ライバルを作る、他人を悪者にしようとするなど、敵を作らないと生きていけない人が身近にいないでしょうか。
また敵を作るつもりがなくても、なぜか周囲を敵に回してしまう人もいます。
なぜ他人と敵対するのか、敵を作る人の特徴や心理について解説します。
敵を作る人の特徴
負けず嫌い
他人に勝ちたい気持ちが強いと、敵対心を抱きやすくなります。
自分より幸せそうな人や、優れている人がいることが許せないので、対抗心から相手を敵視してしまいます。
被害者意識がある
敵を作る人は、自分が被害者のように振る舞うことで相手を悪者にしようとします。
自分が悪いことをしても、他人が悪いという方に話を持っていこうとします。
相手を悪者にすることで自分は正しいと主張したり、自分の味方を作ろうとします。
好き嫌いが激しい
好き嫌いが激しいと、少しでも気に入らないことがあれば相手を嫌うので敵視する人が増えます。
あからさまに嫌っている態度を出す人ほど、相手からも嫌われたり避けられるでしょう。
また人の悪い面ばかり見る人も、自分以外は全員敵であるような被害妄想に陥ることがあります。
悪口・噂話をする
敵を作る人は嫌いな人やライバルの悪口を言う、噂を流すことで相手の評価を下げようとします。
敵を不幸にするためなら手段は選びません。
相手を不利に追い込もうとしますが、悪口を言えば言うほど自分の評価を貶めていることに気付かない人です。
我慢する
敵を作る人は、嫌なことがあっても我慢することが多いです。
言いたいことがあっても言わないので「なぜ自分ばかり我慢しなければならない」という不満がたまっていきます。
そして自分にストレスを溜めさせる人を嫌い、自分の敵だと思うようになります。
見返りを求める
敵を作る人は、人に親切にしても見返りを求めます。
損得勘定して見返りが得られそうな人だけに親切にする人です。
しかし相手が恩返ししてくれなかったときに「~してやったのに」と恨みを抱き、相手を敵視してしまいます。
敵視される人の特徴
否定的
他人の意見を否定ばかりする人は敵を作ります。
自分の基準で判断し、意見が合わない人は敵、間違っていると否定すれば人間関係は上手くいきません。
自分の意見を否定されれば不快に思うので、相手からも敵視されるようになります。
責任転嫁する
自分のミスを認めない、言い訳が多い人は敵を作ります。
自分の評価を下げたくないので人のせいにしていれば恨みを買い、周囲を敵に回します。
差別意識がある
敵を作る人は性別や出身、容姿、年齢などに偏見を持っています。
差別感情を隠していたとしても、偏見を持っている人はふとした発言や態度に表れるので、そこから周囲の反感を買うことがあります。
また自分だけ特別であるように自慢したり見栄を張る人も、嫉妬されて叩かれたり、足を引っ張られることがあります。
他人に厳しい
敵を作る人は、他人の失敗を許せません。
相手の事情を理解する気もなく責める、説明しようとしても言い訳するなと言うなど、相手の立場に立てない人です。
他人の悪いところを指摘するだけでフォローしない、自分の失敗は水に流すなど、自分のことばかり考えている人ほど周囲から嫌われるようになります。
人の話を聞かない
自分だけ話して人の話を聞かない人、自分の悪いところを指摘されても聞き入れない人は嫌われやすいです。
相手の意見を尊重しないので他人から話しかけられなくなったり、無視されるようになります。
感謝しない
人の親切を当たり前のように思っている人は、人からも感謝されなくなります。
親切にされたことを忘れる、助けてもらってもお礼を言わないなど、感謝のない態度から嫌われるようになります。
心を開かない
人嫌いの人や他人に興味がない人は、敵視されてしまうことがあります。
最低限のコミュニケーションも取らず、不愛想でいれば態度が悪いと思う人もいます。
感じが悪い人として、知らない間に周囲から嫌われてしまうことがあります。
敵を作る人の心理
出世したい
敵を作るのは、出世欲の強さと関係していることがあります。
ライバルを作り、相手に勝ちたいという気持ちを原動力にしています。
目標がないと行動できない人、一人で物事に打ち込めない人、負けず嫌いな人に多い心理です。
コントロールしたい
敵を作る人は、誰か一人を皆の敵とすることで、他人を団結させようとすることがあります。
ネガティブな人間関係では、誰か一人を悪者とすることで、他の人間が団結力を強めることがあります。
意図的に人間関係をコントロールするために敵を作る人です。
自分に満足していない
敵を作る人は、今の自分に満足していないことがあります。
自分自身にコンプレックスがあると、それを刺激する人に敵対心を抱いてしまいます。
生活に不満があると幸せそうな人に嫉妬したり、不満を紛らわすために八つ当たりして他人に悪意をぶつけます。
相手の気持ちを考えていない
敵を作るつもりがなくても周りから敵視されてしまう人は、相手の気持ちを考えない発言が多いです。
自分なら言われたくないことを人に言ってしまうので、周囲に敵を作ってしまいます。
自己中心的に考えているため、なぜ自分が人から嫌われてしまうのか気付けません。
気を引きたい
精神的に未熟な人は、あえて過激な発言や行動をすることで注目を集めようとすることがあります。
それが反感を買い、周囲から敵視されてしまいます。
かまってちゃんは寂しいので気を引きたい、承認欲求が強い人はとにかく注目されたい、有名になりたいという気持ちから批判されるようなことをしてしまいます。
自己防衛
敵を作る人は、最初からそういう性格だったのではなく、誰かから敵視されたことがあるのかもしれません。
特に優秀な人や幸せそうな人は、ネガティブな人達から嫉妬されることもあります。
誰かに悪口を言われたり、嫌がらせをされて人間不信になり、自分以外は敵だと思い込んでいる可能性があります。
敵を作らない習慣・コミュニケーションの取り方
感謝する
小さなことでも親切にしてもらったならお礼を伝えるなど、感謝できる人は敵を作りません。
「ありがとう」と身の周りの人に伝える習慣を意識してみてください。
自分が言われたり、されたら嫌なことはしないなど、他人を思いやることも感謝の一つです。
人の話を聞く
自分の話をきちんと聞いてくれる人に、悪い印象を持つ人はいません。
相手の意見が自分と合わなくても、最後まで聞いてみましょう。
自分の話ばかりするのでなく、相手にも話す時間を譲るコミュニケーションが大切です。
自分の話ばかりしない
自慢する人は嫉妬されたり、自分だけ特別であるような話し方から反感を買うことがあります。
また自慢するつもりがなくても、自分のことばかり話していると自慢だと思われてしまうこともあります。
自分の話だけでなく、相手に質問して話を振ることも大切です。
自由時間を持つ
我慢していることが多いほど、自分の置かれた環境や周囲の人に不満を持つようになります。
真面目で責任感が強い人ほど我慢しますが、我慢も行き過ぎれば自己犠牲です。
いつも自分を抑えるのではなく、自由時間を作る習慣を持ってみましょう。
時にはやりたくないことを断ったり、人に頼んでみるなど、何でも自分でやろうとせず無理しない範囲にするのが大切です。
親切にしてもらったことを思い出す
自分が人にしてきたことばかり覚えていると、見返りを求めやすくなります。
自分が人に親切にしてもらったことも思い出してみましょう。
自分も色々な人に助けられてきたことを思えば、皆に良くしてもらった分、自分も助けたいという気持ちが生まれると思います。
必要なコミュニケーションは取る
人嫌いだったり、他人に興味がなくても最低限の会話は大切です。
無理に人と関わろうとする必要はありませんが、あからさまに避けたり、あまり話さないようにしていると反感を買うことがあります。
話しかけられたら面倒くさがらずに、きちんと対応する意識を持ってみましょう。
被害者意識をやめる
悪いことが起きたときに、相手だけが悪いと思えば被害者意識が生まれ、敵だと思うようになります。
人は自分は悪くないと思いたがるものですが、人のせいにしても、また同じようなことが起きれば同じ目に遭い、別の誰かを敵視するだけです。
そうして、出会う人が敵だらけであるような不幸感から抜け出せなくなります。
自分にも見落としや油断はなかったか、思い返す意識を持ってみましょう。