いつも忙しそうで落ち着きがない人がいると、なぜそこまで急ぐのか疑問に感じたことはないでしょうか。
生き急ぐ人は何となく急いでいるのではなく、目的があって急いでいる場合もあります。
生き急ぐ人とはどのような人なのか、特徴や心理について解説します。
生き急ぐ人の特徴
せっかち
生き急ぐ人はせっかちで、日頃から忙しく動き回っています。
物事が順調に進まないと気が済まず、待たされることが嫌いです。
早口、早歩き、早食いなど、いつも余裕がなさそうに行動します。
結果重視
生き急ぐ人は過程より結果を重視する傾向があります。
話すときは結論を先に述べ、話を聞くときも結論を先に知りたいと考えます。
だらだらと長い話をするのも聞くのも嫌いで、分かりやすく簡潔にまとめようとします。
落ち着きがない
生き急ぐ人は、ゆっくり過ごすことができません。
じっとしているのが苦手だったり、やりたいことがたくさんあって時間が足りないと思っており、何かしら行動しています。
何かに追われるように急いでいるので、落ち着きがないと思われます。
真面目
生き急ぐ人は、何となく生きることができない人です。
自分の人生について真剣に考えているので、「あれも、これもやらなければならない」と考えてやることが増えてしまいます。
全部やるためには時間が足らないと思うので、急いで行動します。
努力家
生き急ぐ人は自分に様々な課題を与える人です。
一つの道を極めたいと思っていたり、様々な特技を覚えたいと思っています。
そのためには怠けている時間はないと思っているので、生き急ぐようになります。
向上心が強い
生き急ぐ人は現状に満足せず、更に高みを目指したい人です。
向上心が強いほど難易度の高いものに挑戦しますが、達成までには時間がかかります。
できる・できないと悩んでいても何も進まないので、即行動に移します。
感情的・情熱家
生き急ぐ人は頭で色々考えるよりも、やってみたいことがあればすぐその世界に飛び込むことができます。
それは好奇心旺盛だったり、何かを成し遂げたいと思う熱意があるからです。
「考えていても何が起こるか分からないので、まずはやってみよう」と心のままに行動できる人です。
将来の話が多い
生き急ぐ人は過去や今より、将来について話す傾向があります。
将来の自分はこうなりたいという理想があり、早く実現させたい気持ちがあるので忙しく行動します。
または老後は働きたくないので今沢山働いておくなど、不安から先を見据えて行動している場合もあります。
時間に厳しい
生き急ぐ人は予定が遅れることを嫌います。
遅れた時間が無駄、遅れた分を取り戻さなければならないなど、遅れることに強いストレスを感じるためです。
時間を有効に使おうとマルチタスクで作業したり、普段から予定時間より早く仕事をするなど、人より先に行動しています。
合理的
生き急ぐ人は自覚がなく、ただ合理的に行動しているだけの場合もあります。
日頃から効率よく動くことを意識していると、無駄のない行動が取れるようになります。
素早く物事を終わらせるため、他人からは生き急いでいるように見えることがあります。
生き急ぐ人の心理・原因
早く実現化したい
生き急ぐ人は、自分の夢や目標を早く達成したいと考えています。
一刻も早く望んだ人生を歩みたい、人生を充実させたいと思う気持ちが強いので休まず行動できます。
極めたい
生き急ぐ人は自分が取り組んでいることを極めたいと思っています。
簡単に体得できないものであるほど、時間を無駄にしている余裕はないと思うので真剣になれます。
承認欲求が強い
生き急ぐ人は周りから評価されたい気持ちが強い可能性があります。
「人から認められるには、誰よりも努力しなければならない」と思うのが生き急ぐ原因です。
忙しそうな姿を見せることで、頑張っていると思われたい気持ちもあるのかもしれません。
人生は短いと思っている
生き急ぐ人は、自分の夢や目標を叶えるためには時間が足りないと感じています。
あるいは身近な人の死に直面し、「人生はある日突然終わってしまうものだ」と意識している場合もあります。
時間がないと思うと「今これをやっておかないと間に合わない」と焦る気持ちが生まれます。
将来が不安
生き急ぐ人が真面目な性格の場合は、将来に強い不安があるのかもしれません。
早くお金を稼がないと心配、若いうちにやっておかないと取り返しがつかないなどの不安から、急いで行動しなければならないと思う人もいます。
集中できない
生き急ぐ人は急いでいるのでなく、一つのことに集中できないのかもしれません。
じっくり取り組むのが苦手で、あれこれ手をつける様がせわしなく見えることがあります。
飽きっぽい性格の場合は、その可能性が高いでしょう。
自信がない
生き急ぐ人は行動的で自信があるように見えるかもしれませんが、実は自信がない人もいます。
「自分は能力がないので、人一倍頑張らないと結果を出せない」と思い、急いでいる場合もあります。
何もしないのが嫌い
生き急ぐ人は何もしないのは怠けていると思うような、ネガティブな気持ちを持っていることがあります。
一つでも多くのことを体験した方が良いと思っているので、のんびり過ごすことができません。
ライバルに勝ちたい
生き急ぐ人は競争相手がいることがあります。
ライバルに勝ちたい、相手も努力しているのだから、自分も頑張ろうという対抗心が、生き急ぐ態度となっています。
生き急ぐことのデメリット
過程を楽しめない
生き急ぐ人は結果を重視する傾向がありますが、結果だけにこだわると、過程を楽しむ心を忘れがちです。
結果重視の価値観は成功したときは良いかもしれませんが、失敗したときは全て無駄になったと自暴自棄になってしまう危険があります。
また過程を軽視して自分が何をしたのかを覚えていないと、失敗したときに何が良くなかったのか、振り返ることができません。
今に目を向けることができない
生き急ぐ人は将来を見据えて動く傾向がありますが、今の時間を大切にできなくなることがあります。
目先の忙しさに捉われていると、いつの間にか大事なものを失うことがあるので注意が必要です。
例えば仕事に集中し過ぎて家族や恋人など、親しい人と心が離れてしまうことがあります。
視野が狭くなる
生き急ぐ人はすぐに成功したい気持ちが強いですが、急ぐと視野は狭まります。
その場で思いついたことをやってみるのも悪くはないですが、立ち止まって考えた方がより良い提案が浮かぶこともあります。
失敗しやすい
生き急ぐ人は、興味のあることはすぐ行動に移すので成功を掴みやすいです。
ただし行動力が高い分、計画性がないのでトラブルが起きる、確認作業を忘れるなど、ミスが増えることがあります。
また結婚や就職など大きな選択をするとき、よく考えず決めると大きな後悔をする可能性があります。
責任感がないと思われる
生き急ぐ人は様々なことに挑戦しますが、中途半端に終わらせると責任感がない、飽きっぽいと思われます。
向いていないことをやめるとしても、やると決めた段階までは終わらせるなど、区切りの良いところまでは続けた方が良いでしょう。
区切り良く終わらせると、たとえ挫折したことでも、もう一度やり直したいと思ったときに、どこから始めれば良いか分かりやすくなります。
不健康の原因になる
生き急ぐ人は休憩しない、食事をとらない、睡眠時間を削るなど、仕事中毒になりやすい面を持っています。
本人は自覚がないことも多く、限界を超えて倒れるまで気づかない、うつ病になっているなど、心身が潰れるまで頑張り続けてしまいます。
孤立する
生き急ぐ人は自分のやりたいことを優先して周りが見えていないことがあります。
急いでいるので人の話を聞き入れない、途中で話を遮るなど、自己中心的な態度から人が離れてしまうことがあります。
のんびり過ごしている人に、何もしないのは時間の無駄だと価値観を押し付けてしまうと嫌われてしまう原因になります。
生き急ぐことのメリット
成功しやすい
生き急ぐ人は物事を何となくやるのでなく、真剣に取り組むので成功しやすいです。
忙しくいので周囲を気にすることなく、自分のやりたいことに集中できます。
やりたいことがあればすぐ挑戦する、人一倍頑張るなど行動力があることも成功につながります。
先延ばししない
生き急ぐ人は思い立ったらすぐ行動し、先延ばしにしません。
先延ばしにする人は「明日やる」と言ってそのままやらずに忘れてしまうことがありますが、生き急ぐ人は「やりたいことは今やらないと遅い」と考えるので、すぐに実践します。
自己分析できる
生き急ぐ人は実践を通して自己分析ができます。
何事も頭で考えているだけでなく、実際に行動してみないと分からないことも多いです。
生き急ぐ人はとりあえず何でもやってみるので、自分の向き・不向きなことが分かります。
失敗を引きずらない
生き急ぐ人は失敗しても立ち止まりません。
早く夢や目標を叶えたいと思っているので、失敗を引きずる時間はないと考えます。
失敗したなら別の方法を考えてやってみるなど、自分で試行錯誤しながら行動できます。
後悔が残らない
生き急ぐ人は自分のやりたいことをすぐ実践します。
そのため「あれをやっておけば良かった」と後悔することが少ないです。
難しそうなことでもまずやってみて、自分には無理だと思えば、すぐ別のことに切り替えることができます。
評価されやすい
生き急ぐ人は行動的なため、評価されやすいです。
失敗したとしても、とにかくやってみるという前向きな姿勢が評価されます。
真面目に頑張っていることが周囲に伝われば、助けを得られたり、信頼されるでしょう。