なるべく一人でいた方が心が落ち着く、自由で楽しいと感じることはないでしょうか。
一人でいることに孤独感や寂しさを感じない人は、ソリタリーの気質を持っている可能性があります。
ソリタリーの特徴や心理について解説します。
ソリタリーとは
ソリタリーとは、一人でいることが自然で楽しい、自由と思える気質を持つ人のことです。
多くの人は様々な人と関わることで楽しさを感じると思いますが、ソリタリーは誰かと長時間過ごすことに違和感やストレスを感じてしまいます。
キャラクターに例えるなら、『ムーミン』に登場するスナフキンのような性格の持ち主といえるでしょう。
ソリタリーの気質を持つ人の特徴や、一人でいたいと思う心理について解説します。
ソリタリーの特徴
寂しさを感じない
ソリタリーは、一人でいることに寂しさを感じません。
誰かといないと寂しい、一人は辛いという感覚はなく、誰かといる方が疲労やストレスをを感じます。
交友関係があったとしても、必ずしも必要だとは感じていないのが特徴です。
他人に興味がない
ソリタリーは自分一人でいたいので、他人には関心がありません。
他人の目を気にす人は「いつも一人でいると変な目で見られるかもしれない」のように考えることがありますが、ソリタリーはそういうことを気にしないのが特徴です。
人にどう思われるかも興味がないので、周りの目を気にせず自分の意見を堂々と話します。
好きなものを食べて好きなものを着るというように、自分の気持ちに正直に生きています。
自立している
ソリタリーは経済的・精神的に自立しています。
ソリタリーは誰かと暮らすこと自体に苦痛を感じるため、自立できる年齢になればすぐに一人暮らしする傾向があります。
一人で生活するには依存的だったり、優柔不断ではままならないので、分からないことは自分で勉強し、判断力や決断力も身についています。
多才・多趣味
ソリタリーは一つの分野に秀でているというより、満遍なく適応できる器用さを持っています。
一人でいても問題ないということは、それだけ何でも一人で解決できる能力を持っているということです。
仕事を掛け持ちしていたり、複数の趣味を持つなど、様々な経験から知識を得ていることがあります。
発想力が豊か
ソリタリーは黙々と勉強や作業に集中するなど、一人で物事を考える時間が多いです。
そのため知識や想像力が豊かで、発想力があります。
人の目を気にせず常識では考えられないようなことも実践しますが、決めつけない想像や行動力が新たなものを生み出します。
好奇心旺盛
ソリタリーは好奇心旺盛でやりたいことが多いので、他人に関心が向かないこともあります。
ソリタリーかつ活動的だと、一人で様々なことに挑戦したり、楽しいと思えることは沢山あります。
あれも、これもやってみたいと思うことが日常的に多いからこそ、他人のことを気にしている暇がなくなります。
SNSに関心がない
ソリタリーは人と繋がることに煩わしさを感じるため、SNSには興味がありません。
SNSを使うなら情報発信・収集するためで、それで誰かと仲良くなろうという気がないのが特徴です。
自己肯定感が安定しているので、SNSで他者から評価されたり承認欲求を満たすことに関心がありません。
恋愛・結婚に興味がない
ソリタリーは一人でいることが自然と感じるので、恋愛や結婚にはあまり関心がありません。
もし恋愛や結婚をしたとしても、ベタベタした関係は望まないのが特徴です。
一人の時間を作らないとストレスを感じてしまいます。
個性的
ソリタリーの単独行動を好み、興味のあることを探求する気質は、創造性が必要とされる研究者や芸術家に多い気質です。
見る人によっては天才気質、あるいは変わり者という印象を持たれることもあるでしょう。
モテる
ソリタリーは同性・異性関係なく人を惹きつける魅力を持っていることがあります。
ソリタリーの周りに流されず、自分の意志で行動する姿は尊敬を集めることがあります。
他人の目を気にしないため独創的な感性を持っていることもあり、そこにカリスマ性を感じる人からは憧れを持たれることもあるでしょう。
ソリタリーの心理
一人でいるのが自然
ソリタリーが一人でいたいのは、それが最も自然な状態で、精神的に落ち着くからです。
友人やパートナーが欲しいという不足感はなく、むしろ誰かといる状態に違和感や息苦しさを感じます。
邪魔されたくない
ソリタリーは単独行動を好み、誰かに介入されるのを嫌います。
こだわりが強かったり、気難しいなど完璧主義の場合、更にその傾向は強くなるでしょう。
誰かと一緒にいると思考が混乱したり、やりたいことができないので、邪魔されているようなストレスを感じるからです。
こだわりが強かったり、気難しい性格など完璧主義の場合、更にその傾向は強くなるでしょう。
集中したいときは部屋に閉じこもるなど、一人になれる環境を作って作業に取り組みます。
好きなことをしたいだけ
ソリタリーは自分の好きなことを探求しているので、自然と一人になりやすいです。
ソリタリーは我が道を行くタイプのため、誰かと一緒に何かを成功させようとする気はありません。
自分が興味のあるものだけに目を向けているからこそ、そこに他人の入る余地がなくなります。
時間の無駄だから
ソリタリーが一人で仕事を進める場合、人に頼むために説明する手間さえ面倒と思っている可能性があります。
ソリタリーは人に頼まずとも大抵のことは一人でできてしまい、また人に頼むと思った通りの結果にはならないこともあります。
そうしたリスクを考えれば、優秀な人ほど自分でやる方が確実だと思い、一人で作業を進めようとします。
気遣いができない訳ではない
ソリタリーが人の目を気にしない気質といっても、何でも言いたい放題という訳ではありません。
言って良いことと悪いことは理解しており、わざわざ人間関係のトラブルを起こすような発言はしません。
また人に興味がないといっても、対人恐怖ではないので、話しかけられればきちんと対応します。
ただし好きなものは好き、嫌いなものは嫌いなど正直に言うので、それが冷たいと思われることはあるでしょう。
自分も他人も認めている
ソリタリーは自分で自分を認めているので、人からどう思われるかを気にしません。
誰かに批判されたとしてもそれは相手の考えであり、それを聞き入れるかどうかは自分が決めることと考えます。
また誰が正しくて、間違っているのかと言い争うこともしません。
そのため何を考えているか分からない、風のような捉えどころのない性格と思われることもあるでしょう。
皆同じ人間ではなく、違う意見があるのが自然と考えているからこそ、自分と違う考えを持つ人のことも認められます。
ソリタリーは病気なのか・HSPとの違い
ソリタリーは一人でいることが自然、楽しいと感じる気質のことで、病気ではありません。
またHSP(とても繊細な人)の気質と混同されることがありますが、HSPはその場の雰囲気に左右されたり、気を遣い過ぎて疲れてしまい、一人になりたがるような気質の人です。
それに対し、ソリタリーは他人に関心がないのでその場の雰囲気に関係なく、自分の意見を話します。
誰かといることに生き辛さを感じる点では似ていますが、人の目を気にしないのがソリタリーの特徴です。
ソリタリーに向いていない仕事
ソリタリーで人と関わるのが苦手なら、コミュニケーションやチームワークが必要とされる仕事は苦痛やストレスを感じるでしょう。
好きな時間に働きたいのであれば、時給制のように時間を拘束される仕事もストレスを感じると思います。
サラリーマンとして働くのであれば最低限のコミュニケーションは必要とされるので、基本的に一人で仕事をしたいのであれば、個人事業としてできる仕事が適職となるでしょう。
ソリタリーに向いている仕事
ソリタリーには
- 個人の能力次第で業績を上げられる
- 企画から作業まで一人で行える
- 自分で働く時間を決められる
のような条件の仕事が適職といえるでしょう。
会社員として勤めるなら、歩合制など個人の能力次第で業績を上げられる仕事が続けやすいと考えられます。
また一人がいるのが好きといっても、仕事で人と話すのは苦にならない人もいます。そうした人は会話が必要な仕事も適職といえます。
ソリタリーは一つのものを追求することが得意なため、最初は会社員勤務でも、いずれは個人事業主となれるようなスキルが身に着く仕事がおすすめです。
ソリタリーに向いている仕事の例 |
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会話力がある |
営業・販売/講師/カウンセラー/アドバイザー/バーテンダー/ゲーム実況者/占い師 |
調査・分析、管理が得意 |
商品企画・開発/マーケティング/ネットショップ運営/設備清掃・管理/品質管理/自然保護・観測/研究者/学者/探偵 |
機器操作、修理が得意・仕組みに関心がある |
運転士/整備士/ドライバー/リペアマン/エンジニア/プログラマー/プロゲーマー |
表現力がある |
映像・動画制作/YouTuber/美容・ファッション/芸術家/職人/ミュージシャン/ダンサー/デザイナー/コーディネーター/建築士/調理師/パティシエ/ライター/作家/マジシャン |