人と話しているとき、自分の話を遮られて嫌な気分になったことはないでしょうか。

相手の話を遮る人は嫌われやすいので、会話するときには気を付けている人もいるのではと思います。

なぜ不快に思われることが多いのに話を遮ってしまう人がいるのか、心理や対処法について解説します。

人の話を遮る人の特徴

自己主張が強い

人の話を遮る人は自己主張が強く、自分だけ話したがるのが特徴です。

相手の話を聞くより自分の話を聞いてほしい気持ちが強いので、つい話に割り込んでしまいます。

人の話が聞けない

人の話を遮る人は、人の話を集中して聞いていられなかったり、じっとしているのが苦手な人です。

話が長引くほどストレスがたまるので、話を遮って終わらせようとすることがあります。

結論を最後に話す人とは相性が悪く、お互いにイライラしやすいです。

自信家

人の話を遮って自分の意見を話す人は、強い自信を持っています。

自分の方が知識や経験があると思っているので、人が話している途中でも自分の考えを主張します。

自信過剰だと相手の話を聞くときに否定から入ることがあるので、それが相手に不快感を与えてしまうことがあります。

感情的

落ち着いて話すのが苦手な人は、人の話を遮ってしまうことがあります。

相手が話している途中でも、感情が高まるとつい興奮して話し始めてしまう人です。

論理的にというより、感情的に話すタイプに多い特徴です。

人の話を遮る人の心理

自分が正しいと思っている

相手の話を遮って自己主張する場合は、自分の方が正しいと思っているからです。

自分と意見が合わなければ、相手が間違っていると考えるので、否定的に話を遮ってくる場合もあります。

マウントを取りたい

わざと人の話を遮ることで、マウントを取ろうとしている可能性があります。

自分の方が優れているとアピールしたい人、コミュニケーションで主導権を得ようとする人に多い心理です。

相手をライバル視しており、わざと論争を起こして勝ちたいと思っている場合もあります。

劣等感がある

人の話を遮って否定したり、マウントを取るなら、劣等感を持っている可能性があります。

自己主張が強かったり、自慢が多いほど、劣等感を隠そうとしていることもあるからです。

人を見下して自分の価値を上げようとします。

何か話した方が良いと思っている

人の話を遮っているつもりではなく、自分も何か話した方が良いと思っているのかもしれません。

ただ頷いているより何か意見を言った方が良い、早く答える方が良いというように、気遣いし過ぎるタイプにありがちです。

しっかり話を聞いていることをアピールしようとして、話を遮ってしまいます。

忙しい

人の話を遮る人は、ゆっくり話を聞いている余裕がないのかもしれません。

忙しいときでも、冷静に話を聞ける人はなかなかいません。

忙しいので話に集中できない、早く話を終わらせたいと思っているので話を遮ってしまいます。

結論を先に聞きたい

結論や結果を先に知りたい人は、相手が話し終わるのを待っていられないことがあります。

特に結論を最後に話す人だと、待っていられないので話を遮ってしまいがちです。

せっかちな人や忙しい人は、相手の話が長いと「要するに~ということですね」と遮ってまとめることで、話を終わらせたいと思っていることがあります。

間違いが許せない

人の話を遮ってでも間違いを指摘する人は、完璧主義の傾向があります。

間違いをそのままにしておくのが許せない、指摘することが大切と思っているので、話を遮るのが悪いとは思っていません。

忘れてしまうから

相手の話を最後まで聞いていると、自分の話したいことを忘れてしまうので遮ってしまうという可能性もあります。

思いついた意見やアイデアを忘れないうちに言っておきたいと思い、つい話を遮ってしまいます。

早く伝えたいから

色々な意見を出してくるなら、思いついたことを言わずにはいられないのかもしれません。

想像力豊かな人、頭の回転が速い人は、思いついたことはすぐ相手に伝えたい、新しいアイデアで話を広げたいと思っていることがあるためです。

提案しているつもりであって、話を遮っている自覚はない人です。

他人に興味がない

普段から人付き合いを避ける場合は、あまり話したくないので話を遮り、早く終わらせようとしているのかもしれません。

他人の意見に興味がないので、話を遮られた相手の気持ちにも関心がありません。

わざと話を遮って相手をイライラさせ、話しかけてこないようにしている可能性もあります。




話を遮る癖を直したいときの対処法

相手が話し終わるのを待つ

相手が話している途中で言いたいことがあっても、話し終わるまでは待つことを意識してみてください。

すぐに言わないと忘れてしまいそうなら、話を聞きながら思いついたことをメモしておくと良いでしょう。

相手の話が落ち着いたら、今度は自分が話すという順番を意識することが大切です。

話を遮られたくない人もいると知る

人の話を遮る人は、自分が話を遮られたときも何とも思わないのかもしれません。

しかし、相手が話している途中で話し始める人は失礼だと感じたり、自己主張が強いと感じる人もいます。

話を遮られると嫌な気分になる人もいることを意識すると、注意する気持ちを持てるのではと思います。

デメリットを考える

人の話を遮る人は、嫌われる傾向があることを意識するのも対処法です。

  • 話を遮って嫌われてしまうと、自分の話も聞いてもらえなくなる
  • 話を遮るのは失礼だと感じる人とは、論争になりやすい
  • 人の話を聞く力がない、人望がないと思われる

などデメリットが多いことを考えると、直したいという意識を持ちやすくなると思います。

相手の許可を取る

どうしても相手が話している途中に言いたいことがあるなら、いきなり話し始めるより、断りを入れた方が良いでしょう。

「すみません。一点だけ質問してもよろしいでしょうか?」のように、まずは相手に話しても良いか尋ねてみましょう。

初めに相手を気遣う言葉をかけていれば、話を遮られた方も嫌な気持ちになりにくいです。

ただし相手が許してくれたとしても、どうしても話したいことだけに留めておき、一方的に話し過ぎないことが大切です。

人の話を遮る人への対処法

注意する

相手に注意できる関係であれば、「話を遮らないでほしい」とそのまま伝えてみましょう。

話を遮っている自覚がなかったり、遮られると嫌な気分になる人がいることを知らない人もいます。

人に言われなければ分からない人もいるので、自覚がないようであれば注意してみましょう。

自分の気持ちを伝える

話を遮る人は、自分の話を遮られても何とも思わないのかもしれません。

その場合は「話を遮らないでほしい」とだけ注意しても、何が悪いのか理解してくれない可能性があります。

そこで「話を遮られると、興味がないと思われているようで傷つく」のように、自分の気持ちを伝えてみましょう。

自分とは違う感覚を持つ人がいると知ることで、気を付けてくれるようになるかもしれません。

結論から話す

話を遮る人はせっかちな傾向があるので、結論から先に話した方が良いでしょう。

結論までの前置きが長いほど、話を遮られやすくなります。

伝えたい内容もなるべく簡潔に話して、話す時間を短くすると遮られにくくなります。

聞き役に回る

相手が自分の話を遮るとイライラするかもしれませんが、その流れのまま聞き役に回るのもコミュニケーションの一つです。

そして相手が話し終わったときに「あなたの意見を聞いたので、次は私が話しても良いですか?」のように聞いてみましょう。

それで自分が話を遮っていた、自分だけ話し過ぎていたことに相手が気付くこともあります。

人は自分の話を聞いてくれる人の話は聞き入れようと思うので、自分の話を集中して聞いてもらいやすくなります。

文章にする

人の話を遮る癖があり、会話が進まない人には、文章で伝えるのも対処法です。

可能であれば、伝えたいことは文書やメールなどでやり取りして会話の回数を減らしてみましょう。

文章なら話を遮られることもないので、会話よりスムーズに進む場合があります。

反応しない

マウントを取る目的で話を遮ってくるなら、それには反応しないのも対処法です。

マウントを取る人は言い返したところで、更にマウントを取ろうとしてくることがあり、相手にすると面倒なことになります。

相手が話し終えたら「そうなんですか。それで~」のように自分の話に戻り、何事もなかったような態度でいましょう。

マウントが通じない、あしらわれていると分かれば虚しい気分になるだけなので、マウントされにくくなります。