あなたの身近に毒舌な人はいないでしょうか。
毒舌というと悪いイメージがあるかもしれませんが、毒舌で嫌われる人もいれば、毒舌なのに好かれる人もいます。
毒舌を吐く人の心理や、好き嫌いに分かれる原因について解説します。
毒舌とは?
毒舌な人とは、辛辣な皮肉や悪口を言う人のことです。日常的に毒を吐く人は毒舌家とも言います。
毒舌な人は包み隠さずものを言いますが、それが好かれることもあれば、嫌われる原因になることもあります。
毒舌な人はなぜはっきり発言できるのか、性格の特徴や心理について解説します。
毒舌な人の特徴
正直者
毒舌な人は正直者で、思ったことをそのまま言います。
良いことも悪いこともはっきり言うので、状況によっては毒舌だと思われることがあります。
普段から喜怒哀楽もはっきりしているなど、自分の気持ちを隠さない人です。
素直・天然
素直、天然な人は自覚なく毒舌になっていることがあります。
素直な人は子供のような純心で物事を見ており、はっきり核心を突いたことを言うので毒舌に聞こえることがあります。
また天然な人は人と違った視点でものを言うことがあるため、それが毒舌だと思われてしまうことがあります。
話好き
毒舌な人は、そもそも人と話すのが好きです。
人と接することが好きで、毒舌をコミュニケーションの手段として使っています。
特にブラックジョークや皮肉を好む人は毒舌だと思われます。
愚痴や悪口が多い
毒舌な人は、普段から愚痴や悪口を話していることがあります。
人や物事の悪い面ばかり見ており、愚痴や悪口を言って楽しんだり暇潰ししています。
ただ、愚痴や悪口ばかり言っていると人が離れていくので、毒舌やユーモアを交えて話を面白くしようとします。
家族も毒舌
毒舌な人は、家族にも毒舌な人がいる場合があります。
特に親が毒舌であると、親は子を見て育つため、親と同じような話し方になっていることがあります。
自覚がなく毒舌になっているので、指摘されないと気付かない人もいます。
毒舌な人の心理
自信過剰
毒舌な人は自分の発言を過信しています。
自分の発言は間違いないと思っており、それが相手を傷つけることだとしても、間違っていなければ言っても良いと考えている人です。
一種の正義中毒であるとも言えるでしょう。
良いことだと思っている
毒舌な人は、自分が毒舌であることを肯定的に捉えています。
正直な意見を言うのは正しいこと、毒舌トークは面白いのように、毒舌であることを悪いと思っていません。
元は毒舌でなくても、毒舌で話し上手な人に憧れて真似している人もいます。
面白いと思っている
毒舌を言う人は性格ではなく、毒舌になりたいと思って言っている場合があります。
おそらく毒舌で人気を集めている身近な人や、芸能人の真似をしている人です。
毒舌で面白い人と思われたい、人から好かれたいなどの気持ちがあり、わざと毒を吐いています。
素直になれない
素直にものを言えないことで毒舌だと思われていることがあります。
プライドの高さ、皮肉屋であるなど、何らかの原因で素直になれず毒を吐いてしまう人です。
八つ当たり
毒舌な人は、八つ当たりとして毒を吐くことがあります。
イライラしていると身近な人に嫌味を言う、幸せそうな人の悪口を言うなどでストレス解消する人です。
満たされない気持ちが毒舌となって表れます。
悪気はない
悪気がなく毒舌になってしまう人もいます。
いつも正直に話すなど、状況を考えないことで毒舌だと思われてしまう人もいれば、育ってきた環境で無意識に毒舌になる人もいます。
毒舌で誰かを傷つけようとする意図はなく、ただ自分の思ったことを話しているだけで、言い方が毒舌になっている人です。
毒舌でも好かれる人
信頼されている
毒舌でも好かれる人は、周囲の信頼を得ている人です。
普段から毒舌でも困っている人がいれば助けるなど、周囲に気配りができています。
信頼されていると「毒舌でも根は優しい」「ふざけて言っているだけ」など、悪意がないと解釈されやすいです。
相手の気持ちを考えている
毒舌でも好かれる人は、たとえ毒舌でも相手を傷つけることは言わないよう配慮しています。
人の容姿や性格を否定するようなことは言わないなど、言って良いことと悪いことの区別ができる人です。
優しい
毒舌で好かれる人は、毒舌でも根は優しい性格の人です。
毒舌であってもそれが相手を思っての指摘であるなど、相手を傷つけようとする気持ちがありません。
また毒舌なのに面倒見が良いなど、そのギャップが好かれる場合もあります。
そういうキャラだと思われている
毒舌で好かれる人は、毒舌キャラとして認められている人です。
天然だけど毒舌、知的で毒舌のようにキャラクター性があり、「そういう人だから」という風に周囲から受け入れられている人です。
毒舌でもキャラクター性があると、面白い人として好かれる場合があります。
共感性が高い
毒舌でも好かれる人は、共感性が高い人です。
毒舌でも物事の本質を見抜き、それを的確に指摘してくれる人は周囲の信頼を得ていきます。
また皆が言いにくいことをはっきり代弁してくれるなど、毒舌という個性を自分だけでなく周りのためにも活かせる人です。
毒舌で嫌われる人
信頼されていない
毒舌で嫌われる人は、周囲の信頼を得ていない人です。
信頼していない人やよく知らない人に毒を吐かれても、それが毒舌であるかどうか、言われた方は判別ができません。
例えば普段から人に対して思いやりがない、文句ばかり言っているなど、そうした人が毒を吐いたつもりでも、それは悪口に聞こえてしまいます。
相手の気持ちを考えない
毒舌で嫌われる人は相手の気持ちを考えず、傷つくようなことも平気で言う人です。
自分の言いたいことを言えれば満足だったり、自分が正しいことをしていると思っているなど、自分の気持ちだけで毒を吐く人は嫌われます。
言い方がきつい
毒舌で嫌われるのは言い方がきつい人です。
正しいことを言っているとしても、「そんな言い方をしなくても良いのに…」と思われるようなきつい言い方をしてしまいます。
そのため「あの人は間違ったことは言わないが、思いやりがない」と思われて嫌われてしまいます。
悪意がある
毒舌で嫌われるのは、悪意があって毒舌を言う人です。
遠回しな嫌味として毒を吐くなど、毒舌を自分の怒りや不満をぶつける手段として使っています。
毒舌で相手を傷つけることを繰り返せば、次第に人が離れていきます。
毒舌を直す方法
相手の気持ちを考える
毒舌だと人から指摘される人は、無意識に毒舌になっていると考えられます。
他人について話すときは、思ったことをすぐ口に出さず「自分がこういう言い方をされたらどう思うか」を意識してみましょう。
「自分だったら人からこんなことは言われたくない」「こんな言い方をされたくない」と思うことは、言わないように気を付けましょう。
相手の個性を否定しない
相手の容姿や名前など、個性について言うのは避けましょう。
軽い気持ちで言ったつもりが、相手を深く傷つけることもあります。
毒舌やユーモアは言い方を間違えれば信頼を失うものなので、特に相手の個性について言うのは避けた方が賢明です。
謝罪する
自分の毒舌で他人を傷つけたときはすぐに謝罪しましょう。
たとえ正しいことを言ったとしても、それで相手との信頼関係が崩れてしまうこともあります。
後から自分の発言を思い返して言い過ぎたと思ったときも、謝ることが大切です。そうした日頃の気配りが人との信頼に関わってきます。
言い方に気を付ける
毒舌で相手を責めるような、きつい言い方は避けるようにしましょう。
きつい言い方は人から嫌われたり、相手の怒りを買うこともあります。
言いたいことは提案するように話してみる、相手の話も聞くなど、きついイメージを持たれるようなコミュニケーションを避けるようにしてみてください。
認める
毒舌を直すことが難しい場合は、日頃から周りの人を認める意識を持ってみましょう。
普段から周囲の人を認めている人と、悪口ばかり言っている人が毒を吐くのでは、印象が大きく違います。
相手の良いところを褒める、人前で否定的なことを言わないなど、ポジティブな態度が大切です。
毒舌な人への対処法
真に受けない
毒舌な人に何か言われても、真に受けないことが大切です。
毒を吐く人はただ自分の思ったことを言っているだけで、深い意味はないこともあります。
また悪意があったとしても、それはその人が抱えている心の問題から毒を吐いているだけです。可哀想な人だと思って相手にしないようにしましょう。
真に受けやすい人ほど相手の言葉を深刻に受け止めてしまいがちですが、毒を吐く人はそういう性格なのだと受け流す意識を持ってみましょう。
指摘する
毒舌な人は相手を不快にさせていることに気付いていない人もいます。
そうした人には「そういう言い方はやめてほしい」のように言ってみましょう。
相手から指摘されることで、自分の言い方が人を不快にさせていることに気付く人もいます。
やめてほしいということで、相手もあなたがどんなことを言われたら嫌な気持ちになるのか理解することができます。
受け入れない
毒舌が面白いと思っている人には、反応しないことで拒否する姿勢を示しましょう。
笑ってくれる人がいるので、わざと毒を吐く人もいます。
リアクションを取らない、顔をしかめるなど、「つまらない」という態度を取ると、あなたの前では毒舌を控えてくれる可能性があります。
言い返す
失礼なことを毒舌で言われた場合は、言い返すのも対処法です。
暴力はいけませんが、「人のことを言えるほどあなたは立派なんですか?」のように言うなど、何か言われたら相手のことも指摘してみましょう。
毒を吐くと面倒くさいことになる相手と思わせれば、余計なことを話しかけなくなるなど、相手から距離を置いてくれる可能性があります。