あなたの職場や学校、家族に嫌がらせをしてくる人はいませんか?嫌がらせされる理由が分からない場合、なかなか相手にも問い質しにくいので、悩みを一人で抱え込みがちです。今回は嫌がらせする人の心理と、嫌がらせをしてくる人への対処法をご紹介します。

嫌がらせする人の心理は?


嫌がらせをする人の中には、無意識で嫌がらせをしている人はいません。明らかに悪意があって、人を困らせることをしています。嫌がらせをする人の理由は「性格が合わない」「自分よりも良い思いをしている(嫉妬)」など様々ですが、どのような理由でも自分にとってマイナスのストレスを感じさせる存在に対して嫌がらせをする傾向があります。

嫌がらせをする人に罪悪感はないのか?

嫌がらせをする人は、本当は悪いことをしていると気付いている人と、相手が悪いのだから嫌がらせをされて当然と考える人に分かれています。前者であれば対処法を取れば嫌がらせをしてこなくなる可能性はありますが、自分は悪いことをしていないと思っている人の場合は、一対一で話し合っても問題が解決しにくいです。

全く反省の気持ちが無い人であれば、学生の場合は教師や親、職場であれば嫌がらせする人の上司や社長などに相談してください。身の周りの人に相談出来ないようであれば電話カウンセリングや心療内科で相談すると、学校や職場に相談内容を電話してくれる場合があります。

嫌がらせする人は思い込みが激しい

嫌がらせする人は、被害妄想や思い込みが激しい傾向があります。例えば自分と会話している最中に、話し相手が他の人に呼ばれて席を立ち、別の人と話を始めたとします。すると、「話し相手を取られた」「自分をないがしろにされた」と被害妄想的に考えて、自分から話し相手を「横取り」したと考えて、相手に対して嫌がらせする人もいます。

黙っている人ほど嫌がらせされやすい?

嫌がらせをする人は、無意識でも「このひとなら逆らわなさそう、大騒ぎしなさそう」と思う人を嫌がらせのターゲットにしています。ですから、事を大きくしたくないと思って黙っている人ほど、嫌がらせがエスカレートしやすくなります。

嫌がらせが続いて困っているときは、とにかく悩みを一人で抱え込まないようにしてください。心療内科の医師やカウンセラーなど一人でも相談できる相手がいるのといないのとでは、心のストレスの重さが変わってきます。

何が目的で嫌がらせをしている?

嫌がらせをする人は、嫌がらせする人に対して嫉妬、コンプレックスを刺激される、羨ましいなど何らかの感情を抱いています。嫌がらせをされる理由が分からない場合は、一方的にそうしたマイナスの感情を抱かれている可能性があります。あなたが何も悪いことをしていなくても「頭が良い」「容姿が綺麗」「仕事ができる」などの理由で嫉妬を受けて嫌がらせされることもあります。

周りの人全員に嫌がらせをする人の心理は?

嫌がらせをする人の中には、特定の相手に対して嫌がらせするのではなく、自分の身の回りの人に傷付くような言葉や態度を取って嫌がらせする人もいます。そのような人は日常的に何らかのストレスを抱えていたり、人間不信になるようなトラウマを抱えている可能性があります。嫌がらせをするのが習慣になっている人なので、嫌がらせのような言葉を言われても受け止めず、いつものことだと聞き流すようにしてください。

嫌がらせする人への対処法は?

嫌がらせがエスカレートするといじめに発展する場合もあります。そのため、嫌がらせが止みそうにない場合は、こちらも何らかの対処を取っておいた方が安全です。

嫌だという態度を示す

嫌がらせが続いて嫌な思いをしている場合は、嫌がらせをされたときに「嫌だ」ということを言葉で相手に伝える勇気も必要です。そのまま踏み込んで「どうしてこういう嫌がらせをするんですか?」と問い質しても良いです。普段何も言わない人がきっぱりと言葉で態度を示すと、相手にはインパクトになります。人によっては、嫌だという態度を示すだけで、もう嫌がらせして来なくなる場合もあります。

なるべく関わらない

嫌がらせする人となるべく同じ場所にいない、関わらないようにして身を守ることも対処法の一つです。学校でも職場でも、同じ空間に居てもなるべく相手と離れた場所で過ごすようにしてください。

嫌がらせする人と話し合う

嫌がらせする人と徹底的に話し合うのも対処法です。話し合いをするときは一対一だと喧嘩に発展する可能性があるので、学校では保険の先生や教師、カウンセラー、職場では上司や社長に同席してもらうようにしてください。

「なぜ嫌がらせをするのか」「どうすれば嫌がらせを止めてくれるのか」など、自分の心に抱えていることを相手に伝えることで、あなた自身の悩みの答えも相手から返ってきます。教師や上司などが同席しているので、嫌がらせする人もごまかしたり、適当なことは言えなくなります。教師や上司は証人にもなるので、出来る限り同席してもらうようにしてください。

嫌がらせする人に法的手段を取る

私物を盗まれるなど、明らかに嫌がらせの程度が酷いものに関しては、法的手段を取ることも可能です。ただし法的手段を取る場合は、相手が必ず嫌がらせをした証拠が必要です。頻繁に物を盗まれるようであれば、まずは学校や会社の人に相談してください。物を盗む行為は、社会人では窃盗罪になります。

悪口を言われる場合は日頃からボイスレコーダーを携帯しておき、発言を録音することで証拠になります。悪口は名誉棄損などの法律違反になり、民事裁判では慰謝料や損害賠償を請求できます。

嫌がらせする人には言葉と態度で対処しよう


嫌がらせに関しては、こちらが黙っているだけでは解決しにくいです。適当にあしらえる程度であれば放っておいても「また嫌がらせか」程度で済ませられるかもしれませんが、エスカレートしてきた場合は、こちらもそれなりの対処が必要になってきます。嫌がらせで悩みを抱えている場合は、自分の内だけで抱え込まず、身の周りの人や相談センターに話すことも大切です。