強欲な人は、いくら欲しいものを手に入れても満足できない人です。

欲の強さから欲しいものを独り占めしたり、人のものも奪い取るなど、人間関係のトラブルを起こす存在でもあります。

なぜ強欲な人になるのか、心理や対処法について解説します。

強欲な人の特徴

独り占めする

強欲な人は、良いものを独り占めします。

食べ物を独り占めする、業績を独り占めする、好きな人を束縛するなど、自分だけのものにしようとします。

人と幸せを共有する気持ちのない人です。

権力に執着する

強欲な人は権力や地位を求めます。

権力があれば行使できる権限が増え、自分の思うようにできると思うからです。

強欲な人が権力を持った場合、自分の利益になるようなことに力を使うようになります。

お金にうるさい

強欲な人は人からお金を取ること、何かを買ってもらうことばかり考えています。

自分はお金を持っていても払わない、1円でも損するのを嫌うなど、お金を使うことを嫌います。

人のものを欲しがる

強欲な人は、人の洋服やアクセサリーなど持ち物を羨ましがり、「ちょうだい」と要求してくることがあります。

目に付いた欲しいものは、人の持ち物でも自分のものにしようとします。

買い占めする

強欲な人は商品を買い占めします。

人気商品を買い占めする、買い占めて高額転売するなど、制限がなければ買い占めてしまいます。

自分の都合だけを考えているので、他に欲しい人がいてもお構いなしに独り占めします。

いらない物を渡してくる

強欲な人は、自分のいらない物を渡してくることがあります。

いらない物を渡してくるのは、いらない物を手元に置いておきたくないのもありますが、見返りを求めているからです。

自分が良いと思った物を人にあげるのでなく、いらない物を渡して見返りが欲しいと思うところに強欲さが表れています。

強欲な人の心理

損したくない

強欲な人は、何よりも損することを嫌います。

他人が損することに関心はありませんが、自分が損をすれば、少しのことでもイライラするなど神経質な面を持っています。

承認欲求が強い

強欲な人は注目されたい、認められたい気持ちが強い人です。

承認欲求が強いと人気者を独り占めしようとしたり、業績を独り占めしようとするなど、人から注目・評価されるようなものに執着します。

被害者意識が強い

強欲な人は被害者意識を持っている傾向があります。

被害者意識が強いと、自分ばかり嫌な思いをしたり、損していると考えがちです。

自分だけ不幸なのは不公平だと思い、他人よりもたくさん手に入れようとしたり、人のものを奪おうとすることがあります。

負けず嫌い

負けず嫌いな性格が、欲深さと関係していることがあります。

負けず嫌いな人は自分と他人を比較し、負けたくない気持ちから人より良いものを得ようとします。

自分の方が優れているというマウントを取りたいために、強欲になってしまうことがあります。

支配欲が強い

他人への執着心が強い人は、支配欲のある人です。

好きな人を自分だけのものにしたいと思っていたり、他人を自分の思ったようにコントロールしたいと思っています。

他人が自分の思ったように行動してくれないとイライラするタイプの人です。

自信がない

強欲さには、自信のなさが表れていることがあります。

欲しいものを集め続けたり、人のものまで欲しがるのは、自分には何もないと思っている心の表れです。

自分が空っぽのように感じて満たされないので、外から何かを得ることで心を満たそうとします。

恐怖心がある

強欲な人は過去に大切なものを失ったのかもしれません。

大切な友人や恋人、宝物などを失い、それがトラウマになっている可能性があります。

もう二度と同じような思いをしたくない気持ちが、強欲として表れることがあります。

我慢の反動

強欲な人は、今まで欲しいものをずっと我慢していた可能性があります。

子供の頃に親からお菓子や漫画、ゲームなどを禁止されていた人は、大人になると禁止されていたものに執着することがあります。

欲しかったものが自分で手に入れられるようになると、我慢していたストレスの反動で、欲しかったものを際限なく求めてしまいます。




強欲な人の末路

孤立する

強欲な人は次第に孤立していきます。

自分が得することだけを考えているため、一緒にいると何かを奪われたり、利用されると思われるからです。

損することはないかもしれませんが、人の縁は失います。

心が貧しいと思われる

何でも独り占めする人は、心が貧しいと思われます。

「全部私のもの」と独占するのは、幼稚で品性がない人だと軽蔑されるでしょう。

人に分け与えることをしないため、人からも与えられなくなります。

意地汚いと思われる

他人の金品を欲しがる場合、ケチなのか、買うお金がないほど貧乏なのかと思われます。

同じものを買える金額を持っているのにもらおうとする、自分で貯金して買おうとしないなどの態度は、図々しいと思われるでしょう。

意地汚い人だと思われ、嫌われる原因になります。

身を滅ぼす

強欲さに歯止めが利かないと、身を滅ぼす原因になります。

自分の欲を満たすことばかり考えていると、理性が働かなくなり、いつの間にか犯罪に手を染めてしまう人もいます。

強欲さは良い方に活かせば向上心ともなりますが、悪い方に向かえば自分や他人を不幸にします。

不幸感が続く

強欲な人は足るを知ることがないため、どれだけ欲しいものを得ても満足しません。

目の前の欲に振り回されている間は、心が飢え続けている状態です。

今の自分にあるものに感謝する心がないため、自分の人生に不満や空虚感を抱き続けることになります。

欲深い人への対処法

損得勘定で接する

強欲な人は自分が得することだけを考えているため、こちらも損得勘定で接してみましょう。

何かを頼まれたり要求されたときは、必ずその対価を要求します。

相手が納得しなければ引き受けなければ良いので、強欲な人から搾取されずに済みます。

大切な物を見せない

強欲な人には、大切な物は見せないことが大切です。

見せると「欲しいからちょうだい」「売ってほしい」などと言われる可能性があります。

強欲な人の場合、断っても盗まれる可能性があるので、大切な物は絶対に見せないようにしましょう。

貸し借りはしない

強欲な人とお金や物の貸し借りはしない方が賢明です。

強欲な人は自己中心的なため、お金を貸せば返ってこない、借りれば利子を請求される可能性があります。

面倒なことになるので、何かを貸してほしいと言われてもきっぱり断った方が良いでしょう。

どうしても貸し借りが必要な場合は、事前にお互いが納得できる約束を結ぶことが大切です。

物を貰わない

強欲な人からは、なるべく物は貰わない方が良いでしょう。見返りを期待されることがあるからです。

お返しをしないと、不満や陰口を言われる可能性もあります。

「お気持ちだけいただきます」のように言い、受け取らないことでトラブルを避けられます。

注意する

強欲な人の態度が目に余るときは、注意するのも対処法です。

「独り占めしないで、他の人にも分けたらどうですか」「周りの人の気持ちも考えてください」など、自己中心的になっていることを伝えてみましょう。

強欲な人は我が強いので態度を変えないかもしれませんが、注意してくる人には警戒心を抱くので、面倒な人と思われれば距離を置いてくれる可能性があります。

自分の意見を言う

強欲な人に気を遣い過ぎると、意思のない人と思われて、支配してこようとすることがあります。

そのため支配欲の強い人には、自分の意見を言うか、従わないことが大切です。

支配欲の強い人にとって、自分の意思で行動する人はコントロールしにくい存在です。

支配欲の強い人の苦手なタイプになることで、支配されずに距離を置くことができます。

距離を置く

強欲な人とは、なるべく距離を置いた方が良いでしょう。

強欲な人は欲しいものであれば、人のものでも奪おうとします。

また自己中心的なため非常識な行動を取ることがあり、一緒にいると恥ずかしい思いをする場合もあります。

品性や思いやりがない人のため、一緒にいると不幸になる人です。

悪縁となるような人とは、大切なものを奪われる前に、自分から離れた方が良いでしょう。