正義感がある人といえば、真面目で曲がったことを嫌う性格のイメージがあるのではないでしょうか。

しかし正義感が強過ぎると、かえってトラブルを招く原因になることもあります。

正義感が強い人の特徴や対処法などを解説します。

正義感が強い人の特徴

ルールを守る

正義感が強い人は常識やルールを守る真面目な人です。

時間、約束、規則を守り、公平であるよう意識しています。

自分が気を付けるだけでなく、ルールを破る人に厳しく注意することがあります。

自信がある

正義感が強い人は、自分の考え方に間違いはないと自信を持っている人です。

堂々と自分の意見を主張できるので、正義感が強いと思われます。

ただし過信すると自分の考えだけが正しいと思い込んでしまうことがあります。

自己主張する

正義感が強い人は自分の意見をしっかり持っている人です。

周りの雰囲気に流されず、自分の主張を通そうとします。

間違った考えだと思えば、自分より立場が上の人にも反対したり、忠告できます。

責任感がある

正義感が強い人は、責任転嫁して自分だけ逃げようとすることはしません。

チームワークが必要なことで失敗したときも、周りのせいにするのでなく自分の責任だと背負い込んでしまうことがあります。

弱者に優しい

正義感が強い人は社会的弱者には優しい傾向があります。

困っている人を見ると放っておけない面倒見の良さがある人です。

誰かのために行動できる思いやりがあり、ときには自己犠牲してでも人を助けようとします。

嘘が苦手

正義感が強い人は嘘がつけません。

嘘が嫌いで、自分が正しいと思ったことを貫き通します。

嘘をつこうとしても、真面目ではっきりした性格のため、ぎこちない態度になってしまいます。

トラウマがある

正義感が強い人は、過去にトラウマを抱えている場合があります。

例えば犯罪被害に遭った人は、犯罪者は絶対に許さないと心に刻んでいるので正義感が強くなります。

また自分に似た被害者を哀れむ気持ちがあり、被害が増えないよう活動する人もいます。

気が強い

正義感が強い人は気も強い傾向があります。

周囲の雰囲気に流されたり、批判されて黙っているのでは、自分の意見を主張できません。

たとえ論争になったとしても、信念があるため簡単に引き下がることはしない人です。

正義感が強い人を苦手に感じる理由

自己中心的

悪い意味で正義感が強い人は自己中心的です。

人の話を聞き入れず、「こうすればみんな幸せになれる」と自分だけで考えた理想を周りにも押し付けます。

独裁的な人や、支配的な人に多い傾向があります。

口うるさく感じる

正義感が強い人は真面目でルールを守る人です。

そのため時間やルールを少しでも破る人には、厳しく注意することがあります。

神経質な人だと細かいことまで指摘してくるので、うるさいと思われてしまうことがあります。

争いの原因になる

正義感とは良いもののように思われがちですが、善悪で区別する白黒思考に陥っていることがあります。

そのため正義感が強いと、自分と意見が合わない人を敵だと思い込む危険性もあります。

敵と感じた人の考えは全て否定するなど、争いを生むトラブルメーカーになることがあり注意が必要です。

価値観を押し付けてくる

正義感が強い人は、自分の価値観を押し付けてくることがあります。

例えば仕事に対する意識が高いと「職場には始業時間の30分前にいること」のようなマイルールを他人にも強要してくるような人です。

自分にとっての正しさを他人に押し付けると、モラハラ・パワハラに発展する可能性があります。

冗談やサプライズが通じない

正義感が強い人との会話は堅苦しく感じることがあります。

冗談で言ったことも「ふざけるな」と怒られるなど、辛辣な態度ばかり取られるとどう関われば良いか分からなくなる人もいます。

空気が読めない、または怖い人だと苦手意識を感じてしまう人からは距離を置かれてしまうでしょう。

正義中毒に陥っている

本当に正義感が強いのでなく、正義中毒に陥っているだけの人もいます。

正義中毒とは洗脳されている人のようなもので、自分が正しいと思った価値観以外は認めない人です。

あるいは正義感を振りかざして自分が優位であるように示そうとしたり、ストレス解消するなど、偽りの正義感に依存するタイプもいます。

その人の態度を見れば自分のための正義感でしかないと分かってくるので、次第に誰からも信用されなくなります。




正義感が強過ぎる人への対処法

話を聞く

正義感が強い人の主張が受け入れられなくても、話は聞いてみましょう。

「それは間違っている」と真っ向から否定すると言い争いになります。

話を聞いていれば、なぜそこまで強い主張になるのか、事情が分かることもあります。

どんなに極端な意見でも、まずは話し終わるまで聞いてみる姿勢が大切です。

理由を聞く

正義感が強い人の考えが理解できないときは、なぜそういう考えを持つようになったのか理由を聞いてみましょう。

正義感が強く主張を曲げない人ほど、何かしらの理由があるはずです。

相手の事情を知ることで、なぜ自分が正しいと主張するのか理由が分かるでしょう。

距離を置く

正義感が強い人は自分が正しいと思っているので、自分の主張を変えることは少ないです。

対抗すると論争になり、人間関係が悪化する原因になります。

また極端な考えを持っている場合、人格・発達障害の性質を持っている可能性もあります。

付き合い切れないと感じたときは適当に受け流したり、なるべく関わらないようにしてみましょう。

価値観の押し付けはやめてほしいと言う

自分の正義感を押し付けてくる場合は、やめて欲しいと言うのも対処法です。

自分が正しいと思っていることは、他の人にも正しいとは限らないことを伝えてみましょう。

立場や環境の違いなど同意できない事情を説明すれば、正義感が強い人も考えを改めてくれる可能性があります。

相談する

職場でマイルールを押し付けてくる人がいるときは、上司など信頼できる人に相談してみましょう。

就業規則にないことまで強要してくる場合、パワハラになる可能性があります。

またマイルールを押し付ける人は、あなただけでなく他の人にも強要している可能性が高いです。

正義感が強い人の意見を押し付けられて自分が(皆が)困っていることを、報告することも大切です。