性格の傾向があります。

プライドが高い人に似ていますが、自分に厳しい人は「人に頼ること=迷惑をかける悪いこと」のようなイメージを持っています。


そのため自分に厳しい人はなるべく人を頼らず、何でも自分でやろうとしてしまいます。

人を信用できない

人を頼れないのは、他人を信用できないのが原因になっていることもあるでしょう。

過去に人に傷つけられた、裏切られたなどで、人間不信になっている人です。

「人に頼っても助けてはくれない」「もう裏切られたくない」などの心理から、人を頼れなくなります。

幼少期の環境

人に頼れない人は、幼少期の親子関係が原因とも考えられます。

幼少期に親に甘えられなかった、困っているときに助けてもらえなかった場合、「自分で何とかしなければならない」と考えます。

人に頼ることを知らずに育ったのが、人に頼れない原因です。

長男・長女生まれ

人に頼れない性格は、長男・長女に多い傾向があります。

長子が親を頼りにできない場合、自分がしっかりするしかない状況に追い込まれるからです。


弟や妹が居れば、尚更その気持ちは強くなるでしょう。

責任感が強い性格に育ちますが、一人で問題を抱え込む分、強いストレスを感じやすいです。

自己肯定感が低い

自己肯定感の低さが原因で、人を頼れない人もいます。

自己肯定感が低くなる原因も、親子関係が関係していることがあります。

例えば親から否定的なことを言われる、無視されてなどは、自己肯定感が低くなる原因になります。

自己肯定感が低いと「自分は価値のない人間」と思い込み、「こんな自分が人に頼ってはいけない」、「信じられるのは自分だけ」のような考え方をしてしまうことがあります。


人に頼れないのは病気?

人に頼れないこと自体は病気ではありません。

ただし本当は人に頼りたくても頼れないで悩んでいる場合、回避性愛着障害の可能性があります。

回避性愛着障害になるのは生まれ持った性格が原因の場合もありますが、幼少期に十分に甘えられなかったことが原因になることもあります。

本来、子は親に愛されることで「愛着」が人格に形成されます。愛着は、身近な人の愛情を受けることで生まれる心の安定感です。

しかし虐待、死別など親に甘えられない環境で育つと、愛着を知らないまま成長することになります。

愛着が分からないとどうすれば人と信頼を築けるか分からず、人間関係で苦しむことがあります。




人に頼れない・甘えられないときの改善法

頼ることは良いことと考える

「人に頼ること=迷惑を掛ける」のように考える人は、その認識を変えてみましょう。

人に頼り過ぎるのは良くないでしょうが、自分でどうにもならないときに人を頼るのはコミュニケーションの一つです。


自分一人の力で生きている人はいません。皆頼り頼られて生活しています。

また、人を頼るということは、相手を信頼していることの表れでもあります。

何でも一人でやってしまうと、周りはあなたに信頼されていないと思うこともあります。

周囲との信頼性を築くためにも、時には人を頼ることも大切です。

頼ることは喜ばれることと考える

人に頼ることに悪いイメージがある人は、頼ると相手に喜ばれる場合があることを考えてみましょう。

人に何かを教えるのが好きな人など、面倒見の良い人は頼られることで嬉しい気持ちになる人もいます。

また、あなたに普段助けられていたり、好意のある人なら頼みを引き受けてくれる可能性が高いです。

色々な性格の人がいることを知ると、自分の価値観も変わってくると思います。

人助けする

人に頼ることが申し訳ない、借りを作ることのように感じられる場合、普段から自分が人助けするのがおすすめです。

自分が人を助けていれば、自分が困っているときに頼み事をしやすくなると思います。


自分から人に何かを与えることは、相手と信頼関係を築くことにもつながります。

他人を手本にする

人に頼れない人は、そもそもコミュニケーションが苦手な傾向があります。

身近にコミュニケーションが上手い人がいたら、その人の態度を手本にするのがおすすめです。

コミュニケーションが上手な人が人に何かを頼むとき、どんな態度で頼んでいるかを見てみましょう。

カウンセリングを受ける

人に頼れない、甘えられないことで深く悩んでいる場合、何らかの愛着障害の可能性もあります。

頼れない原因や改善法が自分では分からないときは、カウンセリングを受けるのも一つの対処法です。

心療内科など専門家の力を頼ることで、自分では分からなかった心の問題に気が付くこともあります。