熱しやすく冷めやすい性格はよく知られていますが、反対に熱しにくく冷めにくい人というのもいます。

何かに興味を持つまでに時間がかかりますが、一度好きになると簡単には嫌いにならないような人のことです。

どのような人が熱しにくく冷めにくい性格なのか、特徴や心理について解説します。

熱しにくく冷めにくい人の特徴

受動的

熱しにくく冷めにくい人は、自分から何かに関心を持つことが少ないのが特徴です。

人から勧められることがきっかけで、新しいものに出会ったり、興味を持つことが多いです。

知らないものに抵抗感が強いですが、一度好きになるとマニア、オタクと思われるほど熱中することがあります。

交友範囲が狭い

熱しにくく冷めにくい人は、広く浅い付き合いではなく、少人数の気の合う人との交友を大切にする傾向があります。

人に関心を持たないので知り合いは少ないですが、意気投合する人とは長い付き合いがあるのが特徴です。

気持ちを引きずる

熱しにくく冷めにくい人は、一度好きになった人やものをなかなか忘れられません。

何かを好きになると運命の出会いのように感じるほど熱が入るので、簡単に忘れられなくなります。

そのため気持ちを切り替えるのが苦手で、欲しいものが手に入らなかった場合は何年も引きずることがあります。

誠実

熱しやすく冷めやすい人よりも、熱しにくく冷めにくい人の方が誠実な印象があります。

熱しにくい性格は消極的に見えるかもしれませんが、物事をよく見て判断する慎重さがあるという見方もできます。

一度好きになったものをすぐに嫌ったり飽きたりしないところや、上辺だけを見て判断しないところが誠実だと思われます。

一途な性格

熱しにくく冷めにくい人は、好きになったものを一途に愛する傾向があります。

純粋さがあるとも言えますが、それが依存症を引き起こす場合もあります。

また恋愛では浮気しないなどの良さもありますが、想いが深すぎると相手が威圧感を感じ、重いと思われてしまう可能性があります。

騙されやすい

熱しにくく冷めにくい人は一度好きになった人を簡単に嫌いになりませんが、それが弱点となることもあります。

好きな人の言うことなら信じてしまう、騙されているかもしれないと思っても受け入れてしまうというように、無条件に従ってしまう可能性があるためです。

他人を道具扱いする人に目を付けられると、熱しにくく冷めにくい性質を利用されてしまう危険があります。

熱しにくく冷めにくい人の心理

簡単に信用できない

熱しにくく冷めにくい人が知らないものに抵抗感が強いのは、簡単に何かを信じられないためです。

熱しにくく冷めにくい人は、一度熱が入ると盲目的に相手を信じてしまうことがあるので、そうなる前に慎重に判断していると考えられます。

疑われてばかりだと嫌われているように感じるかもしれませんが、熱しにくく冷めにくい人の場合は、信用したいからこそ冷静になろうとしているともいえるでしょう。

他人を傷つけたくない

熱しにくく冷めにくいのは、思いやりがあり、他人を傷つけたくない気持ちがあるからです。

例えば恋愛なら、友人に勧められた相手と試しに付き合う、特に好きではない人でも告白されたので付き合ってみるということはできません。

相手への気持ちがないのに、もてあそぶようなことはできないと思うので、判断が慎重になります。

偏見がある

熱しにくく冷めにくい人は、ネガティブな偏見を持っていることがあります。

先入観や偏見があると「どうせうまくいかない」と、行動する前から悪いイメージを持つのでやる気や興味が湧いてきません。

偏見が強いほど人の話も聞き入れないので、人から勧められても簡単には受け入れられないことがあります。

完璧主義・こだわりが多い

熱しにくく冷めにくい人は、完璧主義の性質を持っていることがあります。

少しでも嫌だと思ったり、信用できないと感じるものは受け入れられないので、興味を持つものが少なくなります。

しかし自分のこだわりに当てはまるものを見つけたときには、熱中するほど好きになることがあります。




熱しにくく冷めにくい性格で悩むときの対処法

周囲に目を向けてみる

熱しにくく冷めにくい性質には良い点が多いですが、興味を持てるものが少ないと悩む人もいます。

無理に関心を持つ必要はないと思いますが、人やものを好きになる基準が厳しいので、熱が入るものが少ない可能性があります。

こだわりを持ち過ぎず、広い心で周囲に目を向けてみる、少しでも興味を持ったことをやってみるなど、自分からきっかけを探すと興味の対象が広がるかもしれません。

外に関心が向かないなら自分磨きをするなど、自分と向き合う時間を作るのも良いと思います。

少しでも興味を持ったら挑戦する

熱しにくく冷めにくい人は自分のやりたいことが分からないと悩むことがありますが、もしかしたらやりたいことに関わる人やものに、既に出会っている可能性もあります。

ただ熱が入りにくいのでやる気が起こらず、それに気づいていないのかもしれません。

普段から自分が少しでも興味を持ったことに挑戦してみると、熱中できるものが見つかるかもしれません。

複数のことに興味を持つ

熱しにくく冷めにくい人は好きになれるものが少ないため、一つの人やものに固執しがちです。

一途さが執着に変わると、諦められずに苦しい思いをすることがあります。

それを避けるには、自分の興味の範囲を広げ、好きなものを増やしておく方が良いでしょう。

例えば失恋しても趣味があれば、そちらに集中することで救われることもあります。

一つのことにのめり込むと依存症や精神疾患に陥ることもあるので、そうなる前に好きなものをたくさん見つけておくことをおすすめします。

向上心にする

熱しにくく冷めにくい性格だと、特定の人やものを好きになったときに依存してしまうことがあります。

何かを好きになると気持ちが暴走しやすい人ほど危険です。

そのため気持ちの強さは人やものに向けるよりも、仕事や趣味などで発揮するのがおすすめです。

冷めにくい性質を向上心として活用すると、一つのことを継続できる力に変わります。

偏見に気付く

熱しにくく冷めにくい性格でやる気が起こらない場合、先入観や偏見を持っていることがあります。

行動する前に結果を予想するのは想像力があるとも言えますが、悪いように決めつけてしまうと行動する気はなくなります。

ただ偏見をすぐに消すのは難しいので、偏見があっても興味があるなら「やってみなければわからない」「もしかしたらうまくいくかもしれない」というように、自分の気持ちを尊重したり、ポジティブ思考の癖を付けた方がやってみようという気になれるでしょう。