揚げ足を取る人とは、些細なことまで間違いを指摘するような人のことです。
なぜ嫌われるようなことをわざわざするのか、揚げ足を取る人の気持ちが理解できないこともあると思います。
揚げ足を取る人の心理や対処法について解説します。
揚げ足を取る人の特徴
ネガティブ
揚げ足を取るのは、物事の悪い面ばかり見たり、悪いように考える人です。
どれほど良いところがあっても、ほんの少しでも悪いところがあれば、そちらに注目するので揚げ足を取るように思われます。
プライドが高い
揚げ足を取る人はプライドが高く、自分がいつでも正しいと思っています。
自分の主張を他人に曲げられたくないので、揚げ足を取ってでも相手を言い負かせようとします。
言い訳が多い
揚げ足を取る人は言い訳が多く、「はい」「すみません」のような素直な返事ができません。
人の話を素直に聞き入れず「でも」「だって」のように反論したり、揚げ足を取って自分を正当化しようとします。
正義感が強い
正義感が強い人は、間違っていると感じたことをそのままにできないので、少しでもおかしいと感じたことは指摘します。
それが揚げ足を取っている、口うるさく感じられてしまうことがあります。
人間関係が悪い
普段から誰にでも揚げ足を取っているなら、周囲から良い印象は持たれていないでしょう。
- 細かいことまで指摘するので口うるさい、嫌味っぽい
- 少しでも悪いところがあると、それにばかり注目する
- 完璧主義、潔癖な性格で変わり者
など、面倒な人という印象を持たれやすいです。
揚げ足を取る人の心理
自分を正当化したい
揚げ足を取る人は、自分の考えが間違っていると思いたくない人です。
「自分が間違っている=負け、恥をかく」のような勝負感覚で物事を判断しています。
そのため揚げ足を取って相手が間違っていると言い、自分が正しいと主張します。
普段から人の話を聞き入れない、自己主張が強い人はその可能性が高いでしょう。
マウンティング
自分が一番でいないと気が済まない人は、揚げ足を取ることがあります。
自分より優秀な人に揚げ足を取って、自分の方が優れた考えを持っていると示しそうとします。
自信がない
揚げ足を取る人は、自信がないので他人のミスばかり指摘します。
周囲の人のミスを責めて評価を下げ、自分の方が優れているように示そうとします。
普段から自分と他人を比べることが多く、劣等感を抱えています。
保身のため
自分より目下の存在に揚げ足を取る場合は、保身の可能性があります。
後輩が自分より優れている場合、細かいことを指摘して否定し、自分の方が優れていると主張したいのかもしれません。
あるいは後輩がミスしたときに責任を取りたくないので、ミスがないか細かく確認している場合もあります。
寂しがり屋
揚げ足を取る人は、わざとどうでも良いことで揚げ足を取り、相手を苛立たせて自分の話し相手になってもらおうとします。
コミュニケーションの取り方が分からない人は、わざと煽るようなことを言って人の気を引こうとすることがあります。
ストレス発散
自分に不満があると、揚げ足を取る人もいます。
八つ当たりのためにわざと細かいことを指摘したり、揚げ足を取って馬鹿にするなど、自分のストレスを他人にぶつけるために揚げ足を取ります。
完璧主義
揚げ足を取るつもりはなく、完璧主義の可能性もあります。
完璧主義者は何事も完璧でないと気が済まないので、少しでも気に入らないところがあると指摘します。
些細なことまで指摘されると、揚げ足を取られているように感じることがあります。
他人を信用していない
揚げ足を取る人は、他人を信用していない可能性があります。
人の話を疑心暗鬼で聞いているので、少しでも疑わしいことがあるとその部分を指摘します。
本人は揚げ足を取るつもりがなくても、細かく指摘していると揚げ足を取っていると思われてしまうことがあります。
遠回しに否定している
揚げ足を取るつもりはなく、相手の意見をはっきり「あなたは間違っている」と言うとトラブルになるので、遠回しに否定していることがあります。
些細なことを指摘することで、相手の意見に賛同できないと遠回しに伝えようとしている可能性があります。
揚げ足を取る人への対処法
話を聞いてみる
揚げ足を取られているように感じても、相手はそのつもりでないこともあります。
話を聞いてみて、思い当たることがあれば揚げ足のつもりではないとも考えられます。
揚げ足を取られているように聞こえても、最後まで話は聞いてみましょう。
相手の性格を知る
お互いの考え方が合わないので、揚げ足を取られているように感じる場合があります。
話が合わないときは、相手の性格や価値観を知ることが大切です。
相手が大切にしていることを尊重しつつ話すことで、意見を受け入れてもらいやすくなります。
話し合う
こちらの意見に不満があるので、揚げ足を取ることで遠回しに否定しているのかもしれません。
相手の意見も聞いてみて、お互い納得できるまで話し合ってみましょう。
指摘されそうなところは、予め代案を考えておくのも良いでしょう。
自分の気持ちを伝える
「揚げ足を取られているようで嫌」だという気持ちを相手に伝えてみましょう。
揚げ足を取るつもりがないのであれば、そう思われていたのかと気付くきっかけになるでしょう。
言われた方の気持ちが分かれば、言い方に気を付けてくれるかもしれません。
話に乗らない
誰かの評価を下げようとしたり、立場が弱い人に揚げ足を取る人は誰からも信用されなくなります。
自分で自分の価値を下げている人なので、可哀想な人と思って相手にしないことが大切です。
構ってほしいのでわざと揚げ足を取る人も、反応すれば話し相手になってくれると思われるので、関わりたくないときは聞き流して相手にしないようにしましょう。
感謝する
嫌がらせのつもりで揚げ足を取ってくる人には、お礼を言ってみましょう。
些細なことで指摘されるとストレスを感じると思いますが、腹を立てれば相手の思うつぼです。
「勉強になりました」「ありがとうございます」のようにお礼を言い、何を言っても無駄という態度を示しましょう。
ネガティブな人にはポジティブな対応をすることで、相手も毒気を抜かれるか、思った通りの反応がないので何も言わなくなるでしょう。
ポジティブな態度を取り続けていれば、相手の方から苦手意識を感じて離れてくれるかもしれません。
距離を置く
友人などプライベートな関係の場合、距離を置くことも考えてみましょう。
普段からこちらの話を否定してきたり、揚げ足を取ってくる場合はフレネミーの可能性があります。
話し合って分かり合えないようであれば、しばらく会わないで様子を見てみましょう。
確認作業を忘れない
仕事では、揚げ足を取られないようミスを減らすことが大切です。
不十分なところやミスがあるほど指摘されるので、疑問に思うところは前もって質問しておくか、確認作業を忘れないようにしましょう。
相談する
職場で上司から揚げ足を取られたように感じても、思い当たることがあるなら聞き入れることも必要です。
ただし指摘が的外れであったり、必要ない細かなやり直しをさせられる場合は、上司より上役の人に相談してみましょう。
的外れな指摘ばかりする人は、仕事の重要な部分とそうでない部分が理解できない、他人を信用できず部下のやり方に任せられない、自分が責任を取りたくないなど、指導する立場には向かない人です。
上司の指導が原因で業務に遅れが出ていることを伝えてみましょう。