仕事、趣味など物事が順調に上達していく人もいれば、なかなか上達しない人もいます。
その違いは才能やセンスというより、考え方の違いが関係している場合もあります。
物事が上達しない人の特徴と、上達するための方法や考え方をご紹介します。
物事が上達しない人の特徴
反省しない
物事が上達しない人は、反省しないのが特徴です。
反省しないのは、反省するのが面倒、とにかく続けていれば上達すると思っているなどの理由が考えられます。
反省しないので、何が原因で上達しないのか分からず、同じことを繰り返してしまいがちです。
また、反省しないので優れた人を見ても自分と何が違うのか判別できないので、近くに優秀な人がいても学び取ることができません。
人から学ばない
物事が上達しない人は、他人から学ばないのが特徴です。
上達したいと思ったとき、自分より上手くできている人を参考にすれば、自分で考えるよりも早く上達に近づけます。
上達しない人が人から学ばない理由は、他人から学ぼうとする意欲がない、人の真似をするのが良くないと考えているなどです。やる気がない
物事が上達しないのは、そもそも本人にやる気がない場合もあります。
本気でやる気がない人は継続して練習しない、上手くなるコツばかり探して基礎を怠るなどの特徴があります。
やる気がないと嫌になったときに、継続する気も失せて諦めてしまいやすくもなります。
また「これくらいのレベルに到達すれば充分」「現状維持でいい」のように現状に満足している気持ちがあると、それ以上の上達は難しくなってきます。
人の話を聞き入れない
物事が上達しない人は、人の話を聞かないのが特徴です。
例えば趣味の教室などで、講師から「こうした方が上手くいくよ」とアドバイスされたとします。
このとき上達しない人は、教えてくれる人の話を素直に聞き入れません。プロからの教えでも、気に入らなければ自分のやり方を貫こうとします。
自分よりスキルが高い人のアドバイスを聞き入れないので、上達するのに時間がかかります。
練習不足
物事が上達しないのは、そもそも練習不足が原因の場合もあります。
自分では充分練習していると思っていても、なかなか上達しないときは練習が足りないか、練習の仕方が間違っているのかもしれません。
いくら自信があったとしても、練習方法が間違っていれば上達には時間がかかります。
悲観的・消極的な性格
物事が上達しない人は、悲観的・消極的な性格が特徴です。
悲観的な性格の人は、自分がミスしたときや人から批判的なことを言われると自信を無くし、「自分は才能が無いから駄目なんだ」のように考えることがあります。
また、消極的な人は「上手くならなかったらどうしよう」と始める前から色々考えてしまいます。
まずはやってみようというチャレンジ精神がなく、自分に駄目出しばかりする、すぐ諦めることを考えるなどの特徴があります。
自分の適性を理解していない
物事が上達しない人は、自分がどんなことに向いているか理解していないのが特徴です。
人は自分が好きだと思えることは、努力しようと思わなくても継続できます。
または好きではなくても、続けていて苦にならないことであれば、それも自分に向いている(性質を活かせる)ことであると考えられます。
「努力しなければならない」「頑張らなければならない」のような思いが出てくる物事は、自分にとって向いていないことの可能性があります。学んだだけで行動しない
物事が上達しない人は、学んだだけで行動しないのが特徴です。
例えばピアノが上手くなりたいと思っても、ピアノの弾き方に関する本を読むばかりで、ほとんどピアノを弾かないなら上達まで時間がかかります。
いくら知識があっても、知っていることと、実際にやることは違います。
また、実践が少なければ自分に何ができて、何ができないのか判別ができないため上達に時間がかかります。
物事を上達させるための方法・考え方
まずはやってみる
悲観的・消極的な性格の人は、やりたいことがあればまずは始めてみる意識を持ってみましょう。
「上手くできなかったらどうしよう」と考えるより「上手くできなくても良い」くらいの気軽な気持ちを意識してみてください。
誰でも最初から上手くできることなどありません。
いきなり大きなことを始めようとするより、すぐにできそうなことから始めるのがおすすめです。
例えば習い事であればいきなり入会するのでなく、無料の体験教室に通ってみるなど、気軽にできそうなことから始めてみてください。
アウトプットする
学んだことは学んだだけで満足するのでなく、実践してみましょう。
その分野について色々知っていても、実際に知識を使わないなら宝の持ち腐れです。
実践してみることで、それが自分に向いているかどうか、自分にできないことは何なのかが分かります。目標を決める
練習を続けても上達しないときは、自分にできていること・できていないことを紙に書いてみてください。
上達したいと思っても、漠然と同じことを繰り返すだけでは時間がかかります。
できないことが「どうしたらできるようになるのか」を考えて練習したり、自分ができないことができている人をお手本にするなど、弱点を伸ばす目標を考えてみてください。
自分に向いているか考える
上達したいと思っても、続けることにストレスを感じるなら、別の分野にも目を向けた方が良いかもしれません。
誰でも物事には向き・不向きがあります。自分の得意なこと、不得意なことを考えてみましょう。
不得意なことを伸ばそうとするより、得意なことを伸ばそうとする方が上達は早いです。
今打ち込んでいることを無理に続けるより、一時休憩してから再開する、別の選択肢を考えるなど、判断する時期に来ていると考えてみましょう。
人の話を聞く
誰かに何かを教わるときは、人の話を聞くことを意識してみましょう。
相手のアドバイスが自分には向いていないと思ったとしても、とりあえず言われた通りにやってみることが大切です。
教えてくれる人の話を無視すると、その人からはもう教えてもらえなくなる可能性もあります。
実行してみてから向き・不向きを判断して、自分に合った練習方法を見つけ出しましょう。他人をお手本にする
自分にできないことがあるときは、それができている人をお手本にしてみましょう。
ただがむしゃらに頑張るより、上手い人をお手本にしつつ、自分に合った練習方法を探す方が上達しやすくなります。
人の真似をすることを悪いことだと考える人がいますが、人は赤ちゃんの頃から身近な人の真似をして様々なことを学んでいきます。
100%真似をするとパクリとなってしまいますが、自分に必要なことを、他人をお手本にして学び取るのは悪いことではありません。
また、上手い人に質問することで上達するために必要なことを教えてもらえる場合もあります。
前向きに考える
人から評価されたときは、それが批判的なものであったとしても前向きに捉えてみましょう。
批判が的外れなもの、ただの悪口などであれば聞く必要はありませんが、的確なものであれば、他人から見て自分に足りていない面を教えてくれています。
批判されたと落ち込むより、「自分では気付けないことを知らせてくれた」と考えてみてください。