色々と相談に乗ってくれたり、困っていたら手助けしてくれたりと、身近に優しく親切な人がいると心強いと思います。
そうした包容力のある人は、気が大らかで信頼されやすく、自分もそうありたいと思う人も多いようです。
包容力のある人にはどんな特徴があるのか、また、包容力のある人になるための方法について解説します。
包容力のある人とは?
包容力のある人とは、相手を受け入れようとする気持ちを持つ人のことです。
心が広く、他人を責めたり怒ったりすることが少ないので、人から信頼されやすく、落ち着いた人物に見られることが多いようです。
包容力のある人にはどのような特徴があるのか、詳しく解説します。
包容力のある人の特徴
固定観念に縛られない
固定観念が強い人ほど、自分と考えが合わない人に出会ったときに、相手を批判したり、否定するようになります。
固定観念とは「普通は~」「~するべき」のような、自分の中にある思い込みのことです。
包容力のある人は、自分のこだわりで相手を判断せず、相手の事情も考えながらコミュニケーションを取ろうとします。
洞察力がある
包容力のある人は、相手の雰囲気や言葉などから事情を察することができるので、「細やかな気遣いができる人」「何も言わなくても察してくれる人」と思われやすい特徴があります。
ただ、相手の気持ちを考えて行動できるのは良いことですが、依存的な性格の人に関わると執着されやすいデメリットもあります。
人の話を最後まで聞く
人から相談事をされたとき、相手が話している途中に「こうした方が良いと思う」「それは違うんじゃないの?」と口を挟むと、相手はそれ以上話しにくくなってしまいます。
包容力のある人は相手の話を最後まで聞き、その上で相手からアドバイスを求められた場合に自分の考えを伝えます。
また相談する人は、ただ誰かに話を聞いてもらうだけで安心することもあるので、最後まで話を聞いてくれる人は「自分を受け入れてくれる人」「一緒にいるだけで安心する人」と思われ、信頼されやすくなります。
落ち着いている
包容力のある人は、起こった物事や相手の状態を、否定せずそのまま受け入れようとします。
あるがままを見ようとするので、トラブルが起こっても冷静に対処できたり、相手を受け入れようとする姿勢から、人と喧嘩することはあまりありません。
そうした大らかで落ち着いた対応ができる人がいると、「この人がいれば心強い」と周囲は安心感を感じやすくなります。
辛いときに支えてくれる
包容力のある人は、失敗を否定せず励まそうとしてくれたり、ただ側にいてくれたり、一緒に問題を解決しようとサポートしてくれたりと、相手の弱いところも受け入れようとします。
相手に好かれたくて相手を助ける人もいるでしょうが、本当に包容力のある人は、相手に好かれようとしてやるのでなく、悲しんでいる人や苦しんでいる人がいると放っておけない正義感、愛情から人を支えようとします。
器が大きい
包容力のある人は、小さなことにいちいち文句を言ったり、怒ったりしません。
例えばトラブルが起こったときは、事実を受け止めて一人でぐっと堪える人もいますが、冷静な人であれば、怒ったり我慢する前に、自分はこの先どうすれば良いのか解決策を考えようとします。
また、どうしても許せないことが起こったとしても、黙って相手から距離を置いたり、冷静に怒っていることについて話すなど、大きな揉め事にするのでなく穏便に済ませようとします。
信頼されている・愛されている
初対面の人に厳しくしたり、人見知りで警戒しがちな人は、相手もどう対応して良いか分からず、会話がぎこちなくなることがあります。
包容力のある人のように、相手を受け入れようとする人は、相手も心を開きやすく、接していると気楽で落ち着き、コミュニケーションが取りやすい特徴があります。
「相手を受け入れる=相手を信頼している」のが伝わるので、相手も安心し、お互いに信頼関係を築きやすくなります。
包容力のある人になるための方法
相手の話をよく聞く・気持ちを考える
固定観念がたくさんある人ほど、相手を自分の価値観に当てはめて判断しがちです。
ですが、相手はあなたではないので、あなたの固定観念を押し付けても、それは受け入れられません。人は何かを強制されると、息苦しさやストレスを感じるからです。
もし、自分も他人から「~しなさい」のように言われたら、不快に感じると思います。
自分の気持ちで話す前に、まずは相手の話をよく聞き、相手の気持ちを考えられれば、自然と相手を気遣う対応ができると思います。相手を否定しない
例え相手が間違っていたとしても、それを厳しく批難すると、その後の相手との関係性が悪くなってしまうことがあります。
余程大きな問題を起こしたなら叱られても仕方ありませんが、それより大切なのは、相手に間違いを反省させることと、すぐに問題を解決することです。
問題が起こったときには相手を責めるよりも、一緒に解決に向けて行動した方が、自分も相手もその後良い人間関係を築きやすくなります。困っている人を助ける
ささいなことでも、困っている人がいたら手を差し伸べるよう心がけてみてください。
日頃から進んで人を助けられる人は、自分が困ったときに周囲からも助けられ、互いに信頼関係を築いていくことができます。
ただ、こちらがいくらサポートしてもお礼を返さない人は、あなたを利用している人か、依存体質な人です。
助け合いができないコミュニケーションは、健全な関係ではありません。
利己的な人といると、あなたが負担やストレス感じるようになっていくので、そういう人とは距離を置いて自分を守りましょう。
ストレスをためない
ストレスがたまると体調が悪くなるだけでなく、人によっては周囲に八つ当たりしやすい状態になります。
自分の心に余裕がなければ、相手を受け入れることができません。
特にストレスがたまりやすい人は、適度に休息を取って自分を労わることも大切です。
まとめ
- 固定観念に縛られない
- 洞察力がある
- 人の話を最後まで聞く
- 落ち着いている
- 辛いときに支えてくれる
- 器が大きい
- 信頼されている・愛されている
- 相手の話をよく聞く・気持ちを考える
- 相手を否定しない
- 困っている人を助ける
- ストレスをためない