人の意見を聞くときに、きちんと話を聞いてくれる人もいれば、何でも否定から入る人もいます。

いつも否定されると嫌われていると思うかもしれませんが、それは相手の性格や価値観が原因かもしれません。

否定してくる人の心理や対処法について解説します。

否定してくる人の心理

マウントを取りたい

否定してくる人は、マウントを取りたい心理があります。

話の内容は関係なく、自分の方が優れているとアピールしたいので否定します。

普段から自慢が多いなど、自己愛が強い人はマウントを取ろうとしている可能性が高いでしょう。

自分が正しいと思っている

否定してくる人は自信があり、自分の意見が正しいと思っています。

正義感が強い人は、自分の主張こそ正義だと思っているので、他人の話を聞き入れないことがあります。

また博識な人は「自分は誰よりも色々なことを知っている」という自負があるため、自分の意見が優れていると思ってしまいがちです。

相手の意見を否定するというより、自分に従った方が幸せになれるという気持ちがあります。

見下している

否定してくる人は、相手を見下している場合があります。

相手が自分より知識がないと思っていたり、立場が上の存在に従うべきと思っているなど、上下関係で判断しています。

あるいは否定したり、馬鹿にすることで相手を自分より下の存在だと考え、安心感を得ようとしている可能性もあるでしょう。

注目されたい

他人の意見をわざと否定し、自分が注目されるための手段にする人もいます。

例えば大多数が賛成していることに一人だけ否定的なことを言えば、なぜ否定するのか気になるので、注目を集めることができます。

自分の意見を聞いてもらうために、あえて否定的な態度を取る人です。

嫉妬心

頑張る人に否定的な言葉をかけるのは、嫉妬心を持っている人です。

否定的な言葉をかけて、相手のやる気を失わせようとします。

自分が努力できない、実力不足であるなど、自分の問題に目を向けず、他人の足を引っ張ろうとします。

コントロールしたい

否定する人は、相手をコントロールしようとしていることがあります。

相手の意見を否定して言うことを聞かせようとしますが、はっきり否定すると相手の反感を買うことが多いです。

そのため口がうまい人は「それはリスクが高いので、こうした方が良いと思いますよ」のようにはっきり否定せず、より良い提案をする形で自分の意見を言います。

能弁な人に説得されると、自分の考えより正しいように感じてしまうことがあるので注意が必要です。

指摘している

何かを始めようとしている人に「あなたには無理」のように言う人は、指摘のつもりで言っていることがあります。

意地悪で言うのでなく、「実力不足でまだ無理だと思うよ」という客観的なアドバイスとして言います。

ただし嫉妬心やマウントを取りたい気持ちで否定的な言葉をかける人もいるので、その人の人間性で判断することが大切です。

心配性

否定してくる人は、心配性の可能性があります。

心配性な人は用心深いので、不安を解消してからでないと行動に移せません。

行動する前から「それは危ないから駄目」「リスクが高いので無理」など用心するので、否定的な考えを持ってしまいます。

防衛本能

他人からの批判を恐れる人っほど、防衛本能が強くなります。

自分を守るため警戒心が強くなり、自分の意見が正しいと思い、他人に言われることは全て否定するようになります。

自分の意見を強く主張する人ほど、人から否定されるのが怖い、否定される前に自分が否定するなど、攻撃的な態度を取ることがあります。

否定されてきた

否定してくる人は、自分自身も否定されることが多かったのかもしれません。

親から否定的なことを言われて育った、友人や恋人に否定されてきたなど、過去から影響を受けている場合があります。

否定的なことを言われてきたので、何でもネガティブに捉える価値観になっており、他人にも否定的なことしか言えなくなっています。

行動したくない

何かに誘われたときに否定する人は、参加したくない心理があります。

「やりたくない」とはっきり言えない事情があるので、「その方法でどれほどの人が成功したんですか?」「それは難しいと思いますよ」のように否定的な言葉をかけます。

あえてネガティブなことを言って中止させたり、関わらないようにしたいと思っています。

否定ばかりする人の末路

人が離れる

人の話を否定ばかりしていると、次第に話しかけられなくなります。

「あの人に話しても、いつも否定してくるだけ」「一緒にいて楽しくない」など、ネガティブなイメージを持たれるからです。

否定されることが増える

他人を否定ばかりしていると、同じように否定的な考えを持つ人が近くに寄ってきます。

似た者同士が集まるので、お互いに否定しあうような人間関係になるでしょう。

否定しては否定されて口論になる、争いや恨みの絶えないコミュニケーションが増えていきます。

仕事ができないと思われる

職場で否定的なことばかり言う人は、仕事ができないと思われるようになるでしょう。

人の意見やアイデアを否定ばかりする人は、コミュニケーションが一方的、口だけで行動力がない、変化を恐れるなど、良い印象を持たれることはないです。

ネガティブな態度が多いと、やる気がないと思われて疎外されたり、簡単な仕事しか任せてもらえなくなります。

意見を求められる

否定的な意見が多い人でも、発言に一理あるなら、意見を求められるようになる人もいます。

「皆はこう思っているが、あなたはどう思うか」と最終的に相談される立場になることもあります。

全員が正しいと思っていることが、必ず正しい訳ではありません。

周りに流されるのでなく自分の意見を持っている人、良い面だけでなく悪い面にも気付く人として、信頼されることもあります。




否定してくる人への対処法

距離を置く

人は否定ばかりされると自尊心が傷つき、自己肯定感が下がります。

また否定ばかりする人と話しても、ネガティブな意見が多いので、建設的な話はできません。

話し合いにならないと感じたら、なるべく距離を置くようにしてみましょう。

否定してくる人も距離を置かれることで、自分のコミュニケーションの問題に気付くかもしれません。

理由を聞いてみる

「あなたには無理」のような言い方をしてくる人には、なぜ無理だと思うのか理由を聞いてみましょう。

「実力不足だと思う」「考えが甘い」など、理由があるなら言ってくれるでしょう。

何も理由がないときは思いつきで言っているか、嫌味で否定しているだけです。

否定する根拠がないのであれば、相手にせず聞き流した方が良いでしょう。

根拠や熱意を伝える

否定的な人に同意してもらうには、根拠や熱意を示すことが大切です。

論理的な人には統計を示す、人情に厚い人には熱意を伝えるなど、相手によって伝え方を変えてみましょう。

また行動して実際に成果を出すことで、否定していた人も考えを改めてくれることがあります。

聞き流す

誰かに否定されるとイライラしたり、傷つく人もいるでしょうが、その感情に振り回されないようにしましょう。

もし相手が嫌味で否定してくる場合、感情的になるのは相手の思うツボです。

足を引っ張る人は、あなたが怒ったり、悲しんだりして、冷静でいられない状況になるのを望んでいます。

そのため、相手にせず聞き流すことが大切です。

また否定してくる人は周囲から嫌われ、孤立していることがあります。

そうした人の言葉に反応すると、話し相手になってくれると思われ執着されることがあるので、相手にしないようにしましょう。

アドバイスと考える

否定してくる人の意見でも「確かにそうかもしれない」と感じることがあるなら、アドバイスとして聞いてみましょう。

相手は否定しているつもりではなく、心配や忠告として言っている場合があります。

意地悪で言ってくるのか、自分のことを考えて発言してくれているのか、相手の人柄や態度を見て判断することも大切です。