家族や恋人がイライラしやすい性格で困っている、血の気の多い性格で喧嘩が起こりやすいなど、怒りやすい性格は何かとトラブルを起こしやすい原因になります。そもそもなぜ怒りやすくなるのか、血の気が多い人の特徴と対処法をご紹介します。

血の気が多いとは?


血の気が多いとは、些細なことでもキレやすい、気が短い性格のことをいいます。気に入らないことがあると感情が昂りやすく、それを抑えられず相手にぶつけてしまうため、人間関係のトラブルを起こしやすい性格であるといえます。

血の気が多い人の特徴

すぐ怒る・喧嘩する


血の気が多い人は怒りっぽく、気に入らないことがあるとすぐにイライラし始めます。他人に不満があると文句を言って喧嘩に発展することもあり、職場、学校など一定の場所ではトラブルメーカーと思われやすい人間でもあります。

後で反省する

血の気が多い人はカッとなると見境がつかなくなり、他人に八つ当たりしたり、暴言・暴力を振るったりします。時間が経つと冷静になり、自分のやったことを反省したり、後悔することがあります。

心の病

キレやすい人の中には、何らかのトラウマがあって人に攻撃的な態度を取る人もいます。家庭内、恋人間だけで暴力行為が行われるDVのトラブルは、血の気が多い性格が原因ではなく、精神的なものが原因の場合もあります。

血の気が多い人の原因

食生活


インスタント食品、ジャンクフードしか食べないなど不健康な食生活を送っていると、それが原因でイライラしやすくなることがあります。

カップラーメン、ポテトチップスなどの食品にはトランス脂肪酸が含まれており、カリフォルニア大学・医学部の研究によると、トランス脂肪酸を多く摂取している人間は他人への攻撃性が高まるということが明らかになりました。

また、カレーやキムチなど辛い物を食べると交感神経が刺激され、興奮、緊張しやすい状態になります。更にカフェインを多く含む玉露茶、コーヒー、眠気覚ましのドリンクなどを愛飲している人もカフェインの作用で交感神経が刺激され、イライラを感じやすくなります。

睡眠不足

適切な睡眠時間が取れないと、疲労が解消されずストレスが溜まっていきます。睡眠不足が慢性的に続くと集中力の低下、疲れやすさ、イライラ感が起こりやすくなります。

遺伝・生活環境

血の気が多い人は、親も血の気が多い人である可能性があります。イライラしやすい人は高血圧の傾向があり、暴食、飲酒、喫煙、熱い風呂に入るなどで血圧が上昇しやすくなります。

また、血の気が多い人に育てられることでそれが本人にとって自然な環境となり、自分がキレやすい性格である自覚がない場合もあります。

血の気が多い人への対処法

やりたいようにさせる


血の気が多い人は、人に忠告されても「自分のために注意してくれた」ではなく「自分の言うことに反論してきた」というように攻撃的な受け止め方をします。血の気が多い人と関わりたくないときは、なるべくその人の思うようにさせておくのが無難です。

また、自分の好きなように行動して失敗した場合、血の気の多い人も自分勝手に振舞っていたことに気付いて反省することがあります。自分勝手に行動しても物事が上手くはいかなかったり、人から嫌われやすくなることを実感させるため、あえてやりたいようにさせておくのも一つの対処法です。

怒っていることを自覚させる


血の気が多い人は些細なことでもイライラしやすいので、何が原因で怒っているのか分からないときがあります。そういうときは、どうしてそんなにイライラしているのかを聞いてみましょう。

人に指摘されることで自分が無意識にイライラしていたことに気付く人もいます。また、イライラしている理由が大人げない理由であれば、本人もそれを自覚してイライラを抑えてくれる可能性もあります。

血の気が多いデメリットを伝える


血の気が多く怒りやすい、不機嫌になりやすい人には、病気になりやすいリスクを伝えることで、怒りを抑える方法もあります。

イライラしやすかったり、怒りやすい性格であると高血圧症リスクが高まり、心臓発作や脳卒中を引き起こしやすくなるなどのダメージをもたらします。

米ウォールストリートジャーナルによると、「怒りの感情は、心臓発作を起こすリスクを通常より8.5倍高める」という結果も報告されています。そうした健康面のリスクを伝えるのは、特に体調を気にしている人にとっては効果的な対処法です。

漢方を飲む


血の気が多い人が家族や恋人などの場合、漢方を処方してもらう方法もあります。漢方には、ストレスにはたらきかける作用を持つものがあります。漢方は市販されているものがありますが、ストレスの種類によって漢方の種類も異なります。

そのため漢方を処方してくれる病院や、漢方薬の処方箋を扱う調剤薬局へまず相談するのがおすすめです。漢方を飲んで体質を変えていくことによって、イライラしやすい体質を改善させていきます。