どうでも良いことで騒ぐ人、騒いで事を大きくする人が身近にいないでしょうか。

大騒ぎするのは性格ではなく、わざと騒いで人の気を引きたいなど、別の目的がある可能性もあります。

大騒ぎする人の心理や対処法について解説します。

大騒ぎする人の特徴

視野が狭い

大騒ぎする人は、何かトラブルが起こると目先の出来事に捉われやすいです。

視野が広ければ解決策を考えたり、長期的に様子を見るなど考えを巡らせますが、視野が狭いと目の前の事実が全てと考えてしまいます。

また誰かがパニックを起こすと周囲もネガティブな雰囲気になることがありますが、自分のことで精一杯なため、周りに与える影響までは考えていません。

キャパオーバーしやすい

大騒ぎする人は一度に複数のことを任されるのが苦手です。

一つずつ順番に片付けないと、訳が分からなくなり慌ててしまいます。

一つ覚えると一つ忘れるというように、覚えられることが少ないとパニックを起こしやすいです。

心配性

心配性な人は、自分で心配事を増やしていく負のスパイラルから抜け出せなくなることがあります。

また、小さなことも大きなトラブルのように捉えがちです。

普段から心配事が多いので、実際にトラブルが起きるとすぐ不安になりパニックを起こします。

ストレスに弱い

すぐ感情的になる人ほど、ストレスに弱い人です。

ストレスに強い人はトラブルが起きたときも落ち着いて対処したり、ストレスを感じてもテンションが上がっているというようにプラスに解釈します。

ストレスに弱い人は自分がストレスを感じていると自覚するのが苦手だったり、どういう状況でストレスを感じるのかを把握していないのでストレスを溜めやすく、感情的になることが増えます。

被害妄想が強い

怒る、泣くなどネガティブな感情表現が激しい場合、被害妄想が強い可能性があります。

被害者意識があると、嫌味を言われた、嫌がらせをされたというように、何でも悪いように解釈しがちです。

嫌なことがある度に「何で私ばかり」という不満が溜まっていき、被害妄想から怒ったり泣いたりします。

知識・経験不足

すぐに騒ぐのは、知識や経験が不足しているとも考えられます。

あまり理解していないことに取り組むときは誰でも不安を感じるものです。

分からないことがあると行き詰まったり、頭が真っ白になってしまう人は大騒ぎしてしまことがあります。

自己主張が強い

大騒ぎする人は自分の意見をはっきり言う人です。

自分と意見が合わない人がいたり、納得できないことがあれば、大騒ぎして自分の意見を通そうとします。

本来なら何事もなく済むようなことでも、自己主張が強い人が関わると事がややこしくなることがあります。

大騒ぎする人の心理

解決法が分からない

心配性だったりストレスに弱い人であれば、トラブルが起きたときに冷静になるのは難しいと思います。

何をどう対処すれば良いか分からないので、思わず感情的になって騒いだり、騒いで誰かに助けを求めようとします。

トラウマがある

トラウマがある人は、それを思い出すような場に遭遇するとパニックを起こすことがあります。

トラウマを克服できていない人であれば、冷静になるのは難しいでしょう。

過去と同じ嫌な思いをするのではないかという恐怖から大騒ぎしてしまいます。

人の気を引きたい

大騒ぎするのは、誰かに構ってもらいたいだけかもしれません。

騒げば周りの注目を集めることができ、「どうしたの?」と声を掛けてもらえることもあります。

些細なことも大げさに言うなら、「それは大変だったね」と同情してもらいたいのかもしれません。

目立つような行動を取ることで、人の気を引こうとしていると考えられます。

自分は正しいと思っている

大騒ぎして事を大きくする人は、自分の考えは正しいと思っている人です。

自分の意見を曲げる気はないので、無理にでも主張を通すために騒いで事を大きくします。

絶対に引き下がらない人ほど他人と衝突しやすく、トラブルを増やします。

優位性を示したい

他人のミスで大騒ぎする人の場合、自分の優位性を示そうとしているのかもしれません。

人のミスを騒ぎ立てることでその人が無能であるように、周囲に思い込ませようとします。

そうすること自分の価値を相対的に上げ、承認欲求を満たそうとします。

楽しんでいる

大騒ぎして問題を大きくする人は、その状況を楽しんでいることがあります。

こうした人は何かトラブルが起こるとすぐに騒ぎ立てて噂を流したり、少しのことも大げさに言う人です。

人の不幸を笑う人や、自分が不幸なので周りも不幸になれと思う人、暇な人などは騒ぐことで楽しんでいる可能性があります。




大騒ぎする人への対処法

宥める

トラブルが起こると大騒ぎする人には、とりあえず冷静になってもらうよう声を掛けてみましょう。

今置かれている状況や解決法などを説明して、安心してもらうことが大切です。

気を引きたいために大騒ぎする人なら、きちんと話を聞けば落ち着いてくれる可能性があります。

事実か確認する

大騒ぎする人は大げさにものを言うことがあるので、事実を確かめることが大切です。

騒ぐ人によっては、まだ起きてもいないことが起きたかのように発言するなど、事実と妄想(不安感)が混ざったような、曖昧な話し方をすることがあります。

事実を確かめてみると、実は些細な出来事だったという場合もあるので、話をそのまま鵜呑みにしないことが大切です。

妥協点を見つける

意見が合わないと大騒ぎする人とは、建設的な話をするのは難しいと思います。

自分と違う考えは否定してくるので、真剣に話し合おうとしても言い争いになるからです。

自分の意見を変えない人と話すときは、お互いが妥協できるところを見つけた方が話を進められると思います。

スルーする

構ってほしいので大声を出す人が面倒なら、そのままにして関わらないのが良いと思います。

声を掛けてしまうと、構ってくれる人として依存される可能性があるからです。

わざと無視する態度だと角が立つので「忙しいので付き合っている暇がない」という風に、相手にせず距離を置いてみましょう。

反応しない

共感性が高い人は、身近に騒ぐ人がいると影響を受けやすいです。

相手の気持ちと自分の気持ちを分けるには、物事を俯瞰して見てみましょう。

騒いでいる人を見ても「ああ、また騒いでいるな」「何だか忙しそうだな」と傍観する気持ちでいることが大切です。

なるべく離れる

大騒ぎする人がうるさいときは、別室に移動する、トイレへ行くなど離れておきましょう。

大騒ぎする人でも、いつまでも騒いでいる訳ではないと思います。

なるべく近くにいない方が良いですが、離れるのが難しいときは騒ぎ始めたら別の場所へ行き、落ち着くまで距離を置いた方が良いと思います。

注意する

注意できるのであれば、「うるさいので、人前で騒ぐのはやめてほしい」、「分からないことがあるなら相談してほしい」のように伝えてみましょう。

大騒ぎする人は自分が騒がしいという自覚がないこともあるので、注意されて初めて気付いてくれる可能性があります。

教える・手伝う

仕事内容のことでよく騒ぐ人は、やり方がよく分かっていないのかもしれません。

知識や経験不足でパニックを起こす人でも、覚えれば落ち着いて対応できるようになる人もいます。

困っているのが部下や後輩であれば、仕事のやり方を教えて覚えてもらいましょう。

得意なことを任せる

大騒ぎする人がどういう場面でパニックを起こすのかを知っていれば、それを避ける方法を考えられるでしょう。

特定の場面でパニックを起こすなら、何かトラウマがあるのかもしれません。

仕事の場合、その人がパニックを起こすようなことを任せなければ、騒ぐことは減っていくと思います。