思ったことをそのまま口に出してしまう、何事も継続できない、食べ過ぎてしまうなど、我慢することが苦手と感じたことはないでしょうか。

自制心がない行動は後悔する原因になり、改善したいと思っている人もいるでしょう。

自制心がない人の特徴や、自制心を鍛える方法について解説します。

自制心がない人の特徴

感情的

自制心がない人は衝動的で、その場で感じたことをすぐ言葉や態度に出します。

そのため後先考えずに行動して失敗する、失礼なことを言ってしまい怒られるなど、後悔することが多いです。

裏表がない素直な性格と好意的に思われるか、空気が読めない性格と思われてしまうこともあります。

自己中心的

自制心がない人は、ルールやマナーより自分の感情を優先するタイプです。

やらなければならないことも、やりたくなければサボったり、人に押し付けようとすることがあります。

普段から自分の都合ばかりで、他人への思いやりがない傾向があります。

気分屋

自制心がない人は気分屋で、その日によって考えが変わります。

今日やろうと思っていたことも、気乗りしなければ明日やろうと後回しにしてしまいます。

あるいは継続しようとしても忍耐力がないので、三日坊主になりやすいです。

集中できない

自制心がない人は集中力が低く、長時間作業は苦手です。

注意力が散漫で、気になったことに手当たり次第に手を付けます。

興味を持つものにすぐ挑戦できるのは強みでもありますが、コツコツ努力できない、計画性がないと思われてしまう原因でもあります。

面倒くさがり

自制心がない人は何事も面倒くさがります。

規則正しい生活を送るのも面倒、何かを継続するのも面倒というように、締まりのない生活をしています。

面倒くさがるのは性格的なものだけでなく、疲労やストレスで無気力になり、ズボラに見えることもあります。

約束を守らない

自制心がない人は遅刻する、予定を忘れるなど約束が守れません。

「少しくらい遅れても良いだろう」「謝れば許してもらえるだろう」という気の緩みがあり、約束を破ってしまいます。

約束破りを繰り返していると、信頼されなくなり人が離れる原因にもなります。

私生活が荒れている

自制心がない人は自分の欲求に正直です。

常識やマナーを守る気はなく、自分の都合や感情を優先します。

浮気や不倫を繰り返す、お金の管理ができず散財するなど、私生活が荒れていても自制しようという気持ちが起こりません。

話を聞かない・言い訳が多い

自制心がない人は、人に注意されても聞き入れず、言い訳が多いです。

自分が悪いと分かっていたとしても、言い訳して自己弁護しようとします。

あるいは最初から反省する気がないので責任転嫁しようとするなど、自分に甘いです。

自己中心的なので忠告されても聞き入れず、逆切れする場合もあります。

栄養管理していない

自制心のなさは食事にも表れます。

お菓子や油物など体に悪いものばかり食べる、とにかく食べたいだけ食べるなど、健康に気を遣いません。

加工食品ばかり食べると、栄養が偏るため精神不安定になり、自制心を保つのが難しくなります。

また食べ過ぎて食べ疲れを起こすと、全ての物事が面倒になり、だらしない生活習慣になってしまうことがあります。

ストレスがある

自制心がないのはストレスが関係していることがあります。

心に余裕のない状態で自分を抑えることは、誰でも難しいことです。

疲れから無気力でだらしなくなったり、ストレスの反動で暴飲暴食、爆買いなどをしてしまう人もいます。

自制心がないのは病気?

自制心がなさ過ぎる場合は、依存症や障害が関係している可能性があります。

金しても買い物をやめられない、お酒やギャンブルがやめられない、一日中スマホを手放せないなどの症状は、依存症になっていると考えられます。

また発達障害は一つのことに集中できない、興味を持ったこと以外はやらない、衝動的で計画性がないなどの特徴があり、自制心がないと思われる原因になります。




自制心を鍛える方法

後のことを考える

衝動的な行動で後悔することが多い人は、一度立ち止まってみましょう。

例えば衝動買いしそうになったときは「これを買ってもお金の余裕があるか」「どうしても必要なものなのか」など、よく考えてみると後悔を防げます。

相手の気持ちを考える

思ったことをそのまま言ってしまう、思い通りにならないと人前でもイライラしてしまう場合は、周囲の気持ちも考えてみましょう。

「こういうことを言えば相手がどう思うか」「自分がイライラした態度を取ったら周りがどう思うか」など、自分本位にならない視点が大切です。

無駄な物を置かない

集中したいときは、スマホやゲーム、お菓子など邪魔になるものを置かないようにしましょう。

自制心がない人ほど、集中力を妨げるものがあるとそちらに気が向いてしまいます。

視界に入らないようにする、別の部屋に置くなど、簡単に取れない場所に置いておきましょう。

やりたいことを決める

最初から難易度の高いことをやろうとするより、数分でできるような簡単なことから始めてみましょう。

例えば筋トレを一日五分だけやるなど、短時間ですぐできるものの方が続けやすいです。

同じことを続けていると次第に物足りないと思うようになり、ステップアップすることができます。

高い目標を決める

自制心を持つには、目標を高くするのも対処法です。

例えば無駄遣いする癖があるなら、何か高い物を買うと決めていると、貯金する意識が高まるでしょう。

「今我慢すれば、もっと良いものが手に入る」と思えば、自制する気持ちが生まれやすいです。

規則正しい生活を送る

不規則な生活は自律神経の乱れに関係するため、自制心を保つのは難しくなります。

就寝時間を決めて夜更かししない、栄養を考えた食事をするなど、健康的な生活を意識してみましょう。

食習慣を整える

食習慣が乱れている場合、低血糖症の可能性があり注意が必要です。

現代の食品は糖質を含むものが多いですが、過剰摂取すると血糖値を下げるホルモンが過剰分泌され低血糖症を起こします。

低血糖症は集中力低下、忘れっぽくなる、神経過敏、不眠、恐怖症などあらゆる不調の原因になります。

また低血糖状態が続くと、血糖値を上げるためにアドレナリンが分泌され、攻撃的になることもあります。

気分の浮き沈みが激しく集中できない場合は、糖質を避けて食生活を見直すことも大切です。

我慢し過ぎない

自制心がなくなるのは、日頃から我慢し過ぎているのが原因かもしれません。

例えばダイエットしようとして極端に食べない生活を送れば、その反動で過食に走ってしまうこともあります。

過度に我慢するのでなく、何事も程々にしてストレスを溜めない習慣が大切です。

ストレス解消法を見つける

ストレスがある状態で自分を律するのは難しいため、休む時間も必要です。

特に忍耐力がある人は普段から我慢することが多く、気付かない内にストレスが蓄積していることがあります。

忙しくても一日一時間は自由時間を作る、休日に楽しめる趣味を持つなど、ストレス解消できる習慣を持つことも意識してみましょう。