自分の実力に関係なく、自分を特別だと思っている人が身近にいないでしょうか。

自分の話が多かったり、何か思い通りにならないとすぐイライラする人は、自分は特別だと思っている可能性があります。

自分を特別だと思っている人の特徴や対応方法について解説します。

自分を特別だと思っている人の特徴

自慢が多い

自分を特別だと思っている人は、普段から自分に関しての話が多いです。

自分が特別だとアピールしたいので、何でも自分の話に関連付けようとするなど、自分語りをします。

何も聞いていないのに自分から話し出す人ほど、自分はすごい、特別だとアピールしたい気持ちがある人です。

個性的

特別でありたい人は、あえて個性を強調しています。

そのため個性的なファッションをしていたり、他人の意見に合わせないのが特徴です。

自然に個性的なのではなく、特別に見られたいのであえて人と違うことをしようとします。

批判が多い

自分を特別視している人は、自分以外に対しては批判的な意見が多いです。

自分だけが優れていると思いたいので、周りを下げて自分の存在価値を上げようとします。

自分は平気で他人を批判しますが、自分だけは特別だと思っているので、自分が批判されたときには傷ついたり、怒りを表します。

人の話を聞かない

自分を特別だと思っている人は、人にアドバイスされても話を聞きません。

自分だけは特別だと思っているので、自分にだけ評価が甘く、何か指摘されても言い訳したり、聞き入れません。

プライドが高いと、他人にアドバイスされること自体が気に入らないと考えていることもあります。

恩着せがましい

自分を特別だと思っている人は、自分以外を下に見ていることがあります。

そのため「~してやった」というような発言や態度が多いです。

他人が良い成果を出しても「自分が協力したおかげだ」「自分がいなければ成功しなかっただろう」というように自分の存在を主張し、感謝を求めます。

負けず嫌い

自分を特別だと思っている人は、負けず嫌いな傾向があります。

自分が一番でいないと気が済まないので、自分より優秀な人がいればライバル視して張り合ったり、蹴落とそうとします。

普段から自分と他人を比べており、マウントを取るなど見下す態度を取ります。

忙しいアピールをする

自分を特別だと思っている人は、自分を有能であるように見せようとします。

「自分は優秀なので忙しい」というのをアピールするために、人より忙しく動き回ったり、「忙しい」と口癖のように言うのが特徴です。

しかし忙しそうにしている割には仕事ができないというように、実力が伴っていないこともあります。

嘘をつく

自分を特別だと思っている人は、見栄を張るために嘘をつくことがあります。

知らないことでも知っている、できないことをできると言うように、自分を大きく見せようとするのが特徴です。

自分に対しての評価が高いので、自分では一度も挑戦したことがないことを、他人がやっているのを見ただけで「あれくらい自分にもできる、簡単だ」のように思い上がる人もいます。

しかし、ただ見ているのと実践してみるのは全く違うことなので、実力が伴わなければ嘘つきだと思われるでしょう。

責任転嫁する

自分を特別だと思っている人は、自分がミスしても他人事のようでいたり、人のせいにしようとします。

自分がミスするなどあり得ないと思っているので、言い訳をするなど責任感がありません。

人からどう見られるかを強く気にしているので、自分の評価が下がるようなことには敏感です。

相手の立場で考えられない

自分を特別だと思っている人は、普段から自己中心的です。

自分は感謝を求めるのに感謝の気持ちがなかったり、周りの人、状況が自分の思い通りにならないとすぐ腹を立てます。

それは無意識でも「自分は特別だから許される、優遇されるべき」「自分を無視する、待たせる相手は許さない」のような特別視する気持ちがあるからです。

自分のことしか考えていないので、「相手にも事情がある」という思いやりの気持ちを持てなくなります。

ルールを無視する

自分だけ特別だと思っている人は、ルールやマナーを無視することがあります。

ルールがあることは分かっていても、自分は特別な人間なので例外だと考えているためです。

自分は偉いという意識があるほどルールに関係なく自分を優遇したり、法律違反やハラスメント行為も平気でするなど、やりたい放題に振る舞う人もいます。

被害者になろうとする

自分を特別だと思っている人は、自分勝手なことをしても、被害者であるような態度を取ることがあります。

例えば他人が自分の望みを叶えてくれなければ、「私の気持ちを分かってくれない」のように被害者意識で接してくるのが特徴です。

「何で~してくれないの?」とそのまま言うと、わがままだと思われるので、可哀想な自分を演出し、相手を悪者にしようとします。

自分を特別だと思う原因

視野が狭い

大抵の人ができることでも、自分にしかできないと思っているなら、周囲に関心がなく自分しか見ていない可能性があります。

客観視できれば周囲の様子を見て、自分ができることは皆にもできていると分かるため特別だとは思わないでしょう。

あるいは、ある場所では自分がトップでいられるので、井の中の蛙状態になっているとも考えられます。

自信がない

自分を特別だと思っている人は、それが発言や態度に表れているので自信に満ちているように見えるかもしれません。

しかし、現実の自分を受け入れられないために、虚勢を張って自信があるように見せていることがあります。

やたら自慢が多いなど、自己主張が強いほど、実は自信がない場合もあります。

自己愛が強い

自分を特別だと思う人は、本当に自己愛が強いこともあります。

自己愛が強い人は、些細なことでも自分を「すごい」と認められる自己肯定感が高い人です。

他人から見ればナルシストに見えても、本人は本気で「あれも、これもできる自分はすごい」と自分を特別視しています。

甘やかされてきた

自分を特別だと思う人は、甘やかされて育ってきた可能性があります。

何をしても怒られない、欲しいものは何でも手に入る、そのような環境で育てられれば「自分は何をしても許される」と思い上がってしまう人もいます。

「他人が自分を大切にするのは当たり前」「自分に従わない方がおかしい」のような、わがままな考えを持っています。

依存心が強い

自分を特別だと思っている人は、他人に評価されることが生き甲斐の一つでもあります。

特別という状況は他人がいて成立するものなので、孤高に見えたとしても、依存心は人一倍強いです。

自分を評価して欲しい、褒めてほしいという承認欲求があり、孤独には弱い人です。

トラウマ・人格障害

自分を特別視するのは、心の問題が関係していることもあります。

例えば自己愛性人格障害の場合、ありのままの自分を認められないので、自分は優れた存在であると思い込んだり、承認欲求が強くなるなどの特徴があります。

「ありのままの自分では愛されない」と感じるようなトラウマを抱えているため、自分に対して誇大妄想を抱いたり、自信のなさから認められたい、褒められたい気持ちが強くなります。




自分を特別視している人の対処法

肯定的な態度を取る

自分を特別だと思っている人は、本気でそう思っているか、実は自信がなく承認欲求が強い人です。

どちらにしてもトラブルを避けたいなら、「すごいね」のように肯定的な言葉をかけて、適当に合わせておくのが良いでしょう。

負けず嫌いな人に敵視されたくないときは、あえてこちらが下手に出る、褒めるなど、同じ土俵に立たないことが大切です。

自慢する人ほど、周りから褒められたり同情されたい気持ちがあるため、その気持ちに共感する言葉をかければ、満足してくれると思います。

感謝の気持ちを伝える

自分を特別視している人は、実は自信がないこともあります。

自信がなさそうに見える人には、感謝の気持ちを伝えてみましょう。

「ありがとう」「助かりました」「おつかれさま」のように声をかけてもらえると、人は誰かの役に立っていると実感できます。

自分は認めてもらえているという安心感、周囲への信頼感があると、虚勢を張る態度がなくなる人もいます。

期待に応えない

自分を特別だと思っている人は、色々とわがままな要求をしてくることがあります。

それを聞き入れると依存される可能性があるので、自分勝手だなと感じたら、最初からきっぱりと断った方が良いでしょう。

自分を特別視している人は、思い通りにならないと怒ったり、泣いたりと駄々をこねることがありますが、そういう態度で周りの人を従わせてきたのかもしれません。

不機嫌な態度は無視して、思い通りはならないことを態度で示しましょう。

また職場の場合、過度な要求はハラスメントとして認められることもあります。

もし相手の要望に応えるなら、こちらも相手に何かしてもらうなど、対等なコミュニケーションを意識するのが大切です。

相手の心理を読んで接する

自分を特別視している人は、自分に話しかけてこない人や、尊重しない人のことを「自分を無視して、邪険にする人」のように見ることがあります。

それは「もっと自分を見てほしい、評価して欲しい」という気持ちがあるためです。

承認欲求や被害者意識の強い人なので、「無視しないでほしい」のようなことを言われたら、宥めたり謝っておくのが無難です。

あまり関わりたくないタイプかもしれませんが、承認欲求が強いので、時には頼ってみると積極的に協力してくれたり、相談に乗ってくれる人もいます。

距離を置けないなら付かず離れずの距離感を保ち、こちらが大人の対応をした方がトラブルを避けられるでしょう。

視野を広げるような話をする

自分を特別だと思っている人は視野が狭く、自分の能力や実力を過大評価していることがあります。

少し何かを知った、できるようになっただけで「自分は優秀だ」と思い込む人ほどその傾向があります。

見ている世界が狭いこと、上には上があることをそれとなく伝えれば、自惚れていたことに気付く人もいるでしょう。

高い成果を出す

ライバル視されているようなら、実力で勝負するのも対処法です。

「この人には敵わない」と実感すれば、自分は思い上がっていた、特別ではなかったと自覚する人もいるでしょう。

素直な人なら、心を入れ替えて接し方を変えてくれる可能性もあります。

頼み事をする

自慢が多い人なら、頼み事をしてみるのも対処法です。

相手に期待していることを伝えながら頼み事をしてみましょう。

本当に自信がある人なら快く引き受けてくれると思いますが、実は自信がなかったり、他人からの期待が重くなってくると、自慢を控えてくれる可能性があります。

距離を置く

自分を特別だと思っている人は、「他人は何を犠牲にしてでも、自分のために尽くすべき」のように思っていることがあります。

そういう考えを持つ人の側にいると、時間やお金、感情など、あらゆるものを搾取されます。

尽くされることが当たり前と思っている人に何かしても、感謝されることはありません。

良心がないのはサイコパスや自己愛性人格障害など、精神的なものが関係していることもあります。

思いやりのない人だと気付いたら、要求には応えずに、距離を置くことをおすすめします。