余計な一言が多い人が、家族や職場などにいないでしょうか。

余計なことを言っても人から嫌われるのに、なぜ言ってしまうのか疑問に感じることもあると思います。

余計な一言が多い人の心理や直し方、対処法について解説します。

余計な一言が多い人の心理

不満がある

余計な一言が多い人は、何かしら不満を持っている人です。

日頃から抱えている不満が、ストレスを感じたときに余計な一言となって出てしまいます。

例えば喧嘩が始まると今話していることと関係ない、過去のことを持ち出してくる人がいますが、それらは許せないことが不満として心に残っていることの表れです。

お節介

余計な一言が多いと思われるのは、お節介な性格が原因になっていることがあります。

「結婚しないの?」のように他人のプライバシーに関わることを平気で言うので、余計な一言が多いと思われます。

マウントを取りたい

余計な一言が多い人は、マウントを取って自分の心を安定させようとしています。

例えば高い成果を出した人に「あなたにしては良くやった方ね」のように見下す態度を取ってマウントを取る人がいます。

これは相手の成果を過小評価することで、自分のプライドを保とうとする心理がはたらいています。

嫌味として言っている

余計な一言を言う人は、嫌味として言っていることがあります。

気が合わない人や嫉妬している人など、嫌いな人を攻撃するためにわざと言わなくても良いことを言っている場合があります。

普段から悪口を言っているなど、意地悪な人が言うときは嫌味として言っている可能性が高いでしょう。

言わないと気が済まない

自分が思ったことを言わないと気が済まない人は、余計なことも言ってしまうことがあります。

自分の言いたいことを言えれば満足であり、周りがどう思うかを考えずに発言する人です。

ズバズバものを言う人は普段から自己中心的な行動が多く、空気が読めないと思われている傾向があります。

嫌われないと思っている

余計な一言を言えるのは、相手から嫌われるはずがないと思っているからです。

他人には簡単に言えないようなことでも、この人になら言っても嫌われるはずがないと思っているので、平気で必要ないことを言えてしまいます。

一種の甘えですが、親子など距離が近い関係ほど起こりやすいです。

楽しんでいる

余計な一言を言う人は、言われた側の反応を楽しんでいる可能性があります。

からかうつもりで言わなくて良いことを言い、相手が怒ったり困った様子を見せるのを面白がっていると考えられます。

あるいは笑いを取りたくて人のコンプレックスに関わることを言ってしまうなど、相手の気持ちを考えられない人です。

何も考えていない

余計な一言が多い人は、相手がどう思うかを考えないで発言しています。

思ったことをすぐ口に出しているだけで悪気はなく、深い意味はありません。

あるいは相手が傷ついたとしても、自分は正直なことを言っているだけ、正しいことをしていると思っており、それの何が悪いのか理解できない人もいます。

仕返しとして言っている

余計な一言を言う人は、仕返しとしてわざと言っている可能性があります。

自分が余計な一言を無意識に言っており、その仕返しとして言われていることがあります。

嫌味のように言われる場合も過去に自分が相手を傷つけるようなことを言っており、その仕返しとして言われている場合があります。




余計な一言が多いと言われるときの直し方

相手の気持ちを考える

思ったことをすぐ口に出す人は、口に出す前に相手がどう思うかを考えてみましょう。

正しいことを言ったとしても、それが人を傷つけることもあります。

相手の気持ちを考えるのが苦手な人は、「もし自分がこんなことを言われたらどう思うか」と自分に当てはめて考えてみましょう。

話を最後まで聞く

相手の話を遮る癖がある人は、相手の話を最後まで聞くよう意識してみましょう。

話を最後まで聞かないと、早とちりして余計な一言を言ってしまうことがあります。

相手が話し終わるまで話を聞いてから、自分の意見を言うようにしてみてください。

相手のプライベートに立ち入らない

お節介だと言われる人は、相手のプライベートに関わる話は避けるようにしてみましょう。

例えば結婚や出産は、その人の価値観だけでなく、病気やトラウマなど複雑な事情が関係していることもあります。

良かれと思って言ったことが相手の気持ちを傷つけていることもあるので、プライベートに関わる話は避けた方が良いでしょう。

個人的なことを言わない

相手の容姿や名前、年齢など個人的なことについては口にしない方が無難です。

例えば「太ったね」と言うのが失礼なのは一般的に分かるでしょうが、反対に「細くて羨ましい」と言っても、太りたくても太れないので悩んでいることもあります。

自分の主観が、他人にも当てはまる訳ではないことに注意してみましょう。

ストレス解消する

不満があると他人に当たりやすい人は、ストレスを溜めないようにしましょう。

不満から余計な一言が出てしまうと、人間関係のトラブルを生むきっかけになります。

自分の不満から出た一言が相手を傷つけたり、恨みを持たれる原因になることもあります。

無理せず休憩を取る、リラックスできる時間を持つなど、一日の内にストレス解消できる時間を持つようにしてみてください。




余計な一言が多い人への対処法

相手の心理を考える

余計なことを言う人が身近にいるときは、相手の心理を考えてみましょう。

日頃から人の悪口や不満ばかり言っている人であれば「自分が不幸だから人に嫉妬しているんだろう」「暇だから他人のことが気になるんだろう」のように、ある程度予想することができます。

相手の心理が理解できるようになると、他人のことを色々言っていても、それは全てその人の性格や行動、考え方の問題であることが分かるようになります。

反応しない

嫌味で余計な一言を言われると、傷ついたり腹が立ったりすることもあるでしょう。

しかし、それを表に出せば相手の思うツボです。

相手はあなたが傷ついたり怒ったりと反応することで、自分の嫌味が効いていることを実感するので嫌味を言い続けます。

そのため余計な一言を言われても無視したり、受け流すことが大切です。

受け流す

余計な一言を言われても真に受けず、受け流す意識を持ってみましょう。

例えば「太ったね」と言われたら「そうだね。そろそろダイエットしようかな」のように、感情的に受け止めずさらっと受け流す意識を持ってみましょう。

真面目な人や繊細な人ほど傷ついたりイラッとすることもあるでしょうが、他人には余計なことを言う人の性格は変えられません。

つまらない言葉に振り回されるのでなく、相手の言葉に一々反応しない意識を持つようにしてみましょう。

わざと余計なことを言っている場合は何を言っても無駄だと分かると、言わなくなる可能性があります。

注意する

家族や友人など距離の近い相手であれば、注意するのも対処法です。

「そういうことを言っていると人が離れていくよ」「人様のことをあれこれ言うなんて、品がないと思われるよ」のように言ってみましょう。

ただ良くないと言うより、余計なことを言うことで自分にもデメリットがあることを伝えれば、気を付けるようになってくれる可能性があります。

過去を思い返す

嫌味のようなことを言われるときは、過去に嫌味を言われるようなことを自分がしていないか思い返してみましょう。

相手の容姿や性格、プライベートに踏み込む発言をしたことはないでしょうか。

そうした話をした場合、何かが相手の気に障り、仕返しとして言われている可能性があります。

思い当たることがあれば、まずは相手に謝罪することが大切です。

相手が気にしていたのであれば、二度と同じようなことは言わないように気を付けましょう。

気にしていないのであれば、余計な一言が多いのは相手の性格やストレスが原因であると考えられます。

自分の気持ちを言う

何も考えずに余計なことを言う人には、言われたときの気持ちを話してみましょう。

「あなたにこういうことを言われてすごく傷ついた」のように、自分の正直な気持ちを話してみましょう。

相手から言われて、初めて自分が人を傷つけていたことに気付く人もいます。

どういう言葉が人を傷つけるのかを相手に知ってほしいときは、こちらも自分が傷ついたときにそれを伝えるようにしてみましょう。