人目を気にしすぎたり、何でも自分と関連付けて考える人のことを、よく自意識過剰といいます。人目を気にするだけであれば自意識過剰で済みますが、あまり自意識が強すぎてほかのことに集中できない場合、ただの自意識過剰ではなく病気の可能性も考えられます。自意識過剰な人の特徴と克服法についてご紹介します。




自意識過剰とは?


自意識過剰とは、簡単に言うと自分が人からどう見られているかを過剰に気にする人のことです。また、自意識過剰な人は他人がしていることを、何でも自分と関連付けて考えるところがあります。

例えば自分の近くで誰かが話していると、自分の噂話をしているのではと考えるように、自意識が強いばかりに何でも自分に関係することと考えがちです。

自意識過剰な人の特徴

ナルシスト


自意識過剰な人は、他人から良く思われたいという思いを強く持っています。何度も服装や髪型、メイクをチェックしたり、人からどう見られているかを意識しすぎて周囲をキョロキョロ見回したりと、落ち着きない様子が見られます。

他人から見るとその様子が異常に見えるので、周りの人からじろじろと見られてしまうのですが、自意識過剰な人はその視線を自分への好意と勘違いしたり、服装や髪型におかしいところがあるのではないかと、過剰に人の目を気にします。

ネガティブ


ネガティブな人は否定的な考え方から被害妄想に陥りやすく、自分の近くで誰かが話しているだけで、自分の悪口を言われていると思い込んだり、誰かと目が合っただけで睨まれていたと思い込むように、何でも否定的な考え方へ持っていきます。

自己評価が高い


ネガティブな人とは対照的に、自意識過剰な人の中には「自分はできる人間」という意識を持っている人がいます。特に「できる人間」と思える理由や根拠がなくても、なぜか自己評価だけは高く持っています。

自己評価が高いタイプの場合、自分が誇りに思っていることを自慢し続けるところも自意識過剰な人の特徴です。

自意識過剰になる原因


自意識過剰になる原因は、元々そういう性格であることもありますが、今までの生活環境の中で自意識過剰になることもあります。

例えば過去に見た目のことでからかわれて嫌な思いをした人は、それが原因で必要以上に自分の見た目が気になってしまうこともあります。また、親がナルシストや自己評価が高い人であると、親を真似て同じような性格になることもあります。

自意識過剰は病気?


自意識過剰なこと自体は病気ではありません。ただ、人目を気にしすぎて外に出られないなど、日常生活に支障が出ているなら自意識過剰でなく、全般性不安障害などの病気が考えられます。

全般性不安障害はさまざまな日常の出来事に過剰な心配や不安を抱く病気で、仕事・家計の不安、健康の不安、災害への不安など、不安と思うものは人によって違います。

過剰な心配から本来するべき仕事や家事を効率的に処理できない、また、不安な気持ちを自分で抑えることはできないという人は、全般性不安障害の可能性があります。

全般性不安障害には精神的な不安から発汗、頭のふらつき、動悸、めまい、みぞおちの不快感など、自律神経性過活動を引き起こす症状を起こす場合もあります。

現在、全般性不安障害には認知の歪み、思い込みを変えていく認知行動療法、呼吸法や筋弛緩などを行う行動療法、薬物療法などが行われています。

自意識過剰を克服する方法

自意識過剰になった原因を思い出す


昔は自意識過剰ではなかったのに、最近人目を気にするようになったという人は、自意識過剰になった原因があるはずです。ただし、思春期の場合は特に理由がなくても自意識過剰になることがあり、成長するにつれて自意識過剰な気持ちは薄れていきます。

大人になっても自意識過剰が治らない人は、なぜ自分が人目を気にするようになったのかを思い出してみてください。途中から自意識過剰になった人の場合、他人から何かを言われたりされたりしたことがきっかけで自意識過剰になるケースが多く、例えば見た目や服装について悪口を言われて人目を気にするようになったという人は、そのときのトラウマから自意識過剰になっていることがあります。

しかし、悪口は「他人のことを悪く言う言葉」と考えられているのが一般的ですが、心理学では、悪口は「悪口を言う人自身の欠点を、他人の中に見出している言葉」とも捉えています。

つまり、悪口を言う人が「他人の中に自分の欠点を見出している」のであって、本当はあなたのことを悪く言っているのではありません。悪口を言う人は、自分自身の欠点を悪く言っているだけです。

人が悪口を言う心理について理解できると、他人が自分にぶつけてくる言葉は、本来自分とは関係のないことだと分かります。人は自分の心と他人の心を無意識に混同しがちですが、「人は人、自分は自分」という自分の心と他人の心が区別できるようになってくると、人からどう思われているか、嫌われたくないなどの不安感から人目を気にすることが減っていきます。

開き直る


ネガティブな性格から自意識過剰になりやすい人は、そういう自分を変えたいと思っても、変えたいと思うばかりにかえって自意識過剰になってしまうことがあります。

そこで、ネガティブな人の場合は「自意識過剰で良い」と開き直ってしまう克服法があります。ネガティブな人は人と目が合っただけで睨まれていた、じろじろ見られていたなど、一度被害妄想を抱くと、ずっとそのことについて考えてしまいがちです。

しかし、実際に睨まれていたり、じろじろ他人から見られたとしても、あなたには何の関係もありません。関係ない人のことをいつまでも考えているのは、ただ時間の無駄です。むしろ、あなたのことを睨んだり、じろじろ見ている人の方が、さらに周りから不審な目で見られています。

「世の中には色々な人がいるのだから、自意識過剰な人間だっていても良い」と開き直ってしまうことで、自意識過剰が治ってしまうこともあります。それは、人からどう見られているかを一々気にする不安感から解放されたからです。

見方を変える


自意識過剰は欠点のように見られがちですが、人目を気にすることは美意識が高かったり、注意力や観察力があるということです。自意識が高い人は、美容や芸能、芸術、デザイン関係の仕事に向いています。センスが必要な仕事では、平凡であるよりも、自意識が高いくらいでなければ、オリジナルのものを生み出せません。

人目を気にすることは、世の中の動きにも敏感だということです。特に美容、デザイナー関連の仕事では流行をいち早く知る、もしくは作り出すことが求められます。そうした職業では、自意識過剰な性格は欠点でなく、自分の強みとして活かすことができます。

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