なぜかいつも人に騙される、裏切られるなど騙されて後悔することはないでしょうか。

人間関係で嫌なことが続くと人間不信になってしまいますが、騙されやすい人には共通点があり、原因が分かれば対処しやすくなります。

騙されやすい人の特徴や心理、対処法などを解説します。

騙されやすい人の特徴【性格】

優しい

優しい性格の人は、その優しさを利用されてしまうことがあります。

優しい人は「助けてください」と懇願されると断ることができず、お金を貸してしまうなどお人好しな面がある人です。

また不幸な身の上話を聞かされるとすぐ同情して助けてしまうなど、情に訴えられて騙されてしまうことがあります。

真面目

騙されやすいのは真面目な性格の人です。

真面目な人は不安があると、そのことについて考え込んでしまいがちです。

「このままでは将来的に危ないですよ」のように不安感を煽られると真剣に考えてしまい、相手の話に乗せられてしまうことがあります。

優柔不断

優柔不断な人は、自分で選択できないために騙されることがあります。

迷っているときに「こうした方が良いですよ」と強く勧められてしまうと、断り切れずに流されてしまうからです。

相手のペースに乗せられて契約書にサインしてしまうなど、自分で判断できないために騙されてしまいます。

自己犠牲

騙されやすいのは、自己犠牲の精神が関係していることがあります。

おかしいと感じたときにすぐに「いいえ」と断れない人は、「自分さえ我慢すれば…」と我慢して相手の願いを聞いてしまう人です。

断ることができないので、「あの人なら何でも聞き入れてくれる」と思われてしまい、利用されたり騙されてしまいます。

純粋・素直

純粋で素直な人は、人を疑わないので、言われたことをすんなり真に受けてしまい騙されてしまうことがあります。

また純粋な人は自分が騙されていることに気付かなかったり、自分が悪かったからと自分を責めるなど人を恨まないので、そこにつけ込まれて騙され続けることがあります。

頑固・意思が強い

騙されやすい人は、周りから意見を言われても聞き入れないのが特徴です。

「怪しいからやめた方が良いよ」と忠告されても、自分が良いと信じたら選択を変えません。

頑固さや意思の強さが悪い方へ向かうと、周りの声が聞こえなくなり騙されやすくなります。

せっかち

せっかちな性格の人は物事を慎重に考えるのが苦手で、即決してしまいがちです。

例えば「この機会を逃せばもう買えないかも」のように言われて高額なものを買ってしまうなど、焦って決断してしまい後悔することがあります。

騙されやすい人の特徴【行動】

話を鵜呑みにする

騙されやすい人は、他人の話を鵜呑みにしやすい人です。

うまい話を聞かされるとどうも怪しいと大概の人は疑いますが、鵜吞みにする人はそのまま信じ込んでしまいます。

何でもすぐ信じ込んでしまうため、相手の話術が巧みであるほど簡単に信用しきってしまいます。

疑い深い

人の話を鵜呑みにする人だけでなく、疑い深い人も騙されやすいです。

疑い深いとは、それだけ何か不安を抱えているということ、あるいは本当は信じたい気持ちが強いことの裏返しです。

詐欺師がその気持ちを見抜くと、まずは相手の信頼を得ることに尽力します。少しずつ相手の心を開かせ、安心感を与える存在になろうとします。

疑い深い人は本当は信じたい気持ちが強い人なので、一度信じた人の言葉は何でも妄信してしまう弱点があります。

情報収集しない

騙されやすい人は、情報収集しない人です。

自分だけで判断できないときは、本やネットで情報を集めたり、親しい人に相談するなど信用できるかどうかを考えます。

騙されやすい人はその場で即決したり、自分一人で考え込むので判断材料が少なく、騙されてしまうことがあります。

見た目で判断する

騙されやすい人は、人を見た目で判断するのが特徴です。

相手の言っていることが怪しくても、見た目が良いと「何となく信用できそう」と感じて相手の言うことに同意してしまいます。

見た目が良いとは真面目で誠実そう、お金持ちに見える、美人など、自分が価値を感じるものを持っている人です。

権威に弱い

騙されやすい人は権威性のあるものに弱いです。

警察、医者などの職業や専門家などの肩書きに弱く、そうした権威を持っている人の言うことにはすぐ従ってしまいます。

またテレビやSNSで話題になっているものを「皆が知っているものだから」という理由だけで簡単に信じてしまいます。

騙されたことがない

騙されたことがない人は警戒心を持ちにくく、焦って判断したり、すぐに信用してしまうことがあります。

また騙されたことがないので「自分は騙されない」という自信を持っており、それが弱点になっていることがあります。




騙されやすい人の心理・原因

騙されない自信がある

騙されやすい人は、「自分はしっかりしているので絶対に騙されない」という自信を持っています。

他人が騙されても「自分だったら絶対に騙されない」と他人事のように思っていますが、それが「自分の身に起こる筈がない」という油断になっています。

他力本願

騙されやすい人は、自分で問題解決するのを面倒くさがる人です。

他力本願な人が他人に問題解決してもらおうとすると、全ての判断を相手に委ねてしまいがちです。

自分の悩みを解決してくれそうな人が現れると、その人の口車に乗せられてしまい、騙されることがあります。

不安感がある

不安感がある人はそれを詐欺師に見抜かれて騙されることがあります。

誰でも経済的な不安、恋愛の不安、コンプレックスなど何かしら不安を抱えているものです。

騙す人はそうした不安を見抜くのが上手いので、不安を煽られて、それを解決できる商品を売り込まれると買ってしまうことがあります。

嫌われたくない

人に嫌われたくない気持ちが、騙される原因になることがあります。

「人から勧められたものを断ったら嫌われる」のような思い込みがある人は断ることが苦手で、相手の言うことを聞き入れてしまいがちです。

人からどう見られるかを気にする人ほど、相手の要求を聞き入れてしまいます。

自己肯定感が低い

自己肯定感の低さが騙される原因になることがあります。

自己肯定感が低い人は褒められることに慣れていないので、褒めてくれる人、自分の意見にいつも同意してくれる人が現れると、自分を認めてくれる人と思い依存してしまうことがあります。

その依存心を利用されて、相手の言うことを何でも聞いてしまい騙されることがあります。

都合良く解釈する

騙されやすい人は、相手の言葉を自分の都合良く解釈します。

騙されているかもしれないと思っても「あの人に限って騙す筈がない」「あの人が言うのだから正しい」のように解釈してしまいます。

信じたい気持ちが強いほど、無意識に相手の言うことを都合良く解釈してしまいがちです。




騙されないための対処法

半信半疑で話を聞く

うまい話をしてくる人、やたら褒めてくる人の話は、全て鵜呑みにしたり、疑い過ぎるのでもなく半信半疑で聞いてみましょう。

自分が騙される訳がないと思っている人ほど油断しがちです。

少しでも話がおかしいと感じたら「騙されているのかもしれない」という直感を信じて、即決しないようにしてみましょう。

「貸す」でなく「あげる」と思う

人に何かを貸すときは、貸すのでなくその人にあげる気で渡すようにしてみてください。

あげても良いと思える相手に貸すのあれば、返ってこなくても後悔は生まれません。

あげることに抵抗があるなら、その人をまだ信頼できていないことの表れでもあります。

自分が相手をどれだけ信頼しているかが分かるため、助けを求められたら「貸す」でなく「あげても良いか」を考えてみましょう。

お金を渡さない

お金の貸し借りがトラブルになるケースは多いです。

どんなに信頼している相手でも、お金を貸してほしいと言われたときには、なるべく断った方が良いでしょう。

お金を貸してほしいという人は、最初は少額でも、要求してくる金額が段々と高額になっていくからです。

「親しい人でもお金は貸さないようにしている」と最初からきっぱり断る方が、後々のトラブルを避けることにつながります。

相談する

信用して良いか判断が難しいときは、信頼できる身近な人に相談してみましょう。

信用できない相手に質問や相談するのでなく、家族や友人など第三者の意見を聞くことが大切です。

第三者の意見を聞くことで自分では思いつかないメリットやデメリットに気付き、客観的に物事を判断しやすくなります。

色々な人に意見を聞いた上で、自分はどうしたいかを考えてみましょう。

情報収集する

相手の言っていることが信用できないときは、自分で情報収集してみましょう。

信憑性が怪しいときは本やネットで調べるなど、まずは判断材料を集めることが大切です。

情報を得た上で怪しいと思うなら、相手がしつこいときも「こういう理由で信用できないのでお断りします」と断る理由を言いやすくなります。

流されない

相手のペースに乗せられそうになっても、自分が理解できていなければ簡単に同意しないことが大切です。

流されやすい人はすぐに「はい」と答えてしまいがちですが、自分が納得できなければ「いいえ」と断ることも大切です。

迷ったときも「ちょっと待ってください」「考える時間をください」と、自分が理解できるまで同意せず立ち止まりましょう。

自己犠牲しない

人を手助けするときは、自分が助けられる範囲で手助けしましょう。

自己犠牲をしてまで相手を助けるのでなく、無理と感じたことは断ることも大切です。

何でも願いを聞き入れていると、増長して図々しい態度を取るようになる人もいます。

そうした人を寄せ付けないためにも、責任を持てないと感じたときはきっぱり断るようにしてみてください。

権威に流されない

権威性のある人に言われたことを妄信しないことが大切です。

どんな肩書を持っている人でも、常に正しいことを言っている訳ではありません。

例えば病気になったときは「医者が言っていることだから正しい」ではなく、おかしいと感じたときはセカンドオピニオンを受けたり自分の病気について調べてみるなど、納得できる答えを自分で探す意識を持ってみましょう。