人に好かれたくない、好かれるのが怖いと感じたことはないでしょうか。

人に好かれたいと思う人は多いですが、大勢の人から、あるいは誰からも好かれたくないという気持ちから他人を遠ざける人もいます。

なぜ人から好かれたくないと思うのか、心理や対処法について解説します。

人に好かれたくない心理

トラブルに巻き込まれたくない

好かれたくない人は、人間関係のトラブルに巻き込まれるのを警戒している人です。

人から好かれたり信頼されていると悩み相談をされたり、他人のトラブルの仲介役になってしまうことがあります。

そういう形で頼られることにストレスを感じる人は、面倒に巻き込まれるなら好かれたくないと思っています。

期待されたくない

好かれたくない人は、プレッシャーに弱い場合があります。

他人から期待されると重荷に感じてしまい、本来の能力を発揮するのが難しくなる人は、好かれるのが怖いと感じることがあります。

誰からも関心を持たれていない方が気楽で自由に行動できるので、好かれたくないと思うようになります。

人間関係が面倒

好かれたくない人は、人と関わることが自体が苦手だったり面倒だと感じている人です。

知り合いが多いほど人付き合いが増えるため、自分に関心を持たれたくないと思っています。

また他人を理解しようとすることに時間や労力を使うことに、面倒さを感じている場合もあります。

目立ちたくない

好かれたくない人は、人からちやほやされるのが苦手なのかもしれません。

誰かにえこひいきされたり、持てはやされて目立つのが恥ずかしい気持ちがあるためです。

あるいは特別扱いされると他人の嫉妬を買いそうで嫌だと感じているため、好かれたくないと思っています。

トラウマがある

過去のトラウマから人に好かれたくない場合もあります。

好かれ過ぎて依存された、ストーカーに執着されたなど嫌な思いをしたことがある人です。

二度と同じような思いをしたくないため、一方的に好かれることに恐怖心があります。

プライドが高い

プライドが高い人は、自分以外の存在を下に見ていることがあります。

自分より下だと思っている存在に好かれる必要はない、あるいは好かれても迷惑だと感じるので好かれたくないと思っています。

節約したい

好かれたくない人は、将来のために貯蓄したいと思っている可能性があります。

友人や知り合いが多いほど交際費がかかるため、あまり親しい人を増やしたくないという気持ちがあります。

人に興味がない

好かれたくない人は他人のために時間を潰したり、何かを譲ったりするのが嫌だと感じる人です。

自分の夢や目標に向けてやりたいことがあるなど、信念を持って生活しています。

創造性がある人の場合は、自分の世界に没頭しているので他人に意識が向かなかったり、自分の領域に入ってほしくないので好かれたくないと思います。




人に好かれるのが怖いときの対処法

原因を振り返る

人から好かれるのが怖い理由が分からない場合、過去に原因があると考えられます。

人から無視された、嫌われた、騙されたなど深く傷つけられた過去はないでしょうか。

過去の傷がトラウマになっていると同じ思いをしたくないので、無意識に深い人間関係を築くことを自分から避けるようになることがあります。

原因を思い出し、過去は過去、今は今であることを自覚できるようになると、漠然とした不安や恐怖感は消えていくでしょう。

夢や目標を持つ

人間関係が面倒という人は、夢や目標を作るのがおすすめです。

自分のやりたいことに集中していれば、他人への関心は薄れます。

仕事や勉強が忙しいという理由であれば、関わりたくない人からの誘いも断りやすいです。

また目標に向かって行動していると交流する人が変わり、自分から好きになれる人に出会えることもあるでしょう。

気配を消す・距離を置く

人間関係のトラブルに巻き込まれたくない場合は、なるべく気配を消して過ごすことを意識してみましょう。

目立たない服装にする、必要以上に話さない、大きな物音を立てないなど、あえて存在感を薄くすることは、ときに自分を守ることにつながります。

またトラブルメーカーや依存体質の人からは、なるべく距離を置いておくとトラブルを避けられるでしょう。

自立心が強い人と付き合う

期待されるのが嫌という人は、自立心の強い人といた方が過ごしやすいでしょう。

自立心が強い人は自分のことはなるべく自分でやろうとするので、あまり人に何かを要求することはしません。

依存されたり期待されるのが鬱陶しいと感じるなら、しっかりした性格の人と交友関係を築くことをおすすめします。

期待に応えようとしない

人から好かれるのをプレッシャーに感じる人は、「自分を好いてくれた人の前では良い人でいなければならない」「相手のイメージ通りの自分でいなければならない」のような思い込みを持っていることがあります。

相手の期待通りの自分を演じようと気を遣うので疲れてしまい、人を遠ざけるようになります。

人からの好意や評価は受け取るだけに留めておき、期待に応えなければというように、気を回し過ぎないことが大切です。

自分を受け入れる

「こんな自分が好かれるはずがない」という気持ちがあると、誰かに好かれてもその気持ちを受け取ることが難しくなります。

「完璧な人間はいない」「弱い面があっても良い」のように、自分を好きになれなくても、許す気持ちを持つことが自己肯定感の安定につながります。

自分の欠点を許すのは甘やかすことではなく、自分の、ひいては他人の弱さも受け入れる器のある人間になる意識を持つということです。

受け入れる気持ちを持てるようになると、気分が前向きになり自己肯定感が保たれてくるでしょう。

自分から好きになれる人を探す

人から好かれるのが怖い人は、自分から相手を好きにならないと人間関係を築けないタイプの可能性があります。

「この人とは性格や価値観が合う」のように好意的に思える人がいれば、好かれるのが怖いという気持ちはなくなるかもしれません。

人と関わることを面倒くさがると出会いが減るので、職場や趣味などを通じて色々な人と話し合ってみましょう。