いつも悩んでいる、不満を言っているのに、その状態から抜け出そうとしない人がいないでしょうか。

そうした人は幸せになる気はなく、不幸でいたいと思う心理があるのかもしれません。

なぜ不幸な道を選ぶのか、不幸でいたい人の心理や、不幸依存をやめる方法を紹介します。

不幸でいたい人の心理

変化したくない

不幸でいる人はネガティブな状況に慣れてしまい、現状を変えようとする気になれません。

ネガティブからポジティブへ変わろうとするのは、体力、精神力共にエネルギーのいることです。

日常的に不幸感がある人は生命力、物事に対するやる気などを奪われているため、なかなか行動に移すことができません。

変化するのが怖いと思う人ほど、不幸のままでも良いと考えてしまいます。

不幸の方が楽だと思っている

不幸でいたい人は、不幸でいる方が楽だと思っています。

幸せになるには努力が必要、責任を持たなければならないなど、幸せになるには義務や条件が必要であると感じています。

そうしたものが面倒に感じられる人は、不幸でいた方が何も頑張らなくて良い、失うものもない、楽だと感じます。

そのため不幸を感じていても、それが余程辛いものでなければ、現状を変えようとする気は起こりません。

自己肯定感が低い

不幸を変えない人は、自己肯定感が低いです。

「自分が幸せになれる訳がない」「今までも不幸で、これからも不幸だ」のように、自分が幸せになるイメージを持てません。

自分の幸福を拒否しているので、せっかくチャンスが訪れても挑戦する前から諦めてしまいます。

自分の思い込みから不幸を招く選択をしてしまい、更に不幸を呼び込む原因になります。

同情されたい

不幸でいたい人は、不幸でいる方が同情してもらえると思っています。

悲しそうだったり、疲れた雰囲気があれば「大丈夫?」「何かあったの?」と心配してもらえます。

また「自分なんか価値のない人だから」のように言う人は、「そんなことないよ」と言ってほしい心理から、自分を卑下することを言います。

こうした人は人から解決策をアドバイスされてもただ悩みを言い続けるだけで、そこから抜け出そうとはしません。

それは自分の悩みを解決してしまえば、誰も自分を気にかけてくれなくなると思っているからです。

認められたい

不幸でいたい人は、自分が不幸であることを認めてもらいたい心理があります。

そのため自分が今までどれだけ苦労したか、どんな辛い思いをしているかなど、自分から不幸を話します。

それは自分の苦労を分かってほしい、認めてほしい気持ちがあるからです。

不幸自慢することが自分を認めてもらう手段になってしまい、それが不幸を求めたり、抜け出せない悪循環に陥っています。

悩むことが趣味になっている

いつも悩んでいる人には、悩むことが趣味になっている人がいます。

悩みがちな人は自分のことだけでなく家族や友人の悩み、社会問題など、常に自分以外のことにも頭を悩ませています。

色々と悩みを抱えて不幸そうに見えるかもしれませんが、悩むことが趣味な人は、その状況を楽しんでいる人です。

悩みの種を見つけることが暇潰しになっていたり、悩みに対して解決策を考えることに楽しみを感じています

幸せになってしまうと自分の趣味がなくなってしまうので、普段から自分や周囲の不幸を探し回っています。

愛情や安心感を求めている

友人や恋人で苦労して不幸になっている人は、自ら不幸になるような人を選んでいることがあります。

こうした人は幼少期に親子関係のトラブルを抱えている傾向があります。

例えば親から虐待を受けた人は、親の暴力が愛情表現だと錯覚していることがあります。

すると、親と同じように暴力的な人を友人や恋人に選んでしまうことがあります。

傍から見ると不幸な選択をしているように見えるでしょうが、本人は愛情や安心感を求めて、親と同じような相手を無意識に選んでいることがあります。




不幸依存をやめる方法

幸せに条件付けしない

「幸せになるためには努力が必要」のような条件付けで考えることをやめてみましょう。

努力して得られる幸せもありますが、幸せになるには必ずしも努力が必要な訳ではありません。

趣味に没頭する、おいしいものを食べる、安心して寝られるなど、日常の中にも幸せを感じられることはあります。

そうした幸せに気付けるようになると、自分は恵まれている、不幸ばかりではないと思えるようになるでしょう。

不幸を前向きに捉える

不幸な出来事は、人生の経験値を増やすと考えてみましょう。

不幸を経験した人ほど、人の痛みに共感できたり、思いやりのある態度を取れる優しい人間になれます。

また、同じようなトラブルが起こったときには、次は冷静に対処しやすくなるでしょう。

不幸を経験するほど人生経験が豊富となり、人生に対して余裕を持てるようになります。

不幸は自分を磨くためのチャンスだと思えば、不幸を幸福のきっかけにすることもできるでしょう。

幸福と不幸は表裏一体と考える

不幸を感じる人は、幸せは幸せ、不幸は不幸と分けて考えるのをやめてみましょう。

塞翁が馬という言葉があるように、不幸と思っていた出来事が幸せに転じることもあります。

今不幸だと感じていることも、数年後には幸福を掴むきっかけに変わるかもしれません。

物事はそのときの状況や見方によって、幸福にも不幸にもなり得ると思えば、一喜一憂することも減っていくでしょう。

不幸は続かないと考える

不幸を感じているときは視野が狭くなり、「このまま一生不幸なのでは」と感じるときもあると思います。

しかし今が不幸なら、一生不幸ということはあり得ません。

自分を取り巻く人間関係も、環境も、時が経てば必ず変わっていきます。

自分の力でどうにもならないときは、嵐が過ぎ去るのを待つか、今の環境を変えることを考えてみましょう。

不幸自慢をやめる

つい不幸話をしてしまう人は、その回数を減らすようにしてみましょう。

自分の不幸話が多いと、自分のことしか話さない人、ネガティブな話ばかりする人と思われるようになります。

また、ネガティブな話を好む人が自分の周りに集まるようにもなります。

不幸が集まる環境を作り出してしまうため、不幸話ばかりするのは避けた方が良いでしょう。

ニュースやSNSを見ない

自分以外のことで悩みやすい人は、ニュースやSNSはなるべく見ない方が良いでしょう。

ニュースは事件や事故などを伝え、SNSには悪口や愚痴、孤独感などネガティブな気持ちを投稿する人がいます。

そうしたものを見聞きして自分のことのように落ち込んだり、悩んでしまう人は、最初から見ない方が悩みを溜め込まなくなります。

見るのであれば、その問題が起こらないようにするにはどうすれば良いかなど、悲観的でなく前向きに考えるようにしてみましょう。

親子関係を見直す

人間関係が上手くいかない人は、自分の親との関係を見直してみましょう。

親が暴力的だったり、自分の考えを否定してくる、支配してくるような人ではなかったでしょうか。

そうした親子関係の人は、親に似た人を何度も友人や恋人に選んでいることがあります。

その場合、親に似ている人とは一旦距離を置いてみましょう。そして色々な人と交流することが大切です。

そうすることで少しずつ自分の価値観も変わり、自分に合う性格の人が分かるようになるでしょう。