身近に劣等感が強く攻撃的な人や自虐的な人がいると、どう対処すればよいか判断に迷うこともあると思います。

また自分自身が劣等感が強く、それを克服したいと考えている人もいます。

そこで今回は劣等感が強い人の特徴と克服法、さらに劣等感が強い人への対処法についてもご紹介します。

劣等感が強い人の特徴

自分を認めることが苦手・コンプレックスがある


劣等感の強い人は自分を認めることが苦手で、自分には何も良いところがないと思っている人も中にはいます。

劣等感の強い人は自分を認められないからこそ、自分と他人を比較して劣等感を抱きやすくなります。

特にコンプレックスを持っていると余計に自分の良さを認めにくくなり、劣等感も強くなっていきます。

理想・プライドが高い

自分に対して高い理想像を抱いている人は、現実とのギャップを感じたときに劣等感が生まれやすくなります。

目標を高く掲げるのは悪いことではありませんが、あまりに高すぎる理想はかえって劣等感やストレスを生むことになります。

自分と他人を比べやすい


誰かと自分を比較することが多い人は、相手に自分より優れているところがあると劣等感を抱きます。劣等感の強い人は人の良いところばかりをうらやみ、自分の良いところには気づけないところがあります。

自分と他人を比べやすい人は、幼少期に両親や教師から比較された過去があり、その経験を忘れられず無意識に繰り返してしまう人も存在します。

負けず嫌い・攻撃的

劣等感を感じるということは、誰かや何かに対して競争心を抱いているということでもあります。つまり、劣等感の強さは自分が優勢でありたいという願望の裏返しということです。

常に人に勝っていたい、負けず嫌いの心理が強いからこそ、劣等感もそれだけ強くなります。

劣等感の強さを克服する方法

劣等感を意識できるのは良いことと考える


劣等感を抱くのは悪いイメージに捉えられがちですが、自分に足りないものに気付けるのは良いことです。劣等感を感じるということは、自分の悪いところを反省できていることでもあります。

そのため劣等感を感じて自分に足りないものに気付ける人の方が、何事も成長は早くなります。劣等感を感じることを悪いイメージに考えるのでなく、前向きなイメージで考えることで劣等感の強さをプラスに変えていくことができます。

劣等感を課題にする

劣等感を感じたときにはただ自分を責めるのではなく、その劣等感を消すにはどうすればいいのかと考えて、今度の課題にします。

例えば人と比べたときに仕事ができないと劣等感を感じているなら、「どうして自分は仕事ができないんだろう」と落ち込むばかりでなく、「なぜあの人は自分より仕事ができるのか」というように、自分よりできる人を参考にしたり、直接その人に仕事を成功させる秘訣を聞くことが大切です。

劣等感を抱いて悩んでいるだけんでは何も変わらないので、行動することが必要になります。

自分の良いところを挙げる


日頃から劣等感を感じやすいときには、自分の良いところを紙に書いて挙げてみます。どんな些細なことでも良いので、思いつく限り良いところを挙げてみてください。

頭の中で考えるよりも、紙に書いた方が自分の良さを客観視し、自分に自信を持つことができるようになります。そして、自分の悪いと思うところを紙に書くと、今後の克服する課題として意識しやすくなります。

自分と他人を区別する

劣等感を感じやすい人は人と自分の区別が曖昧なところがあり、自分は自分と割り切ることが苦手です。自分の価値観を人にも当てはめて考えているからこそ、人に対して競争心が生まれやすくなります。

競争心をなくすには、自分と他人を比較するのでなく、自分をもっとよく知る必要があります。

自分はどういう人間で、これから自分の能力を活かして何をしていきたいのかを考えられるようになれば、人と比べている余裕はなくなり、自分のやりたいことに打ち込めるようになっていきます。

劣等感が強い人への対処法

相手を認める


劣等感の強さは人から認められたい気持ちの裏返しでもあるので、相手を認めることが対処法になります。

些細なことでも、褒められて悪い気持ちのする人はいません。劣等感が強い人を誉め続けることで、少しずつ自信を取り戻し、自分を認められるようになっていきます。

話をそらす

劣等感が強い人が落ち込むような話題を話してきたら、話をそらすことが対処法です。

ネガティブな話を聞いていると自分もネガティブな気持ちになっていくので、仕事の話をしたり、明るい話題に切り替えて、その場の雰囲気を暗くさせないようにすることが大切です。

相手の劣等感に反応しない


劣等感が強い人の中には、自虐的なことを言って人の気を引きたいという人も存在します。

そういった人に付き合っているとこちらもネガティブな気持ちやストレスを抱えるので、「大変なんですね」というように理解を示し、それ以上は反応しないようにするのが対処法です。

何も変わらないと言ってみる

劣等感が強くネガティブなことを話し続ける人が家族や友人、恋人にいるときは「ネガティブなことを言っているだけでは何も変わらないよ」と指摘する対処法もあります。

そして,
劣等感を克服するために何かしたのかを聞いてみることも大切です。何も努力していないなら不満を言っているだけということに本人も気付き、それ以上ネガティブな話はしてこなくなります。

努力して上手くいっていないなら、自分も応援すると相手を支える態度を示すことで本人が勇気づけられ、ネガティブな話を止めるようになります。

劣等感が強い原因は考え方にある

劣等感が強いのは本人のネガティブな考え方に原因があるので、他人が劣等感の強いところを指摘してもそう簡単には変わりません。

劣等感が強い人に関わりすぎると相手の負のエネルギーを感じてストレスがたまっていきます。どうしても関わる必要がある場合は普通に会話はしても、極力付き合わないようにするなどの対処法をとるのが賢明です。