打たれ弱い人とは、人から注意されたり、叱られるとすぐ落ち込んでしまうような人です。
打たれ弱さはすぐ諦めてしまうので成功体験を積めないなど、自信を失う原因にもなります。
打たれ弱い人の特徴や、克服法について解説します。
打たれ弱い人の特徴
忍耐力がない
打たれ弱い人は、根気よく一つのことを続けるのが苦手です。
すぐ飽きてしまったり、自分の思い通りにならないと自暴自棄になります。
「どうせ自分には無理なことだったんだ」「すぐ成果の出ないものなんて、つまらない」と、音を上げてしまいます。
気が弱い
打たれ弱い人は気も弱いです。
気が強い人の場合、人から何か言われても「必ず見返してやる!」とかえってやる気を起こすなど、タフな精神を持っています。
打たれ弱い人の場合はすぐに落ち込んで引きずる、やる気を失うなど、思考や行動がどんどん消極的になっていくのが特徴です。
人目を気にする
打たれ弱い人は常識外れだと思われたり、笑われることに耐えられないので、自分の気持ちを我慢して世間や常識に合わせます。
また意思が弱いので、何かに挑戦しようとしても「あなたには無理だと思う」のように否定的なことを言われると、諦めてしまうのが特徴です。
八方美人
打たれ弱い人は八方美人で、敵を作らないように気を付けています。
嫌われることにメンタルが耐えられないので、そのときの状況で発言を変えます。
周りに合わせて、自分の意見を言わないなど、何を考えている分からないと思われていることがあります。
叱られたことがない
打たれ弱い人は、叱られたことがない、もしくは少ないなど叱られることに慣れていません。
叱られたことがない人が叱られると、泣き出す、ショックで呆然とするなど、話を聞いていられません。
なぜ自分が叱られているのか考えず、ずっと落ち込んでいたり、やる気を失ってしまいます。
泣く・怒るなど感情的
打たれ弱い人は、他人から注意されると泣く、余計なお世話と怒るなど、感情的になります。
打たれ強い人は他人に何か言われても、それで感情的になることはありません。
打たれ弱い人は普段から人の言葉を気にして振り回されているので、感情的な態度が多いのが特徴です。
繊細
打たれ弱い人は繊細な性格です。
少し注意されただけでも深く傷つく、引きずるなど、深刻に受け止めてしまいます。
言われる度に落ち込んでいると、相手に気を遣わせたり、面倒くさい人だと思われてしまうこともあります。
失敗を恐れる
打たれ弱い人は、失敗することを恐れます。
失敗して責められることや、面目を失うことは絶対に避けたいと考えています。
そのため必ず計画を立ててから行動に移すなど、慎重に物事を進めるのが特徴です。
プライドが高い
プライドが高い人は、挫折する、人前で恥をかくなど、プライドをへし折られる経験をすると、一気に自信を失います。
プライドが高過ぎるほど、そのダメージは大きいです。
「こんな自分には生きる価値がない」と思い詰めてしまい、心を病んだり、引きこもってしまうこともあります。
責任感がない
打たれ弱い人は、ミスしても自分の非を認めないなど、責任感がありません。
自分の非を認める心の強さを持っていないので、言い訳をしたり、責任転嫁しようとします。
また責任を持ちたくないので、最初から責任重大なことはやらないなど、責任が必要な役割を避ける傾向があります。
打たれ弱い人の心理・原因
面倒くさい
打たれ弱い人は、何事も面倒くさがる傾向があります。
仕事も面倒くさい、趣味もすぐ飽きるなど、やる気がありません。
やる気がないので、続けようとする気持ちになれなかったり、嫌になると辞めてしまいます。
自己肯定感が低い
打たれ弱い人は自分を肯定していないので、他人の言葉に影響されやすい面を持っています。
人から厳しいことや否定的なことを言われると「自分には才能がないから駄目だ」と諦めてしまうなど、打たれ弱い考え方になっていることがあります。
自己愛が強い
自己愛が強い人は、自分に甘い傾向があります。
努力することを避けてきたので、精神的に大人になり切れていない面があります。
そのため困難に直面すると泣く、怒るなど感情的な態度を取ったり、他人に依存しようとします。
自信がない
打たれ弱い人は自信がない傾向があります。
嫌なことがあるとすぐやめてしまうなど、打たれ弱いと成功体験を積みにくいからです。
「自分は何をやっても長続きしない」と自信を持てない原因になります。
理想が高い
プライドが高い場合、理想が高いことが打たれ弱さに関係しています。
「自分は常に完璧でいなければならない」のような理想があり、それが叶っているときは精神的に安定します。
しかし理想と現実に差が出ると、途端に自信を失うのがプライドの高い人です。
否定されるのが怖い
打たれ弱い人は、人から否定や批判をされたくない気持ちが強い人です。
他人にはいつも好かれていたい、賛同されたいと思っています。
そのため常に誰かの意見に従っていたり、自分のやっていることを否定されると、精神的に耐えられないので諦めてしまいます。
家庭環境
親から過保護に育てられた人は、打たれ弱くなることがあります。
過保護に育てられた人とは、甘やかされて育てられたり、親の決めた選択に従って生きてきた人です。
わがままでも許されたので忍耐力がない、安全な人生を送ってきたので、問題解決能力がないなど、環境が原因で打たれ弱い性質になってしまうことがあります。
真剣になったことがない
打たれ弱い人は、何かに真剣になったことがないと考えられます。
今までの人生で、何か一つでも真剣になったことがあれば、そのとき得た教訓や、培った精神力が身についているはずです。
精神的に鍛えられていないので、困難にぶつかるとすぐ挫折してしまいます。
打たれ弱い人の克服法
継続する
一度始めたことは、なるべく継続するようにしてみましょう。
上手くいかないとすぐやめるのでは何も身につきませんし、忍耐力も鍛えられません。
「嫌だからやめる」と感情で動くのでなく、ただやると決めたことは淡々と続ける意識が大切です。
目標を高くしない
打たれ弱い人が目標を高く設定すると、挫折する可能性が高いです。
目標は高くするより、低めに設定しましょう。
「これなら毎日できる」と思えるほど負担のない目標にすると、続けやすいでしょう。
愚痴や不満を言わない
上手くいかないときに愚痴や不満を言っても、現実は変わりません。
むしろネガティブな言葉は、ますます自分をイライラさせたり、モチベーションを下げる原因になります。
自分を励ましたり、落ち着かせるような言葉をかけてあげましょう。
深刻に考え過ぎない
心配性であれこれと不安に駆られると、自分で生み出した不安感に押し潰されてしまいます。
ある程度計画を立てたらやってみるなど、行動に移す前から色々考え過ぎないことが大切です。
人の目を気にし過ぎない
人の目を気にし過ぎると、人からどう見られるか、何を言われるかなどの不安から、やる気を失ってしまいます。
自分のことに集中しているので、他人はいちいち自分を見ている訳ではありません。
自意識過剰にならず「自分のやりたいことをやる」と主体的な意識を持ってみましょう。
ポジティブに解釈する
人から叱られたり、何か指摘されたときは「自分のために言ってくれている」とポジティブに解釈しましょう。
「自分が無能だから叱られた」「あの人は私が嫌いだから色々言ってくるんだ」のような、ネガティブな思い込みは自分を追い詰めます。
ただし相手の言葉遣いがきつかったり、侮蔑的な表現があった場合は「そういう言い方はやめてほしい」と自分の気持ちを伝えることも大切です。
対策を考える
物事が上手くいかないとき、言い訳をしたり、自暴自棄になるのでなく、対策を考えましょう。
言い訳を並べたり、自暴自棄になる人を好きになる人はいません。
諦めず解決策を考えるなど、前向きな姿勢で行動していると、協力してくれる人も現れるでしょう。
人格を否定されたと勘違いしない
人から叱られたり注意されると、自分の人格を否定されたと思い込んでしまう人がいます。
しかし、相手は出来事に対して注意しているだけであって、個人的な人格や価値観のことは関係ありません。
自己肯定感を下げる原因になるので、言われたことを自分の人格と関連付けるのはやめましょう。
失敗を悪いことと考えない
打たれ弱い人は失敗を避けようとしますが、それが打たれ弱さの原因になっています。
失敗するからこそ、どうすれば成功するか考えたり、諦めない気持ちが生まれます。
失敗することに過度な恐怖心を持つと何も行動できなくなるので、失敗に悪いイメージを持たないことが大切です。