仕事でも恋愛でも困難に直面すると心が折れそうになる瞬間が多く、そんな自分を変えたいと思いつつも、なかなか変えていくことができないと悩む人はたくさんいます。

心が折れやすい人にはいくつかの共通点がありますが、立ち直る方法を身に付けることで、心が折れない人へと変われるようになっていきます。

心が折れるの意味は?


「心が折れる」とは、困難に遭遇して気持ちが弱ること、または気持ちや考えが思った方向に向かうという意味があります。

しかし、本来「心が折れる」という表現は気持ちや意見を相手側に曲げる、譲歩する、気が和むという意味で使われていました。

現在は気持ちが弱るという意味で使われることの多い「心が折れる」という表現ですが、これは昭和頃から広まったと言われています。

本来の意味とは違うので誤用ということになりますが、現在は誤用の意味の方が広く普及しているため、最近の辞書で心が折れるの意味を調べると「気持ちが弱る」という表現も掲載されています。

心が折れる人の特徴

ネガティブ思考


心が折れる人は「~だったらどうしよう」というように、嫌なことがあるとどんどんネガティブな方向へ物事を考えがちです。

心が折れる人は思い込みも激しいところがあるので、一度嫌なことについて考えだすと、どんどん深みにはまって行ってしまいます。

気持ちを引きずりやすい


心が折れる人は気持ちの切り替えが苦手で、嫌なことに直面するとネガティブになり、愚痴を言い続ける、塞ぎ込むといった態度になります。

心が折れない人は嫌なことがあるとスポーツをする、ゲームをするというように、嫌なことを忘れられるよう上手く気持ちを切り替えることができます。

完璧主義


心が折れる人は理想と現実にギャップがあったり、物事が上手く進まないとイライラしたり、落ち込んだりします。それは完璧を追い求める心理から生まれる感情です。

心が折れない人は問題に直面しても「失敗は成功の元」と考えているので、失敗しながらも前に進もうとします。

頑固なところがある


心が折れる人は人の意見に従って動くことを嫌います。人からアドバイスされても、それを素直に受け入れることができず、自分で何でも解決しようとするところがあります。

心が折れない人は自分から人にアドバイスを求めたり、自分一人で解決できそうにないと思ったときは人を上手く頼って問題を解決しようとします。

自分と他人を比べる


心が折れる人は頑固な面を持っている半面、自分と他人を比べてしまうところがあります。

仕事でも恋愛でも日頃から他人と比較して、優位だと感じるときは安心しますが、劣っていると感じると落ち込んだり、あせって突飛な行動に走ることがあります。

心が折れそうなときに立ち直る方法

思い切り落ち込む


仕事で大失敗した、好きな人に振られたというように立ち直れないような状況になったときは、思い切り落ち込むことも必要です。

「自分は落ち込んでなんかいない、辛くなんかない」と本当の自分の気持ちから目を逸らしていても、その気持ちは解消されず引きずることになるだけです。

「自分は今、世界一不幸だ」と思うくらいドン底まで落ち込んだら、後は這い上がるだけです。

前向きになるためには落ち込むことも必要と考えることで、心が折れやすい人は立ち直りが早くなります。

別のことをする


人間関係のトラブルなど問題が長引きそうなときは、あえて別のことをすることで心が折れにくくなります。

心が折れやすい人ほど「別のことをするのは問題から逃げていることになるのでは?」と思い、いつまでも悩みについて考え込んでしまいますが、すぐに解決できないような問題の場合はいつまで考えていても仕方がないときもあります。

嫌なことについて考え続けているとストレスも溜まっていくので、健康的にも良くありません。

深みにはまる前に気分転換として運動、読書、ゲーム、寝るなど意識を切り替えて、ストレスをためないようにすることで心が折れにくくなります。

目標を立てる・見直す


自分は何がしたいのか分からないというように、自分の中に漠然とした不安があるときは、自分の目標を新しく立てる、または見直すことで自分を取り戻すことができます。

目標といっても大きなものである必要はなく「今抱えている仕事や課題を○日までに終わらせる」というように今抱えている課題や問題で、すぐに解決できそうなものを目標にします。

やるべきことを淡々と終わらせることを続けていくと、もっとこうしたい、ああしたいというように別の気持ちが生まれてきます。

その気持ちが生まれてくるときには、それが自分のやりたいこととなっているので、自分は何がしたいのか分からないという状況にはならなくなっていきます。

人を応援する


心が折れそうなときは、必死に頑張っている人を応援することで、自分も立ち直ることができます。

職場の人、友人、恋人または芸能人など、誰でも良いので頑張っている人の苦労話やドキュメンタリーを読んだり、観たりすると、辛い思いをしているのは自分だけではないことに気付きます。

自分と同じように、またはそれ以上に嫌な思いや苦労をして、それでも頑張っている人の姿を見るだけで自分も勇気づけられます。

自分の中から立ち直れるほどのエネルギーが湧いてこないときは、人の生き方に目を向けてみることで、力を分けてもらう方法もあります。

心が折れない習慣を作る


心が折れやすい人は物事の考え方に共通点があります。

考え方はすぐに変えられるものではないので、立ち直る方法を習慣付けることが大切です。

今回ご紹介した中で自分にできそうなものから始めていくと、心が折れない前向きな性格へ、自分を変えていくことができるようになります。