控えめで自己主張が少ないけれど、周りから信頼されている人。それは謙虚だからこそ人から好かれるのかもしれません。
謙虚な人になりたい、見習いたいと思ったことが一度はあるのではないでしょうか。
謙虚な人の特徴や、謙虚な人になるための方法について解説します。
謙虚な人とは?

謙虚な人とは、控えめで慎ましい印象がある人のことです。
他人を尊重でき、人の話を素直に聞き入れられる、地位に関係なく偉そうにすることがないという人は、謙虚な人だと思われやすいでしょう。
どのような人が謙虚だと思われやすいのか、いくつか特徴を解説します。
謙虚な人の特徴
気配りができる

自己主張が強い人は自分を中心に物事を考えがちですが、謙虚な人は周りの様子も見ながら、今の自分にできることをします。
自主的な考えで動く人は、自分勝手、わがままな人だと思われやすくなりますが、謙虚な人のように、出しゃばることなく客観的に行動できる人の方が、周囲からも必要とされ信頼されやすくなります。
責任感がある
責任感のない人は、問題が起こったときにそれを自分以外のせいにしようとします。
謙虚な人は自分の間違いは素直に謝罪し、他人が起こしたミスでも、時には自分が罪をかぶり早く問題を解決させようとすることがあります。
それは普段から周りを見ているからこそ、自分に何ができるかをすぐに察することができるからです。
また、誰もやりたがらないようなことを率先してできるなど、縁の下の力持ちと思われるような頼もしさがあります。
感謝できる

謙虚な人は、普段から人や物に対して感謝する心を持っており、小さなことでも「ありがとうございます」とお礼できるのが特徴です。
日常で当たり前と思いがちなことにも感謝できるからこそ、慎ましい態度で人と接することができます。
お礼が言える人は真面目できちんとした人だと思われやすいので、人からも信頼されやすくなるでしょう。
自分語りしない
自慢が多い人は自己主張が強い人と思われやすいですが、反対にあまり自分のことを話さない人は謙虚な人だと思われやすいです。
謙虚な人は優れた能力を持っていたとしても、それを自慢したり、他人を見下すこともなく、黙々と更なる高みを目指そうとします。
また、人と話をするときも聞き役に回ることが多く、相手の目線に立って話が聞けるので、的確なアドバイスをすることができます。
自分の価値観を大切にする

謙虚な人は自分らしさがないので、あまり自分の話をしない訳ではありません。
むしろ謙虚な人は、何でも人と比べることは無意味だと思っていたり、自分の能力を高めようとする向上心があるなど、自分の価値観を大切にしています。
自分の価値観は自分だけに当てはまるものなので、それを人に話しても意味はないと思っている、もしくは自分の話をしすぎると顰蹙を買うことを分かっているからこそ、自分のことについては話を控える特徴があります。
忍耐力がある
理不尽な目にあっても何も言わない人は、気が弱いから何も言えないのではなく、忍耐強いからということもあります。
気が短い人が嫌な目にあうとすぐに怒ったりしますが、それは自分で感情をコントロールできないからです。
一方、謙虚な人は嫌なことがあっても、それをぐっと堪えたり、スルーして負の感情をコントロールできる能力を持っています。
謙虚な人になるための方法
自己主張を控える

本当は自信がない人、自己中心的な人ほど自己主張が強くなりがちですが、謙虚な人は自分の話はあまりしません。聞かれたときに答えるくらいが、謙虚な人だと思われやすいでしょう。
自慢話をしても他人を引きつけるどころか、うるさい人、話がつまらない人だと思われて、自分から人を遠ざける原因になってしまうこともあります。
また、自己主張が強い人は相手が質問していないことまで話すことがありますが、相手にとって、それは余計と思われることもあります。聞かれたことのみ答える方が、円滑にコミュニケーションが進みやすくなります。
周りの意見を聞く
自分の意見をどんどん言う人は積極的に見えますが、言いたいことだけ言っている、自分勝手な人だと思われてしまうこともあります。
自分の意見を言うときは「~したらどうでしょうか」のように、皆にも意見を求める形で話すと、主張が強すぎることなく、周囲の意見も尊重していることを伝えられます。
目標を作る

謙虚な人は、自分の目標に向かって行動するからこそ、「自分は成長している」「自分はまだまだだ」と自分のレベルを反省できます。
目標がないと自分のレベルが自覚できないので、何となく人と比べてしまい自信を失う、焦ってしまうというように、漠然とした不安を抱えやすくなります。
よく分からない不安感を抱えやすい人は、仕事でも趣味でも、何か目標を立ててから行動してみてください。
思ったことをすぐ口にしない
思ったことをすぐ口に出すタイプの人は、相手の立場に立って考えないので、つい失礼なことを言ってしまったり、すぐに怒りを爆発させてしまうことがあります。
「こういうことを言ったら、相手がどう思うか」と相手を尊重できる気持ちがあれば、言葉から気遣いが伝わり、思いやりのある人だと思われます。間違いは素直に謝る

間違いは誰でもあることなので、あれこれ言い訳を考えるより、間違えましたと素直に認める方が潔く、人からも好かれやすくなります。
反対に自分の間違いを認められない人は、自分が一番大事、責任感がない人だと思われて、嫌われやすくなってしまいます。
人の長所を参考にする
優秀な人を妬んで悪口を言ったり、粗探しをする人がいますが、そういう人は人間性が低いと思われて、人から距離を置かれるようになります。
身近に優秀な人がいたら、その人の悪いところでなく、良いところを参考にしてみましょう。
例えばいつも仕事が早い人に「どうしたらそんなに早くできるんですか?」と直接質問してみると、人によっては効率よく仕事を終わらせるコツを教えてくれるかもしれません。
身近なものに感謝する

ないものにばかり目が向いていると不満しか湧いてこないので、自分に与えられているものに感謝する意識を持ってみてください。
家に住める、ご飯が食べられる、服が着られる……日本では当たり前といわれる日常も、世界を見渡せば当たり前のことではありません。自分の命、体ですら、自分で創り出したものではなく与えられたものです。
よく考えてみれば、当たり前のものなど一つもないと思う意識があれば、自然と傲慢な気持ちは生まれなくなると思います。
まとめ
- 気配りができる
- 責任感がある
- 感謝できる
- 自分語りしない
- 自分の価値観を大切にする
- 忍耐力がある
- 自己主張を控える
- 周りの意見を聞く
- 目標を作る
- 思ったことをすぐ口にしない
- 間違いは素直に謝る
- 人の長所を参考にする
- 身近なものに感謝する