何度注意しても同じ失敗を繰り返すなど、何度言っても分からない人が身近にいないでしょうか。
注意しても直る様子がないと、どう対応したら良いか分からないこともあると思います。
何度言っても分からない人の特徴や対処法などを解説します。
何度言っても分からない人の特徴
話を聞いていない
何度言っても分からない人は、しっかり話の内容を聞いていない人です。
何となく話を聞いているだけで、注意されたときは「分かりました」と答えますが、心では反省していないので同じことを繰り返します。
忘れている
何度言ってもわからない人は、言われたことをすぐに忘れている可能性があります。
注意されたときは次から気を付けようと思いますが、次の日にはもう忘れているなど覚える気がない人です。
やる気がない
そもそもやる気がないので、何度言ってもわからない人もいます。
やる気がないので覚えようとしない、メモを取らないなどすぐ忘れてしまうので同じミスを繰り返します。
直す気がない
何度言っても分からない人は直す気がない人です。
改善しようと思っても直すのが面倒くさかったり、自分のやり方を変えたくないなどの理由で、直す気がありません。
別のことを考えている
何度言ってもわからない人は、注意されている間に別のことを考えている可能性があります。
話を聞き続けるのが苦手な人は、返事はしても頭では別のことを考えていることがあります。
真剣に話を聞いていないので、何度言っても同じことを繰り返します。
無責任
何度言っても分からない人は、自分がやっていることに責任を持つ気がない人です。
失敗してもとりあえず謝っておけば良いと考えていたり、誰かに任せたり、責任転嫁すれば良いと思っています。
自分が悪いと思っていない
何度言っても分からないのは、自分が悪いとは思っていない可能性があります。
自分が悪いと思わない人は「私より○○さんの方に責任がある」のように責任転嫁するなど、都合の良いように考えます。
叱られても自分は悪くないと思っており、反省しないのでミスを繰り返します。
何も考えていない
何度言っても分からない人は、言われたことをただやっているだけで、何も考えていない可能性があります。
自分がやっていることの重要度を理解していなかったり、ミスすることで周りに迷惑をかけることなどを考えていません。
自分がやっていることの意味が理解できていないと、責任感が生まれにくいので責任転嫁したり、ミスしやすくなります。
向いていない
何度言っても分からないのは、そのことに不向きなのが原因になっていることがあります。
苦手なことはどれだけ努力しても、なかなか改善しないことはあります。
本人は改善しようとしていても、向いていないので何度も失敗したり、成功するまで時間がかかります。
相手が嫌い
何度言っても分からない人は、相手のことを嫌っている場合があります。
嫌いな人に注意されても「あなたに言われたくない」と思っており、話を聞いていなかったり、ミスして迷惑をかけるなど、わざと従わないようにしている可能性があります。
何度言っても分からない人への対処法
確認する
何度言っても分からない人は、注意されたことを理解できていないことがあります。
こちらから質問し、答えられなければ理解していないか、話を聞いていないと考えられます。
注意して終わりではなく、注意したことを理解できているかを確認してみましょう。
簡潔に説明する
何度言っても分からないのは、改善してほしいことを一気に伝えようとしているからかもしれません。
一度にたくさん話されると頭が一杯になり、結局何を言われているのか分からなくなる人もいます。
長々と話し続けるのでなく、改善してほしいことが何なのかを簡潔に伝えるようにしてみてください。
伝えたいことが多いなら、箇条書きで書いて伝えるなど覚えやすい、分かりやすいようにしてみましょう。
なぜ改善して欲しいのか理由を言う
何度言っても分からない人に注意するときは、なぜ改善してほしいのかまでを説明しましょう。
注意するだけだと、なぜそれを直さなければならないのか理解できない人もいます。
改善するとどんなメリットがあるのかなど、理由を説明すると納得して行動を変えてくれる可能性があります。
原因を考えさせる
何度も同じミスを繰り返す人には、何が原因になっているのか考えさせてみましょう。
ミスした原因を反省し、次はどういう対応をすれば良いか自分で考えさせます。
人に注意されただけだと忘れてしまう人もいるので、ミスする度に始末書(顛末書)を書いてもらうなど、自分で原因と対策を考えさせるようにしてみましょう。
デメリットを説明する
やる気のなさからミスを繰り返す人には、デメリットを説明しましょう。
やる気のない人には色々注意するより「今頑張らないと後でもっと面倒なことになる、後悔する」などのデメリットを話してみてください。
面倒くさがりやの人ほど、更に面倒事が増えると思うと、それが危機感になりやる気を起こすことがあります。
理由を訊いてみる
何度言っても分からない人には、なぜ改善する気がないのか理由を訊いてみましょう。
言われたことを覚えていられない、自分には難しい、納得できないのでやる気が起きないなど、何らかの理由があるはずです。
理由が分かることで一緒に対策を考えるなど、前向きな話し合いがしやすくなります。
怒らない
何度言っても分からない人に注意するときは、改善してほしいことをなるべく冷静に伝えることが大切です。
何度言っても分からない人には、ついイライラした対応を取ってしまうかもしれません。
しかし、怒られると焦ってミスを増やしてしまう、質問するのが怖くなり自力で解決しようとしてミスするなど悪循環に陥ることがあります。
お互いの信頼関係が崩れる原因にもなるため、感情的にならないことを意識してみましょう。
否定的な言葉をかけない
何度も失敗を繰り返す人に「どうしてこんなこともできないの?」のようなことを言っても、それは相手を責めているだけです。
責める言葉は相手が自分の期待に応えてくれなかった苛立ちをぶつける言葉で、反省してもらう効果はありません。
更に相手を否定しているため、信頼関係が崩れる原因になります。
信頼関係がなくなると真剣に話を聞いてもらえなくなる、わざと言うことを聞かなくなるなど、反感を持たれる可能性もあります。
注意するときは、相手の行動や人格を責めたり、否定することは言わないようにしましょう。
自主性を持たせる
責任感のない人には、自主性を持たせるようにしましょう。
誰かにやらされている仕事、誰がやっても同じ仕事だと思うと、当事者意識を持つのは難しくなります。
「あなただからこの仕事を任せる」のように、自分の役割を意識させることが大切です。
「役割が人を育てる」という言葉がありますが、人は自分に適した役目を与えられると、その立場に見合う存在になろうとする意識がはたらきます。
そのためには、適材適所で人材を配置することが大切です。
能力に合った仕事を任せる
何度言ってもミスするのは、その人に任せたことが向いていない可能性があります。
その人の得意なこと、できそうなことが何なのかに着目してみましょう。
苦手なことを無理にやらせるよりも、その人の得意なことをさせ、個性を活かすことを考えてみてください。
信頼関係を築く
何度言っても態度を変えない人の場合、信頼関係が築けていない可能性があります。
信用できない人の話は、たとえ正しいことを言っていても聞き入れにくいものです。
一方的に注意するだけでなく相手の言い分も聞いてみるなど、相手の考えも聞き入れる姿勢を持ってみましょう。
信頼されていないと感じたら、まずは相手に心を開いてもらうことの方が大切です。