家族や職場など、身近にため息をつく人がいないでしょうか。
ため息が多い、わざとらしいため息をつくなど、日常的にため息をつかれるとストレスを感じることもあると思います。
なぜ人前でため息をつくのか、心理や対処法について解説します。
ため息をつく人の心理
ストレス解消
ため息をつく人は、それがストレス解消になっています。
ため息は悪いものと考えられがちですが、自律神経のバランスを整えるなど、体調を回復させるために起こる作用です。
ため息の多い人ほど、強いストレスを抱えている可能性があります。
わざとやっている
人前でため息をつく場合は、わざとやっている可能性があります。
誰かに対して不満など伝えたいことがあり、それを言葉で説明したくない人は、わざとらしくため息をつくことがあります。
わざとらしいため息は嫌味に感じるため、ため息をつかれた方もストレスを感じます。
面倒くさい
面倒くさいと感じたときにため息をつく人もいます。
仕事や家事でやりたくなくても自分がやるしかないなど、うんざりした気持ちがため息として出ます。
かまってちゃん
ため息をつく人は、心配されたいのでため息をついている可能性があります。
ため息をつくことで「どうしたの?」「疲れているの?」と声を掛けてもらいたいのかもしれません。
かまってちゃんな性格で、わざとらしいため息をつく場合はその可能性が高いでしょう。
責任を感じている
ため息をつく人は、自分に責任を感じていることがあります。
何かに失敗して「どうしてあんなことをしたんだろう」と悔やんだり、腹立たしく思う気持ちがため息として出ることがあります。
呆れている
呆れて何も言えなくなると、ため息をつく人もいます。
あまりに馬鹿らしいことに言葉もなくなり、信じられないという気持ちから思わずため息がこぼれます。
また何度も失敗を繰り返す人にうんざりするなど、怒りを超えて呆れを感じるときにため息をつく人もいます。
悩みを抱えている
ため息をつく人は、何か悩みを抱えている可能性があります。
人には言えない悩みを抱えているなど、言葉で言い表せない気持ちがため息として出てしまいます。
また、長期間悩みを抱えており、その疲れやストレスからついため息が出てしまうこともあります。
感動している
感動したときにため息が出る人もいます。
何かに心が引き付けられたときに感嘆し、思わずため息が出る人です。
好奇心旺盛、感受性が豊かなど感動しやすい人は、その分ため息が増えることがあります。
無意識
ため息をつく人は、それが癖になっており、無意識にやっていることがあります。
作業を一段落終えるとため息をつくなど癖としてやっている、無意識にリラックスしようとしているなどです。
ただし癖としてため息をつかれると、身近な人はストレスに感じることがあります。
ため息が不快に感じる理由
うるさいから
他人のため息が不快なのは、うるさいと感じるからです。
たまにため息をつくほどでは気にならないかもしれませんが、わざとらしいため息、何度もため息をつくなど、しつこく感じるものは不快を感じる人もいます。
八つ当たりされているように感じるから
ため息が不快なのは、無言で八つ当たりされているように感じるからです。
例えばイライラしている人にため息をつかれると、ネガティブな感情をまき散らされているように感じ、その場の雰囲気も暗くイライラしたものになります。
縁起が悪いと思うから
日本には「ため息をつくと幸せが逃げる」という考えがあるため、ため息をつくことに対して悪いイメージがあります。
そのため、ため息をつく人を見ると縁起が悪いと不快になると考えられます。
ため息をつくこと自体は、体のバランスを整えるため健康的なものです。
「幸せが逃げる」とは医学的なことは関係なく、ため息をつくと周りの人が不快になる→人(幸せ)が離れていくという意味合いがあるのかもしれません。
他人のため息が不快に感じるときの対処法
ため息をついていることに気付かせる
ため息をつく人は無意識にやっていることがあります。
「いつもため息をついていますけど、どうしたんですか」のように言ってみましょう。
無意識の人は、人から言われることでため息をついていることに気付きます。
何度か指摘することで「うるさいと思われているかも」と思い、気を付けてくれるかもしれません。
休んでもらう
ため息をつくのは疲れがたまっているサインでもあります。
ため息をつく人がいたら休憩してもらう、休暇を取ってもらうなど、休んでもらうことを考えてみましょう。
また、ため息が多い場合は呼吸器系の病気や、うつの前兆などの可能性もあります。
具合が悪そうであれば、一度病院で診てもらった方が良いのではと声を掛けてみましょう。
反応しない
人の気を引くためにわざとため息をつく人には、反応しないのが対処法です。
気にかけて声を掛けると、ため息をつけば構ってもらえる、自分の気持ちを察してもらえると思われる可能性があります。
言いたいことがあれば言葉で説明するまで、相手にしない方が良いでしょう。
気になると伝える
ため息が気になるときは、気になると率直に伝えるのも対処法です。
「ため息をつかれると気が滅入る」「雰囲気が暗くなるのでやめてほしい」など、なぜため息が嫌なのか理由を言ってみましょう。
あるいは「ため息ではなく深呼吸してもらえませんか」など、ため息をつかない方法を提案すると気を付けてくれるかもしれません。
自分の意識を変える
ため息をつく様子が変わらないようであれば、自分の意識を変えるように考えてみましょう。
ため息が嫌なのは、ため息をつくことに悪いイメージがあるからです。
ため息は体調をリフレッシュするためのもの、気合を入れるためにやっていること、のように前向きな意味で捉えるようにしてみましょう。
自分と関連付けない
他人のため息が気になる人は、自分に向けてため息をつかれていると感じているのでイライラすることがあります。
しかし、ため息をつく人は何か悩みを抱えている、呼吸器の疾患を持っているなど、個人的な理由でため息をついていることもあります。
周りの人の態度を何でも自分と関連付けないように意識してみましょう。